話題株ピックアップ【昼刊】:アンジェス、ALBERT、モノタロウ
■アンジェス <4563> 1,265円 +148 円 (+13.3%) 11:30現在
アンジェス<4563>が急騰。26日の取引終了後、重症虚血肢を対象としたHGF遺伝子治療用製品について、26日付で厚生労働省から条件及び期限付製造販売承認を取得したと発表した。同製品は国内初の遺伝子治療用製品となる。同社は田辺三菱製薬<4508>とHGF遺伝子治療用製品の販売に関して、日本国内における末梢性血管疾患を対象とした独占的販売権許諾契約を締結していることから、同製品の販売は田辺三菱が担当。アンジェスは販売開始後、売上高に応じた一定の対価を田辺三菱から受領することになる。アンジェスはまた、29日に提出予定の有価証券報告書から「継続企業の前提に関する注記」の記載を解消すると発表しており、これも好材料視されている。HGF遺伝子治療用製品について、厚生労働省から条件及び期限付製造販売承認を取得したことを受けて事業基盤を構築することができたことに加えて、18年12月期末時点で現金及び預金を57億8400万円保有し、財務状況も短期的には問題がないと判断したためという。
■ALBERT <3906> 13,250円 +1,070 円 (+8.8%) 11:30現在
ALBERT<3906>が大幅高で3連騰と気を吐くほか、ブレインパッド<3655>、RPAホールディングス<6572>、PKSHA Technology<3993>、ホットリンク<3680>など人工知能(AI)関連分野に経営資源を注ぐ銘柄への投資資金流入が目立つ。データサイエンティストなどハイエンドなデジタル人材不足が深刻視されるなか、政府が策定する「AI戦略」では、AIを使いこなす人材を年間25万人育成する新目標を掲げていることが伝わっている。ディープラーニングのメカニズムやAI活用のデータ分析ノウハウなどの知識を持たせるIT教育に国を挙げて動き出すことで、株式市場でもAI関連株への物色人気がにわかに高まっている。
■ソディック <6143> 871円 +60 円 (+7.4%) 11:30現在 東証1部 上昇率6位
ソディック<6143>が急動意。放電加工機と射出成型機の大手メーカーで商品競争力が高く、世界シェアは推定約3割に達するとみられている。中国向け工作機械需要の低迷も足もとはキャンセルが一巡しているほか、1~3月期に底入れする見通しにある。また、金属3Dプリンターの独自技術に期待が大きく、同社株への再評価機運が高まっている。会社側では19年12月期営業利益は前期比30%減の69億円を見込むが、これは株価に織り込み済み。20年12月期は大幅増益で切り返す可能性が高い。
■ウォンテッドリー <3991> 5,150円 +315 円 (+6.5%) 11:30現在
ウォンテッドリー<3991>が大幅続伸し、上場来高値を更新。26日の取引終了後、つながり管理アプリ「Wantedly People」のリニューアルを行ったと発表しており、これが好感されている。今回のリニューアルでは、名刺スキャンから相手についての情報を得るまでの一連の流れがスムーズになるようナビゲーション構造を見直し、名刺をスキャンすると相手に関する情報を同時に確認することができるようにしたほか、スキャン情報の確認までのタップ数を従来の半分に削減するなどしたという。これにより、ユーザーはスキャンした名刺の相手に関する情報を得やすくなり、利便性向上につながることから、利用者層の拡大が期待されている。
■MonotaRO <3064> 2,564円 +110 円 (+4.5%) 11:30現在
MonotaRO<3064>が大幅続伸。26日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回発表の自社株買いでは、上限を8500株(発行済み株数の0.00%)、または3000万円としており、取得期間は4月1日から4月11日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を目的としているという。
■チェンジ <3962> 3,915円 +145 円 (+3.9%) 11:30現在
チェンジ<3962>が大幅続伸している。26日の取引終了後、金融機関向けコラボレーションプラットフォーム「Symphony」をグローバルに展開する米シンフォニー・コミュニケーション・サービス社(カリフォルニア州)と、開発パートナー契約を締結したと発表したことが好感されている。「Symphony」は、特に高いセキュリティーとコンプライアンスが要求され、厳しい規制が適用される金融機関の顧客が求めるセキュリティー要件を備えた、法人向けのチャット・ツール。今回の開発パートナー契約締結によりチェンジでは、「Symphony」のプラットフォーム上に、チャットボットなどを開発・提供し、顧客が更に生産性を高められるよう支援するとしている。
■サイバーエージェント <4751> 4,620円 +110 円 (+2.4%) 11:30現在
サイバーエージェント<4751>が大幅続伸、売買高も増勢で75日移動平均線を大きく上に抜けてきた。ネット広告収入の伸び悩みなどを背景に1月30日に19年9月期通期業績予想を下方修正、営業利益は期初見通しの300億円から200億円に引き下げた。しかし、株価は2月7日の3075円で底値を確認、3月以降は機関投資家とみられる継続的な買いに株価水準を大きく切り上げている。赤字が続く「AbemaTV(アベマTV)」だが、ここにきて収益化への期待が高まっており、これを織り込む動きとなっている。また、株式需給面では足もとは空売り残高が積みあがっており、ミニ踏み上げ相場の色彩をみせている。
■ソースネクスト <4344> 459円 +5 円 (+1.1%) 11:30現在
