話題株ピックアップ【昼刊】:東エレク、スズキ、エーザイ

注目
2019年3月22日 11時38分

■クスリアオキ <3549>  8,000円  +580 円 (+7.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

クスリのアオキホールディングス <3549> が急伸。20日大引け後に発表した19年5月期第3四半期累計(18年6月-19年2月)の連結経常利益が前年同期比17.9%増の111億円に伸びて着地したことが買い材料視された。関東や北陸、東海・近畿などにドラッグストア60店舗を新規出店し、14.2%の大幅増収を達成したことが寄与。部門別では食品や日用品、化粧品などの販売が好調だった。通期計画の135億円に対する進捗率は82.9%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■東京エレクトロン <8035>  16,475円  +775 円 (+4.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>などをはじめ半導体関連株に幅広く買いが流入している。前日の米国株市場ではマイクロンテクノロジーが決算を好感されて9.6%高と急騰したほか、エヌビディアも5.5%高と大幅高、アプライドマテリアルズも4.4%の上げとなるなど半導体セクターの上昇が際立った。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3.5%高で遂に2001年以来の18年ぶりの高値圏に浮上した。東京市場でも、相対的に出遅れ顕著な半導体関連はこれに追随する動きとなっている。

■スズキ <7269>  5,069円  +160 円 (+3.3%)  11:30現在

スズキ<7269>が4日ぶりに反発している。同社は20日取引終了後に、トヨタ自動車<7203>とハイブリッド車(HV)をはじめとした電動化技術の普及など、新たな協業について具体的な検討に着手することで合意したと発表。これが材料視されているようだ。両社は2017年2月6日の業務提携に向けた覚書締結以降、具体的な内容の検討を続けており、今回の合意はその一環。新しい協業についての具体的項目としては、トヨタの強みである電動化技術や電動車の供給、スズキが持つ小型車・小型パワートレーンの供給、両社は強みを生かした開発・生産領域での協業などを挙げている。

■エス・エム・エス <2175>  1,956円  +55 円 (+2.9%)  11:30現在

エス・エム・エス<2175>が続伸している。20日の取引終了後、従来未定としていた19年3月期の期末一括配当を7円50銭にすると発表。前期実績に比べて実質1円の増配になることが好感されている。

■RPAホールディングス <6572>  3,425円  +95 円 (+2.9%)  11:30現在

20日、東証がRPAホールディングス <6572> [東証M]を27日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■石原産業 <4028>  1,160円  +28 円 (+2.5%)  11:30現在

石原産業 <4028> が反発。20日大引け後、従来無配としていた19年3月期の期末一括配当を12円実施し、14期ぶりに復配する方針としたことが買い材料視された。好調な業績や財務状況などを踏まえ、株主への利益還元を復活する。今期の最終利益は前期比2.1倍の73億円に拡大を見込む。配当権利日の26日を目前に、配当取り狙いなどの買いが向かった。

■東電HD <9501>  704円  +8 円 (+1.2%)  11:30現在

東京電力ホールディングス<9501>が続伸。この日朝の日本経済新聞電子版で、「東京電力ホールディングスと中部電力が折半出資する火力発電会社のJERAは水素事業に参入する」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、JXTGホールディングス<5020>傘下のJXTGエネルギーと共同で世界最大級の製造設備をつくるもようで、20年6月に稼働させるとしている。東京五輪では、水素を燃料とする燃料電池バスを大量に使う計画があることから、この供給拠点にするとしている。

■エーザイ <4523>  7,565円  -1,500 円 (-16.5%) ストップ安売り気配   11:30現在  東証1部 下落率トップ

エーザイ <4523> がストップ安ウリ気配。21日、米バイオジェンと開発中のアルツハイマー病型認知症の治療薬候補「アデュカヌマブ」の有効性、安全性を評価する臨床第3相国際共同試験を中止することを決定したと発表しており、失望売りが殺到している。今回の中止決定は、独立データモニタリングコミッティが主要評価項目達成の可能性が低いと判断したことに基づくものであり、安全性に関する問題によるものではないという。また、今回の決定に伴い、EVOLVE試験(臨床第2相安全性試験)、およびPRIME試験(臨床第Ⅰb相試験)の長期継続投与試験についても中止することを明らかにしている。

■イオンファンタジー <4343>  2,793円  -42 円 (-1.5%)  11:30現在

イオンファンタジー<4343>が反落している。20日の取引終了後、集計中の19年2月期連結業績について、売上高が777億円から742億5000万円(前の期比2.9%増)へ、営業利益が66億円から46億5000万円(同22.1%減)へ、純利益が33億円から18億5000万円(同38.0%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これを嫌気した売りが出ている。第3四半期までの期間で、国内事業や中国事業が大幅な減益となったことが要因としている。第4四半期に国内事業でメダルゲーム機の新規導入やプライズ部門での人気YouTuberとのコラボ景品の展開を図ったほか、中国事業では単価の回復やインドアプレイグラウンドの活性化などに取り組み、第4四半期の計画数値は確保したが、第3四半期までのマイナスをカバーするまでには至らなかったとしている。

■三菱UFJ <8306>  569.3円  -4 円 (-0.7%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが軟調な値動きで全体指数の足を引っ張っている。前日の米国株市場ではFOMCでFRBの金融政策に対するハト派寄りの姿勢が確認され、大きく買い優勢に傾いた。しかし、米長期金利の先安感が強まり、長短金利差が2007年以来の水準に縮小したことからJPモルガンやバンク・オブ・アメリカなどの大手金融株は軟調に推移した。東京市場でも米国事業を手掛けるメガバンクは運用利ザヤの縮小懸念から売りに押される展開を余儀なくされている。

■ベクター <2656>  413円  +80 円 (+24.0%) ストップ高   11:30現在

ベクター<2656>がストップ高まで買われている。同社は20日取引終了後、業績の改善を図るため、オンラインゲーム事業を譲渡すると発表。これが評価材料となっているようだ。譲渡先については現在、開発会社及びサービス継続が可能な引受先企業と交渉中で、具体的な見通しがついた時点で改めて公表するとしている。なお、今後については今年1月から運営を受託しているソフトバンク<9434>の人気アプリトリホーダイサービス「AppPass」や新規事業などに経営資源を集約し、企業価値及び株主価値の向上を図るとしている。

■ウェルス・マネジメント <3772>  2,277円  +400 円 (+21.3%) ストップ高   11:30現在

ウェルス・マネジメント<3772>がストップ高、昨年来高値を更新している。20日の取引終了後に発表した22年3月期を最終年度とする中期経営計画で、最終年度に売上高140億円(19年3月期予想40億円)、経常利益40億円(同12億7000万円)を目指すとしたことから、意欲的な中計であるとの評価が高まっているようだ。資産循環型ビジネスへの転換を図り、J-REITの創設を目指すことで国内でも有数の受託資産を獲得することにより、東証1部上場基準を満たす基盤を作る3カ年にするとしている。

■インテリW <4847>  704円  +72 円 (+11.4%)  11:30現在

20日、東証がインテリジェント ウェイブ <4847> [東証2]を27日付で市場1部に指定すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄

ベクター <2656>  413円  +80 円 (+24.0%) ストップ高   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

地域新聞社 <2164>  2,370円  -700 円 (-22.8%) ストップ安   11:30現在

など、2銘柄

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