【中国の視点】世界の貿易量:世界同時不況以来の縮小、貿易摩擦が主因か

特集
2019年4月19日 11時22分

世界の貿易が縮小に転じている。オランダ経済政策分析局(CPB)によると、今年1月まで3カ月の世界の貿易量は3カ月前に比べて1.8%減少したという。これは世界同時不況以来の下落幅となった。2007-08年の世界同時不況が起きた後の世界貿易量は12.7%の縮小を記録していた。

英国メディアは、世界貿易量の縮小について、様々な要因によって悪影響を受けていると指摘。自動車業界の衰退や、英国の欧州連合(EU)離脱の迷走、輸入関税の引き上げなどを通じて世界貿易システムを解体させるというトランプ米大統領の野望などが挙げられている。

国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は先週、世界経済が「微妙な瞬間」に直面していると発言。英国のEU離脱問題や主要経済国の貿易摩擦などが世界経済の減速リスクを高めていると警告した。これは企業景況感指数や設備投資、雇用市場などに悪影響を与えているとの見方を示した。

中国のエコノミストは、米トランプ政権の貿易政策が世界貿易に悪影響を与えていることが明白だと批判。米国と各国・地域との貿易摩擦の解消に向けた努力を進めるべきだと強調した。

《AN》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.