豪ドル週間見通し:伸び悩みか、米中協議の早期合意は困難との見方も
■下落、米ドル安・円高進行の影響受ける
先週の豪ドル・円は下落。豪準備銀行(中央銀行)の3月理事会議事要旨で「経済見通しに大きな不透明感」との指摘が改めて注目されたほか、10-12月期住宅価格指数が一段と低下したことで豪ドル売りが先行。2月失業率は予想外に低下したものの、米ドル・円相場が円高方向に振れたことから、ポジション調整的な豪ドル売り・円買いが優勢となった。取引レンジ:77円78銭-79円42銭。
■伸び悩みか、米中協議の早期合意は困難との見方も
今週の豪ドル・円は伸び悩みか。豪準備銀行(中央銀行)は金融政策の中立スタンスを維持しており、リスク選好的な豪ドル買いが増える可能性は低い。また、米国と中国は今週、閣僚級の通商協議を北京で再開する見通しだが(米側28-29日に訪中)、早期合意は難しいとみられており、貿易摩擦の長期化懸念は豪ドル相場の反発を抑える一因となる。
○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・26日:エリス豪準備銀行総裁補佐講演
予想レンジ:76円00銭-79円00銭
《FA》
提供:フィスコ