話題株ピックアップ【昼刊】:任天堂、弁護士COM、デンソー

注目
2019年4月19日 11時40分

■任天堂 <7974>  39,820円  +5,470 円 (+15.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

任天堂<7974>がカイ気配で始まる人気となり急反発。ロイター通信が18日、中国広東省が、総合ネットサービス企業でオンラインゲームも展開するテンセントに対し、任天堂のゲーム機「ニンテンドースイッチ」と同機用のソフトの販売を認可したと報じたことが、手掛かり材料となり投資資金の流入が加速した。任天堂のドル箱商品である「ニンテンドースイッチ」が中国で販売されることにより同社収益を大きく押し上げるとの思惑が株価を強く刺激している。

■Genky <9267>  2,831円  +285 円 (+11.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

Genky DrugStores<9267>は急反発。午前9時ごろ、上限を30万株(発行済み株数の1.94%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されている。取得期間は4月22日から6月20日までで、株主還元と資本効率の向上及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を図るのが目的としている。同時に発表した第3四半期累計(18年6月21日~19年3月20日)連結決算は、売上高763億9200万円(前年同期比10.2%増)、営業利益28億8800万円(同1.9%増)、純利益21億4700万円(同7.9%増)と同期間として過去最高の売上高・利益を更新した。300坪タイプの店舗を27店出店(閉店は1店舗)したことなどが寄与した。なお、19年6月期通期業績予想は、売上高1050億円(前期比10.7%増)、営業利益43億円(同4.1%増)、純利益31億5000万円(同1.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■弁護士ドットコム <6027>  4,130円  +215 円 (+5.5%)  11:30現在

弁護士ドットコム<6027>が続伸している。同社は18日、サイバートラスト(東京都港区)と電子契約サービスで業務提携すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。この業務提携は、サイバートラストの「iTrust 電子署名用証明書」と「iTrust リモート署名サービス」を採用することにより、弁護士コムが提供しているWeb 完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」利用者の更なる安心と利便性を向上させることが主な目的。今後は共催セミナーや講演会、共同プロモーションの実施なども視野に入れ、安心して電子的な契約締結・管理できる社会の実現に向けて共同支援・推進を図るとしている。

■デンソー <6902>  5,199円  +173 円 (+3.4%)  11:30現在

デンソー<6902>が3日続伸し、年初来高値を更新した。同社はきょう、トヨタ自動車<7203>及びソフトバンクグループ<9984>のソフトバンク・ビジョン・ファンドと共同で、米ライドシェア大手のウーバーテクノロジーズに合計10億ドル(約1100億円)を追加出資すると発表した。今回の出資は、自動運転ライドシェア車両の開発を継続するとともに、次世代自動運転キットの設計と開発を共同で行い、本格的な自動運転ライドシェアサービス車両の量産化とサービス実用化にメドをつけることが主な目的。トヨタとデンソーは計6億6700万ドル、ソフトバンク・ビジョン・ファンドは3億3300万ドルをウーバーが基となる新会社に出資するとしている。

■高砂熱学工業 <1969>  1,813円  +45 円 (+2.6%)  11:30現在

高砂熱学工業<1969>が3日ぶりに反発している。18日の取引終了後、集計中の19年3月期連結業績について、売上高が3000億円から3190億円(前の期比10.0%増)へ、営業利益が165億円から172億円(同5.1%増)へ、純利益が118億円から125億円(同5.9%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。首都圏の大型再開発工事が順調に進捗したことに加え、工場やデータセンターなどの産業設備工事が増加したことが売上高・利益を押し上げたとしている。

■スクエニHD <9684>  3,785円  +90 円 (+2.4%)  11:30現在

スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が3日ぶりに反発している。同社は18日、スマートフォン向け新作トレジャーハンティングRPG「ラストイデア」の正式サービスを開始したと発表。期待感が高まるかたちとなっているようだ。

■FDK <6955>  1,139円  +23 円 (+2.1%)  11:30現在

FDK<6955>は3日ぶりに反発している。18日の取引終了後、集計中の19年3月期の連結業績について、売上高は740億円から720億円(前の期比1.5%減)へ下振れたものの、営業利益は7億円から8億円(同20.1%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。ニッケル水素電池やリチウム電池、液晶ディスプレー用信号処理モジュールなどが第4四半期に入り想定以上に減少した一方、コストダウンや全社で取り組んだ費用削減が寄与し営業利益は上振れたという。なお、最終損益は、第4四半期に子会社整理損の費用増加ならびに税金費用見込額が増加したことで、1億円の黒字から3億円の赤字(前の期6億3000万円の赤字)へ下振れた。

