前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2019年4月19日 5時20分

■いちご <2337>  359円 (-32円、-8.2%)

いちご <2337> が急反落。同社は4月17日大引け後に決算を発表。19年2月期の連結経常利益は前の期比20.3%増の230億円に伸びたが、20年2月期は前期比1.2%減の228億円に減る見通しとなった。

■キヤノン <7751>  3,202円 (-132円、-4.0%)

キヤノン <7751> が大幅反落。18日付の日本経済新聞朝刊で「2019年12月期の業績予想を下方修正する。本業のもうけを示す連結営業利益(米国会計基準)は2700億円強と前期に比べて2割減少しそう」と報じており、会社側の従来予想である3250億円を下回るとの観測が売り材料視されたようだ。記事によると、スマートフォンの機能向上によるデジタルカメラ市場の縮小や半導体市況の悪化が打撃となるという。なお、決算発表は24日の予定だ。

■武田 <4502>  4,070円 (-149円、-3.5%)

武田薬品工業 <4502> が7日続落と下値模索の動きにあるほか、大日本住友製薬 <4506> 、塩野義製薬 <4507> 、久光製薬 <4530> 、持田製薬 <4534> など医薬品株が総じて軟調。相場全般は米国でのハイテク株高や為替の円安などを背景に半導体関連などを中心とした輸出セクターに上値追いの動きが顕在化しているが、その一方でディフェンシブセクターである製薬会社はポジション調整の売り圧力が強い。そうしたなか、前日の米国株市場では、「国民皆保険制度」導入を巡る議論が熱を帯びていることを背景にヘルスケア関連株に値を下げるものが目立ち、この流れが東京市場にも波及している。

■かんぽ生命保険 <7181>  2,321円 (-54円、-2.3%)

かんぽ生命保険 <7181> が6日続落し年初来安値を更新した。同社は、筆頭株主の日本郵政 <6178> が株式を放出する株式売り出しを実施しているが、その売り出し価格2375円を割り込んでいる。16日~17日が売り出しの申込期間だったが、両日は同時に幹事証券が株式を買い支えることができる「安定操作可能期間」でもあり、17日の株価は2375円と売り出し価格と同値で取引を終えていた。ただ、安定操作期間が終わったこともあり、18日は売りが膨らむなか、株価は売り出し価格を一気に下回った。23日が受渡日となり、それまでに株価が売り出し価格を回復するか、どうかが注目されている。

■JT <2914>  2,574円 (-30円、-1.2%)

日本たばこ産業 <2914> が4日続落。17日に発表した「3月国内たばこ販売数量は13%減の63億本」が売り材料視された。

■竹田印刷 <7875>  611円 (-7円、-1.1%)

竹田印刷 <7875> [東証2]が続落し年初来安値を更新した。17日の取引終了後、19年3月期業績に9億3300万円の減損損失を特別損失として計上すると発表しており、業績への影響が懸念されている。関東地区の収益性低下を受けて、同地区で保有する固定資産について帳簿価格を回収可能価格まで減額した結果という。なお、19年3月期業績は現在精査中としている。

※18日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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