19日の米国市場ダイジェスト:NYダウ26ドル安、米中交渉への懸念広がる

市況
2019年3月20日 7時36分

■NY株式:NYダウ26ドル安、米中交渉への懸念広がる

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は26.72ドル安の25887.38、ナスダックは9.47ポイント高の7723.95で取引を終了した。明日のFOMCでパウエルFRB議長が利上げに消極的な姿勢を示すとの見方から、買いが先行。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表やムニューシン米財務長官らが来週に米中交渉を再開することが報じられたものの、中国が米国の一部要求に抵抗していると報じられ、引けにかけて上げ幅を縮小する展開となり、ダウは小幅下落に転じた。セクター別では、半導体・半導体製造装置や自動車・自動車部品が上昇する一方で運輸や公益事業が下落した。

半導体のエヌビディア(NVDA)は技術カンファレンスを開催しており、最新のサーバー向け半導体がアマゾン(AMZN)やアルファベット(GOOGL)のクラウドプラットフォームで採用されることを発表し上昇した。一方で靴小売のDSW(DSW)は、18年度の調整後利益が予想を下振れ大幅下落。栄養ドリンクメーカーのモンスター・ビバレッジ(MNST)は、ウェルズファーゴが成長性に懐疑的な見方を示し軟調推移。鉄道のユニオンパシフィック(UNP)は、一部アナリストによる投資判断引き下げを受け売られた。

マーケット終了後に運輸・宅配のフェデックス(FDX)が発表した12-2月期決算は、売上高、一株利益ともに予想を下振れ、時間外取引で下落して推移している。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米金利見通し引き下げの思惑でドル上げ渋り

19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円23銭から111円48銭まで上昇し、111円35銭で引けた。米国の1月製造業受注が予想を下回ったほか、米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で当面利上げを見送る方針を再表明し、金利見通しを引き下げるとの思惑でドル売りが継続。さらに、米中貿易協議が行き詰まったとの一部報道も、ドル売り・円買いに繋がった。

ユーロ・ドルは、1.1361ドルから1.1339ドルまで下落し、1.1355ドルで引けた。ユーロ・円は、126円62銭まで上昇後、126円29銭まで反落。ポンド・ドルは、1.3290ドルから1.3241ドルまで下落した。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感でポンド売りは継続。しかし、欧州連合(EU)は英国に離脱の延期を提案し、ドイツのメルケル首相は「秩序ある英国の離脱のために戦う」との方針を表明したため、警戒感を受けたポンド売りはやや後退した。ドル・スイスは、1.0008フランから0.9985フランまで下落した。

■NY原油:伸び悩みで59.29ドル、60ドル近辺で戻り売りの興味

NY原油先物5月限は伸び悩み(NYMEX原油5月限終値:59.29 ↓0.09)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比-0.09ドルの59.29ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは58.89ドル-59.86ドル。米国株式は伸び悩んだことやユーロ買いが一服したことから、ポジション調整的な売りが増えた。1バレル=60ドル超で米国内の原油生産は増加するとの見方は変わっていないため、60ドル近辺では戻り売りの興味が残されているようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.65ドル -0.17ドル(-0.57%)

モルガン・スタンレー(MS) 43.95ドル -0.08ドル(-0.18%)

ゴールドマン・サックス(GS)201.12ドル -1.35ドル(-0.67%)

インテル(INTC) 54.17ドル +0.07ドル(+0.13%)

アップル(AAPL) 186.53ドル -1.49ドル(-0.79%)

アルファベット(GOOG) 1198.85ドル +14.59ドル(+1.23%)

フェイスブック(FB) 161.57ドル +1.10ドル(+0.69%)

キャタピラー(CAT) 134.15ドル +0.05ドル(+0.04%)

アルコア(AA) 28.62ドル -0.02ドル(-0.07%)

ウォルマート(WMT) 99.85ドル +0.19ドル(+0.19%)

スプリント(S) 6.36ドル -0.11ドル(-1.70%)

《SF》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.