■キーエンス <6861>  73,630円  +1,060 円 (+1.5%)  11:30現在

キーエンス<6861>が3連騰と上値追い加速、連日の上場来高値更新となった。中国経済統計がここにきて改善色を強めており、中国景気減速に対する警戒感が足もとかなり緩和されてきた。中国政府の景気刺激策の効果が確認されるなか、企業の設備投資需要回復への期待も高まってきた。そのなか同社はFA用センサーのトップメーカーで、工場向けでは中国向けの比率も高く、収益先行きに対するポジティブな思惑につながっている。株式需給面では信用買い残が少なく、12日申し込み現在の東証信用倍率は0.49倍と売り長、買い戻しによる株高効果も引き続き意識されている。

■ソニー <6758>  5,368円  +69 円 (+1.3%)  11:30現在

ソニー<6758>が反発している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「ソニーが中国でアニメビジネスに本格参入する」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、グループ会社のアニプレックス(東京都千代田区)が上海に現地法人を設立し、中国企業とアニメ作品を共同制作するという。また、キャラクターグッズの直販も開始するとしており、日本と同じビジネスモデルを中国にも広げることで、中国事業の拡大が期待されている。

■ペプチドリーム <4587>  5,860円  +70 円 (+1.2%)  11:30現在

ペプチドリーム<4587>が反発している。18日の取引終了後、独自の創薬開発プラットフォームシステム「PDPS」の塩野義製薬<4507>への技術移転の第2ステップが終了し、3回目の技術ライセンス料を受領することになったと発表しており、これを好感した買いが入っている。契約によるとペプドリは複数の段階に分けて設定していた技術ライセンス料、マイルストーンフィー及び上市に至った際の医薬品の総売上高に応じたロイヤルティーを受け取ることになっている。今回の技術ライセンス料の金額については非開示。なお、19年6月期業績予想には織り込み済みとしている。

■小森コーポレーション <6349>  1,345円  +15 円 (+1.1%)  11:30現在

小森コーポレーション<6349>が堅調。18日の取引終了後、海外4カ国から複数台の銀行券印刷設備を受注したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。発注したのは、フランスの国営ユーロ紙幣プリンターであるフランス銀行や、インドネシア国有の銀行券及び諸証券印刷企業であるペルンペルリなど。受注金額は約110億円で、売り上げ計上は20年3月期以降になるとしている。

■タカラバイオ <4974>  2,353円  +9 円 (+0.4%)  11:30現在

タカラバイオ<4974>が4日ぶりに反発している。18日の取引終了後、三重大学医学系研究科の珠玖洋特定教授らのグループと、新規CAR(キメラ抗原受容体)遺伝子治療に関する共同研究を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。CAR遺伝子治療は、免疫細胞であるT細胞に、がんに対する攻撃性を高めるCAR遺伝子を導入した遺伝子導入細胞を作製し、患者に投与する治療法。共同研究では、CAR遺伝子治療の課題といわれている、治療効果の持続性向上(再発防止)、血液がん以外の固形がんに対する適応拡大に焦点をあてるとしている。

■ヤマトホールディングス <9064>  2,434.5円  -267.5 円 (-9.9%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ

ヤマトホールディングス<9064>が大幅安で4日続落し、年初来安値を更新している。18日の取引終了後、集計中の19年3月期連結業績について、売上高が1兆6300億円から1兆6250億円(前の期比5.6%増)へ、営業利益が670億円から580億円(同62.5%増)へ、純利益が370億円から250億円(同37.1%増)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気されている。デリバリー事業で、プライシング適正化により宅急便単価は想定を上回ったものの、取扱数量が想定を下回ったほか、ノンデリバリー事業で新規営業の伸び悩みがあったことなどが影響した。また、集配キャパシティ拡大に伴う費用や、3月の取扱数量予測のズレに伴う一過性費用が増加したことも利益を押し下げたという。

■Jストリーム <4308>  535円  +80 円 (+17.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

Jストリーム<4308>がカイ気配で水準を切り上げる展開。同社は動画のストリーミング配信を手掛け、ライブ配信やオンデマンド配信で幅広いニーズを取り込んでいる。18日取引終了後、ストリーミング再生で利用されるプレイヤーでマルチCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)を行う技術を開発し、国内特許を取得したことを発表、これを材料視する形で投資資金を呼び込んでいる。株価はここ調整を余儀なくされていたが、きょうは急速人気化で490円近辺を横に走る75日移動平均線を気配値のまま上回り、フシ目の500円も突破した。

●ストップ高銘柄

アクロディア <3823>  308円  +80 円 (+35.1%) ストップ高   11:30現在

はてな <3930>  4,375円  +700 円 (+19.1%) ストップ高   11:30現在

カオナビ <4435>  5,150円  +700 円 (+15.7%) ストップ高   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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