話題株ピックアップ【昼刊】:オンワード、スギHD、ネクステージ

注目
2019年4月8日 11時38分

■オンワード <8016>  646円  +43 円 (+7.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

オンワードホールディングス <8016> が急伸。5日大引け後に発表した19年2月期の連結経常利益は前の期比12.9%減の51.6億円になったが、従来予想の41.5億円を上回って着地。続く20年2月期は前期比10.4%増の57億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。前期は欧州における一部生産事業の契約内容変更や不採算店舗撤退費用の計上などで海外事業の赤字が拡大したことが響いた。今期はオンワード樫山を中心に基幹事業の収益率向上を図るほか、アジア事業の拡大に注力し、2期ぶりの増益転換を目指す。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の2.17%にあたる300万株(金額で21億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■スギホールディングス <7649>  5,110円  +265 円 (+5.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位

スギHD <7649> が急伸。5日大引け後に発表した19年2月期の連結経常利益は前の期比5.2%増の272億円で着地。続く20年2月期も前期比6.5%増の290億円に伸び、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。ドラッグストア業界の競争激化や診療報酬改定に伴う薬価引き下げなど経営環境は厳しさを増すが、今期も前期(店舗純増85店舗)に続き、積極的な店舗展開を進め、6期連続の増収増益を目指す。併せて、今期の年間配当は前期比10円増の80円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■ポールHD <3657>  1,084円  +35 円 (+3.3%)  11:30現在

ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス<3657>が反発。1000円トビ台での売り物をこなし再浮上の兆しを見せている。ソフトの不具合を検査するデバッグ事業のほか、ネットサポート事業を展開。人工知能(AI)の開発支援事業にも注力姿勢を明示しており、AIデータの認識効果向上がネットサポート事業に寄与しているほか、RPA化も加速局面入り。チャトボット導入コンサルティングサービスなどに期待が大きい。20年1月期は、売上高が262億1700万円(前期比10.3%増)と2ケタ増収、最終利益も20億4500万円(同11.2%増)と2ケタ増益を見込む。また、前期配当は従来予想に1円増額したが、さらに今期も1円増配の年12円を計画するなど株主還元姿勢も高い。

■ネクステージ <3186>  1,237円  +39 円 (+3.3%)  11:30現在

ネクステージ <3186> が大幅続伸。5日大引け後に発表した19年11月期第1四半期(18年12月-19年2月)の連結経常利益が前年同期比46.8%増の12.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。中古車販売の大型店、ジャガー・ランドローバーやボルボなど輸入車新車販売店の出店拡大を背景に自動車販売台数が伸び、42.2%の大幅増収を達成したことが寄与。上期計画の27億円に対する進捗率は5年平均の43.4%を上回る47.3%に達した。

■ジンズ <3046>  6,020円  +170 円 (+2.9%)  11:30現在

ジンズ<3046>は5日ぶりに反発している。前週末5日の取引終了後に発表した3月度の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比5.5%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。3月21日に発売した、1本で簡単にメガネにもサングラスにもなるアイウエア「JINS Switch(ジンズ・スイッチ)」が売り上げを牽引。また、「TRY!SCREEN」キャンペーンによるJINS SCREEN(ブルーライトカットメガネ)へのオプションレンズ交換が好評だったことも寄与した。なお、全店売上高は同7.7%増だった。

■ライフコーポレーション <8194>  2,364円  +44 円 (+1.9%)  11:30現在

ライフコーポレーション<8194>が続伸している。前週末5日の取引終了後、集計中の19年2月期連結業績について、営業利益が108億円から122億円(前の期比0.9%増)へ、純利益が68億円から73億5000万円(同12.1%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。競争環境の激化などが影響し、売上高は7060億円から6985億円(同3.1%増)へ下振れたものの、粗利率の改善や販売管理費などの適正化への取り組みが奏功し、利益を押し上げたとしている。

■セリア <2782>  3,770円  +65 円 (+1.8%)  11:30現在

セリア<2782>が反発している。前週末5日の取引終了後に発表した3月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比1.7%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。客単価が同0.1%増と小幅ながらプラスとなったことに加えて、客数が同1.6%増と伸長したことが寄与した。なお、全店売上高は同9.5%増だった。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,072円  +17 円 (+1.6%)  11:30現在

原油関連株が高い。国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>が買われている。5日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近5月物が前日比0.98ドル高の1バレル63.08ドルと昨年11月初旬以来、5カ月ぶり水準に上昇した。米3月雇用統計が堅調な内容だったほか、産油国のリビアで政情不安が高まったことも原油価格の上昇要因に働いている。

■レーサム <8890>  1,053円  -64 円 (-5.7%)  11:30現在

レーサム<8890>は急反落している。前週末5日の取引終了後、集計中の19年3月期連結業績について、売上高が700億円から584億円(前の期比31.9%増)へ、営業利益が158億円から110億円(同2.7%減)へ、純利益が100億円から71億円(同23.1%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これを嫌気した売りが出ている。サービシング事業の売上高が同事業の廃止に伴い計画未達となることに加えて、主力の資産運用事業における高価格帯の大型案件について、売却時期が来期以降となったことが響いた。

