<動意株・3日>(大引け)=BBSec、三社電機、マテリアルなど

材料
2019年4月3日 15時11分

ブロードバンドセキュリティ<4398>=大幅反発。同社は前引け後に、ベトナム及びカンボジアの企業から、クレジットカードセキュリティーの監査・コンサルティングサービスを受注したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。ロッテ・カードが全額出資するファイナンス会社ロッテ・ファイナンス・ベトナム社と韓国最大手の一つKB国民カードのカンボジア進出企業であるKBテハン・スペシャライズド・バンク社からPCI DSS(ペイメントカード業界データセキュリティー基準)準拠のためのコンサルティングサービスや準拠証明書を発行するためのオンサイト評価サービス、PCI DSS準拠および維持に必要な脆弱性診断サービスを受注したという。同社では今回の受注を契機とし、今後もAPAC(アジア・太平洋)エリアの営業活動を強化するとしている。

三社電機製作所<6882>=大幅高で3連騰。同社はパナソニック系で半導体モジュールや電源デバイスを展開。中国向け依存比率が高く、同国の景気減速が株価の重荷となっていた。しかし、直近の中国の経済指標が景気の底入れを示唆しているほか、米中貿易協議も合意に向け進展しているとの観測が強まっており、中国関連株に幅広く買い戻しが流入、同社もその流れに乗っている。同社ではリチウムイオン電池素材メーカー向けの銅箔用電源を手掛けており、リチウムイオン電池が世界的な電気自動車(EV)シフトの動きに合わせ需給逼迫するなか、追い風が意識されている。主力の電源機器部門は、このリチウムイオン電池素材メーカー向けが来期も収益貢献する公算が大きい。

ジャパンマテリアル<6055>=大幅高で4連騰。ここにきて市況底入れ期待から半導体製造装置関連や半導体シリコンウエハーメーカーなどの株価が総じて上昇指向を強めているが、この流れは半導体向け特殊ガスを手掛ける同社にもフォローの風となっている。足もとの業績は好調で、IoT普及を背景としたデータセンターや車載向けなどで需要を取り込んでおり、19年3月期営業利益は前期比31%増の77億円を見込んでいる。

アダストリア<2685>=大幅反発。同社は2日の取引終了後に発表した3月度の国内月次売上高で、既存店売上高が前年同月比8.2%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前月から継続して春物商品が順調に売り上げを伸ばしたことに加えて、休日が前年に比べて1日多かったことが寄与した。アイテム別では、ブランド横断の販促キャンペーンを展開したトレンチコートをはじめとする軽アウターや、ワンピース、スカートなどが売り上げの中心となった。なお、全店売上高は同5.9%増だった。

ピーエイ<4766>=後場に入って一時ストップ高。同社株は「改正出入国管理法」が施行された週明け1日に、外国人材関連の有力株として物色人気が集中し、売買高を急増させ取引時間中に28%高に買われた。同社はベトナム人材へのアプローチで先駆、既に現地に法人2社を設立して積極的な人材育成・活用を進めている。株価は急騰習性があり、3月入ってから100円台後半を上放れて同月5日に350円の高値まで一気に買い進まれた経緯がある。

アンリツ<6754>=後場に上昇幅拡大。同社株は、3月4日に2379円の年初来高値をつけてからは調整を余儀なくされていたが、時価は売り物が途切れ値ごろ感からの押し目買いや空売り買い戻しが優勢。ゴールドマン・サックスなど外資系機関投資家の空売り残が積みあがっていたが、目先ショートカバーを誘発する流れにある。韓国の通信大手KTが5Gの消費者向けサービスを5日に開始することを発表、スマートフォン対応の5G通信は世界初ということもあって注目度も高い。これが、通信計測器で海外向け実績が高いアンリツの株価にも刺激材料となっている。

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出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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