今日の為替市場ポイント:米長期金利低下でリスク選好的なドル買い抑制も

通貨
2019年4月11日 8時35分

10日のドル・円相場は、東京市場では111円06銭から111円24銭まで反発。欧米市場でドルは111円28銭まで買われた後に110円84銭まで反落したが、111円01銭で取引を終えた。

本日11日のドル・円は111円を挟んだ水準で推移か。米長期金利低下を意識して、リスク選好的なドル買いはやや抑制される可能性がある。

10日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事要旨(3月19-20日開催分)によると、大半の参加者は「経済見通しの動向や見通しへのリスクが年内の金利目標レンジの据え置きを正当化する公算が大きい」との見解を示していた。一部のメンバーは「経済見通しを巡る情勢は著しく不透明」と指摘していたことも判明しており、年内に利上げが行なわれる可能性はかなり低いことが再確認された。

市場関係者の間からは「FOMC議事要旨の内容は想定内」との声が聞かれているが、「ドル買い材料にはならない」との見方も多く、10日のニューヨーク外為市場ではドル売りが強まる場面があった。ただ、一部の市場参加者は「年内利下げの可能性が高まっているとは言い切れない」と指摘し、米国経済が2020年にかけて穏やかな成長を続けることは可能と予想している。現時点で米国経済の先行きに対する悲観的な見方は特に広がっていないことから、米国株式は当面下げ渋るとの声も聞かれている。

《CS》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.