■トーセイ <8923>  961円  -38 円 (-3.8%)  11:30現在  東証1部 下落率10位

トーセイ<8923>は続落。前週末5日の取引終了後に発表した第1四半期(18年12月~19年2月)連結決算が、売上高170億5900万円(前年同期比6.8%減)、営業利益31億2500万円(同28.0%減)、純利益20億3500万円(同28.5%減)と大幅営業減益だったことが嫌気されている。不動産開発事業は「THEパームス調布マノアーガーデン」(121戸売却)の販売が貢献し売上高・利益とも大幅に増加したものの、前年同期にあった大型物件の販売がなかったことで不動産流動化事業が大幅な減収減益となり、業績の悪化につながった。なお、19年11月期通期業績予想は、売上高715億1000万円(前期比16.2%増)、営業利益120億5200万円(同10.8%増)、純利益77億800万円(同12.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■イオン <8267>  2,177円  -62 円 (-2.8%)  11:30現在

イオン<8267>が5日続落している。前週末5日の取引終了後、集計中の19年2月期連結業績について、売上高が8兆7000億円から8兆5180億円(前の期比1.5%増)へ、営業利益が2400億円から2120億円(同0.8%増)へ、最終利益が350億円から236億円(同3.8%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気されている。集中豪雨や台風、地震などの災害による店舗営業への影響と、その後の消費者マインドの低下、更には第3四半期以降に気温が高い日が続いたことによる季節商品売り上げへの影響などで、主にGMS事業、SM事業、専門店事業などの国内小売事業が想定を下回ったとしている。

■サンドラッグ <9989>  2,980円  -60 円 (-2.0%)  11:30現在

サンドラッグ<9989>が売られ年初来安値を更新した。SMBC日興証券は5日付で、同社の業績予想の減額に伴って、投資評価を「2」から「3」へ、目標株価を5300円から2900円へそれぞれ引き下げた。同証券はドラッグストア事業共通の課題として、店舗過剰、食品強化や薬価改定による粗利率の低下圧力及び人件費の上昇の3点を指摘したうえで、同社がそれらに加え、出店未達と立地効率低下があるため、同業他社に比べ中期成長力が劣るとしている。19年3月期営業利益について、従来予想の383億円に対して前年同期比2.2%減の353億円(会社側計画は351億円)へ、20年3月期の同利益は、従来予想の405億円に対して前期推定比0.6%増の355億円になると予想している。

■三菱UFJ <8306>  564.2円  -7.6 円 (-1.3%)  11:30現在

メガバンクが安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>が値を下げている。5日のニューヨーク債券市場で10年債利回りは前日比0.02%低い2.49%に低下。米3月雇用統計で平均時給は前年同月比3.2%増と2月の3.4%増から伸び悩んだことから、インフレ圧力は強くないとの観測が浮上した。トランプ米大統領が、米連邦準備制度理事会(FRB)に対する利下げ圧力を強めていることも一段の金利低下に向けての思惑材料となっている。これを受け、5日のニューヨーク市場では利ザヤ縮小観測からバンク・オブ・アメリカなど大手銀行株が下落。週明け8日の東京株式市場でもメガバンクが値を下げている。

■セーラー万年筆 <7992>  236円  +38 円 (+19.2%)  11:30現在

セーラー万年筆<7992>が一時20%を超える上昇、上値追いを加速させている。高級万年筆がブームとなり国内外で需要が高水準の伸びを示しており、足もとはフル生産状態となっている。また産業ロボット分野でも取り出しロボットで高い実績を持っており、中国景気減速懸念で調整したFA関連株が総じて戻り足に転じるなか、同社株にもその物色の流れが及んでいる。

■シリコンスタジオ <3907>  3,245円  +503 円 (+18.3%) ストップ高   11:30現在

シリコンスタジオ<3907>がストップ高。前週末5日の取引終了後に発表した第1四半期(18年12月~19年2月)連結決算が、売上高11億5600万円(前年同期比5.2%増)、営業損益500万円の赤字(前年同期3億6400万円の赤字)、最終利益1000万円(同4億100万円の赤字)となり、最終損益が黒字に浮上したことが好感されている。エンターテインメント業界向け案件の着実な獲得や、成長余地が大きい自動車業界や不動産業界など非エンターテインメント領域における積極的な営業展開を進めたほか、前期から継続している他社との協業コンテンツタイトルで若干の利益が発生したことなどが貢献。また、費用の圧縮を図ったほか、持ち分法による投資利益1400万円や関係会社株式売却益600万円などを計上したことも寄与した。

■サイジニア <6031>  1,059円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   11:30現在

サイジニア<6031>がストップ高。5日の取引終了後、ネット上の情報を企業自らコントロールすることを可能にするクラウドプラットフォーム「Yext Knowledge Engine」サービスのサイトをリリースしたと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同社は昨年8月、世界160カ国でデジタルナレッジマネジメント(DKM)ビジネスを展開する米Yext(イエクスト)社の日本法人Yext(東京都港区)の国内協業パートナーに認定。米イエクスト社のオンライン上の情報を一元的に管理し、最新に保つことを可能にするクラウドプラットフォーム「Yext Knowledge Engine」について、日本市場におけるデータ連携支援、周辺システム開発支援などさまざまな形でサポートしており、今回のサービスサイトリリースもその一環となっている。

●ストップ高銘柄

サイジニア <6031>  1,059円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

ビープラッツ <4381>  3,995円  -700 円 (-14.9%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、1銘柄

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