ソースネクスト<4344>が続伸、株価は昨年来安値圏で下値を探る展開にあったが、目先底入れの兆しを見せ始めている。同社は26日取引終了後、スマートフォンケースや、モバイルバッテリーなどを中心としたモバイル関連製品をグローバルに展開する韓国・シュピゲン社と事業提携することを発表した。通訳機「ポケトーク」をシュピゲン社のOEM製品として韓国で提供することで、業容拡大期待が高まった。
■オービック <4684> 11,290円 +80 円 (+0.7%) 11:30現在
オービック<4684>が続伸している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「2019年3月期の連結営業利益は前期比16%増の375億円程度になる見通しだ」と報じられており、会社側の従来予想である350億円を上回り、25期連続で過去最高益を更新するとの観測が好感されているようだ。記事によると、主力のERP(統合基幹業務システム)が好調なほか、ERPを顧客の要望に応じて改修するシステム開発も伸びるという。なお、決算発表は4月25日を予定している。
■アイネス <9742> 1,318円 +8 円 (+0.6%) 11:30現在
アイネス <9742> が続伸。26日大引け後、発行済み株式数の16.4%にあたる470万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は3月28日。
■アルコニックス <3036> 1,192円 -114 円 (-8.7%) 11:30現在 東証1部 下落率4位
アルコニックス<3036>が26日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を2700億円から2440億円(前期比1.6%減)へ、営業利益を70億円から60億円(同18.1%減)へ、純利益を55億円から43億円(同19.4%減)へ下方修正した。銅・アルミなどの非鉄金属商品相場が下落し下期を通じて低調に推移したことや、米中貿易摩擦の影響などで中国市場に関連する取引が急速に冷え込んだことが要因。また、第3四半期にレアメタルなどの取引で発生した滞留債権に対して貸倒引当金を計上したことなども利益を押し下げるとしている。
■関西電力 <9503> 1,665.5円 -78.5 円 (-4.5%) 11:30現在
関西電力<9503>が急落。同社は26日に22年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表したが、アナリストからは現状維持の目標となっており、「ネガティブ」と評価する見方が出ている。同計画では、経常利益や自己資本比率、ROAでの目標が示されたが、すでに達成済みのものが多く現状維持の内容と受け止められた。また、配当も安定的に実施することにとどまった。同日に中部電力<9502>が19年3月期の増配を発表したことなどとは対照的とみる声も出ている。
■レアジョブ <6096> 3,300円 +500 円 (+17.9%) ストップ高 11:30現在
レアジョブ<6096>がストップ高まで買われている。同社は26日、世界150カ国以上で英語学習プラットフォームサービスを提供している米Voxy(ヴォクシー)と連携すると発表。これが材料視されているようだ。同社は今後、Voxyに対応したオンライン英会話レッスンを開発し、今年7月にベータ版として試験提供する予定。まずは「レアジョブ英会話」法人向けサービス「ビジネス英会話コース」を利用している企業などに提供し、対象範囲を順次検討するとしている。
■カーチスHD <7602> 236円 +23 円 (+10.8%) 11:30現在
カーチスホールディングス<7602>に買いが先行している。同社は26日取引終了後に、中国の山東新華錦と合弁会社設立を進めることで基本合意したと発表。今後の展開などが期待されているようだ。同社は今回の基本合意締結を足掛かりに、中国における中古車事業でこれまでに培ってきた日本での自動車流通のノウハウや査定技術に加え、人工知能(AI)システムの導入、中央アジア、欧州方面への物流・輸出などの業務について具体的内容を協議し、中国国内で成長する中古車市場とともに事業展開を目指す方針。なお、合弁会社の設立日や出資比率などの詳細は未定で、正式決定した際には速やかに公表するとしている。
■サニーサイドアップ <2180> 1,960円 +146 円 (+8.1%) 11:30現在 東証1部 上昇率3位
サニーサイドアップ<2180>が大幅続伸となっている。同社は26日、ABCインターナショナル(東京都港区)及びブリッジ・モーション・トゥモロー(東京都渋谷区)と共同で、ビジネスホテルの客室テレビをアドネットワーク化した「おもチャンネル・ホテル客室ダイレクトアド」を開発し、4月1日から販売を開始すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。このサービスは、客室に入室しルームキーを挿入すると自動的にテレビが起動し、広告枠で宿泊客の国籍にあわせた広告動画が再生されるため、映像と音声によって宿泊客にアプローチできることが特徴。サービスを開始する4月1日時点では、全国1万5105室の客室テレビをネットワーク化し、9月には2万5000室まで拡大するとしている。
●ストップ高銘柄
AppBank <6177> 440円 +80 円 (+22.2%) ストップ高 11:30現在
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
地域新聞社 <2164> 1,170円 -300 円 (-20.4%) ストップ安売り気配 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース