本日の注目個別銘柄:松井証券、MRO、ソディックなど

材料
2019年3月27日 15時37分

<8628> 松井証 1092 -102

急反落。3月期末の配当権利落ちで処分売りの動きが優勢になっている。3月末の配当金は65円(普通配当金26円、記念配当金39円)を計画しており、年間配当金は84円、前日終値を基準とした配当利回りは約7%と高水準であった。現状では20年3月期の年間配当金は記念配当金の一巡もあって45円を計画しており、利回りは低下することにもなる。

<3064> MRO 2517 +63

大幅続伸。前日に自己株式の取得実施を発表している。8500株、3000万円を上限としており、これは、同時に発表したストックオプションの付与に伴う潜在的な希薄化分と捉えられる。今回の自社株買いによる需給面への影響は軽微だが、希薄化抑制を意識した会社側の姿勢などは評価対象に。2ケタ増収ペースが続く、足元の月次動向などを見直す流れにもつながっている。

<6101> ツガミ 854 +52

急伸。足元では5G関連銘柄としての関心が高まっているもようだ。会社側でも、5G関連の基地局向けアタプタやコネクタ、基盤ケースなどのテスト加工用機械受注に期待しているもよう。3月の月次出荷台数700台のうち50台程度が5Gのインフラ関連向けであるようだ。5G関連のインフラ整備向け潜在需要としては、業界で4000-5000台の関連需要があると推定している。

<3769> GMOPG 7870 +120

続伸。ジェフリーズ証券では投資判断「バイ」を継続で、目標株価を7400円から9020円にまで引き上げた。国内のキャッシュレス化推進の中心的なポジションにいることを評価しているもよう。VISAと三井住友カードとの提携で海外展開の拡大を視野に入れ、IoT事業の構築に注力するほか、取扱高成長の中期的な加速も図れるとみているもよう。短期的にも中期的にも、魅力的なストーリーが描けると判断のもようだ。

<3167> TOKAI 896 +8

続伸。みずほ証券では投資判断を「買い」、目標株価を1300円としてカバレッジを開始した。12.3期以降は利益成長が鈍化する傾向にあったが、19.3期以降は顧客基盤拡大や携帯キャリアとの協業による顧客獲得・クロスセル化の進展などによる本格的な利益成長局面に入ると考えているもよう。これまでの平均PER以下で推移する現状の株価水準は、成長ポテンシャルを十分に織り込んでいないと判断のようだ。

<6143> ソディック 884 +73

急伸。前日に立花証券がレポートをリリースしている。10-12月期の中国向け工作機械受注は前年同期比64.5%減、米中貿易摩擦の影響による投資マインドの低下、スマホ向けの減少が響き、キャンセル発生や納期後ろ倒しの発生も影響したもよう。ただ、1月に入ってキャンセルは一巡、復活案件も出てきていると指摘。1-3月期には中国向けの底打ちの可能性を指摘。また、金属3Dプリンターの拡販なども想定している。

<3545> デファクト 464 +42

急反発。ブランド品のサブスクリプション型シェアリングサービス「ブランディアレンタル」を5月よりスタートすると昨日に発表し、好感された形に。同社が保有する55万点のリユースブランド品のなかから、レンタルニーズが高い人気ブランドで、コンディションレベルが基準以上のバッグなどを、月額4980円で会員に提供していく計画。シェアリングエコノミー市場が拡大する中、先行きへの期待感が先行した格好。

<7480> スズデン 1620 -224

急反落。配当権利落ちに伴い、手仕舞い売りが膨らむ形に。今期年間配当金は普通配当金50円に加えて、本社ビルの譲渡代金を特別配当金として株主に還元することで、計120円の水準となる。前日終値を基準とした配当利回りは6.5%となる。東証1部上場企業の中では、松井証券<8628>とともにトップクラスの水準である。なお、来期は特別配当金が一巡するとみられ、配当金の水準は低下する見通しとなっている。

<7602> カーチスHD 233 +20

急伸。中国の山東新華錦と合弁会社設立を進めることで基本合意したと前日に発表している。山東新華錦の親会社である新華錦と、中国での中古車事業展開に向けた協議を行っいることは以前にリリース済みであった。中国の中古車市場の販売台数は5年間で約3倍と急成長しているが、中国国内での自動車保有率は未だ2割程度に過ぎず、今後もさらなる市場の拡大が期待されている。

<4776> CYBOZU 866 +47

大幅続伸。昨年8月30日の高値846円を約7カ月ぶりに更新している。本日は2月の月次発表が予定されており、期待感が先行しているものとみられる。1月の月次売上高は前年同月比24%増、営業利益は同67%増と好スタートを切っており、営業利益の水準は前12月期の最高水準も上回る形となっている。株価はその後に上値追いの勢いを強めており、2月の数値にも期待感が高まりやすくなっているようだ。

《US》

提供:フィスコ

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