話題株ピックアップ【昼刊】:かんぽ生命、国際石開帝石、三井物

注目
2019年4月23日 11時38分

■よみうりランド <9671>  4,365円  +185 円 (+4.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

よみうりランド <9671> が大幅高。22日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の24.7億円→35.3億円に43.2%上方修正。従来の3.8%減益予想から一転して37.7%増益見通しとなったことが買い材料視された。遊園地部門で冬季イルミネーションイベントや猛暑だった夏場のプールの入場者数が想定より伸びたことが寄与。公営競技部門で川崎競馬場、船橋競馬場ともに勝馬投票券の購入額に連動する賃貸料が増加したことも上振れに貢献した。

■かんぽ生命保険 <7181>  2,283円  +79 円 (+3.6%)  11:30現在

かんぽ生命保険<7181>は9日ぶりに反発。この日、日本郵政<6178>による株式売り出しの受渡日を迎えた。売り出し価格は15日に2375円で決定したが、価格決定後も株価は下落を続け、結局、同価格を6%前後下回って受渡日を迎えた。きょうは株価下落に伴う値頃感からの買いも入ったが、22日には一時、2202円まで下落しており、15年11月にIPO(株式公開)した際の公開価格2200円も意識する展開となっている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,094.5円  +32.5 円 (+3.1%)  11:30現在

国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連やJXTGホールディングス<5020>など石油関連株が寄り付きから買われる展開となっている。今年に入り原油市況は上昇基調を継続していたが、足もと上げ足を一段と強めている。前日のWTI原油先物価格は1ドル70セント高の1バレル=65ドル70セントと急騰、これを背景に米国株市場ではエクソンモービルが2%以上の上昇を示すなどエネルギー関連株に買いが集まった。トランプ政権がイラン原油の禁輸措置について、5月1日付で日本を含む8カ国・地域に対する適用除外措置を撤廃することを決め、これが原油需給の逼迫につながるとの思惑が高まった。東京市場でも原油市況と株価連動性の高いセクターに物色の矛先が向いている。

■三共生興 <8018>  507円  +11 円 (+2.2%)  11:30現在

三共生興<8018>が続伸し、年初来高値を更新した。同社は22日取引終了後に、19年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の13億円から18億9000万円(前の期比12.9%減)に引き上げた。売上高予想も従来の270億円から273億円(同4.0%減)に増額した。会社側では、経費の削減が進んだことや海外での収益力の強化、保有資産の更なる活用が主な要因だとしている。また、あわせて期末一括配当を従来計画比5円増額の20円とすることも発表。自社ブランド「DAKS」が創業125周年を迎えることを記念し、普通配15円と記念配5円を実施するとしている。

■ファイバーゲート <9450>  3,330円  +25 円 (+0.8%)  11:30現在

ファイバーゲート<9450>が反発。岩井コスモ証券は22日付で、同社に対する投資判断を新規「A」、目標株価4200円でカバレッジを開始した。同証券では、Wi-Fiの販売・構築などに携わる同社はニッチな市場を開拓しており、高い成長率が期待できるとみている。特に、次世代高速通信「5G」によるデータ通信量の増大などから、Wi-Fiは5Gを補完する関係なると期待されている。今後、多岐にわたる場所でWi-Fi環境の構築需要が発生し、観光立国を目指す政府の環境整備も同社にとって追い風となる。また、フリーキャッシュフローの黒字化から財務状況が改善すれば配当の開始も期待できるとしている。19年6月期営業利益は、会社側計画の7億5600万円に対して8億円(前期比43%増)、20年6月期の同利益は今期推定比25%増の10億円になると予想している。

■エボラブルアジア <6191>  2,155円  +16 円 (+0.8%)  11:30現在

エボラブルアジア<6191>が続伸している。22日の取引終了後、独自開発の動画生成プラットフォームを用いて自由視点映像の生成・配信を行う2501社(東京都品川区)へ資本参加すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。2501社は主に、スポーツや格闘などの特定シーンにおいて、自由視点映像を用いたリプレイ映像を生成する「360Wrap-Replay」サービスと、生成した自由視点映像をスマートフォン、タブレット、PC上にて視聴できる「360Wrap-Movie」サービスの2つのサービスを提供している。エボラブルアジアによると、今回の資本参加は投資事業の一環で、2501社の今後の成長によるリターンを期待しているという。

■デンカ <4061>  3,315円  +10 円 (+0.3%)  11:30現在

デンカ<4061>は3日続伸。22日の取引終了後、集計中の19年3月期の連結業績について、売上高は4100億円から4130億円(前の期比4.4%増)へやや上振れた一方、営業利益は360億円から340億円(同1.0%増)へ下振れて着地したようだと発表したが、織り込み済みとの見方が強い。米中間の貿易摩擦の影響などで18年末頃からの需要減少や顧客の在庫調整が長期化し、石油化学製品や電子・先端プロダクツ製品などの収益が想定を下回る見込みであることが要因としている。なお、純利益は250億円(同8.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■三井物産 <8031>  1,794円  +5 円 (+0.3%)  11:30現在

三井物産<8031>、三菱商事<8058>、丸紅<8002>など総合商社が軒並み堅調な値動きとなっている。前日にWTI原油先物価格が急騰、1ドル70セント高で1バレル=65ドル70セントと約半年ぶりの高値をつけた。トランプ政権がイラン原油の禁輸措置について、5月1日付で日本を含む8カ国・地域に対する適用除外措置を撤廃することを発表、これに伴う原油需給の逼迫が市況高に反映された。きょうは資源開発関連や石油元売り企業の株価上昇が目立つが、エネルギー価格の上昇が収益にプラス寄与するという点では総合商社も同様で物色ターゲットとなっている。

■コクヨ <7984>  1,449円  -166 円 (-10.3%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ

コクヨ<7984>は急反落し年初来安値を更新している。22日の取引終了後、19年12月期の連結業績予想について、売上高を3260億円から3220億円(前期比2.2%増)へ、営業利益を188億円から168億円(同8.2%減)へ下方修正したことが嫌気されている。オフィス家具など空間価値ドメインで国内事業に先行き不透明感があることに加えて、グローバルステーショナリードメインで国内市場の需要低迷が続くと予想されることが要因としている。なお、純利益は144億円(同1.2%増)で据え置いた。同時に発表した第1四半期(1~3月)決算は、売上高892億6900万円(前年同期比1.3%増)、営業利益82億3900万円(同8.4%減)、純利益71億8700万円(同1.7%増)だった。オフィス家具販売が好調に推移したものの、原材料価格の高騰や物流費の増加などが利益を圧迫した。

■オカムラ <7994>  1,084円  -92 円 (-7.8%)  11:30現在  東証1部 下落率4位

オカムラ<7994>が急反落し、年初来安値を更新した。同社は22日取引終了後に、19年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益は前の期比5.6%減の124億円(従来予想は140億円)になったようだと発表した。売上高は同2.6%増の2480億円(従来予想は2520億円)にとどまる見通し。小売業の新店・改装投資が手控えられたことや、年度末の需要が見込みを下回ったことが主な要因としている。

■アンジェス <4563>  835円  -55 円 (-6.2%)  11:30現在

アンジェス<4563>が大幅反落している。22日の取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算が、売上高7500万円(前年同期比2.4%増)、営業損益9億1800万円の赤字(前年同期5億9000万円の赤字)、最終損益11億8300万円の赤字(同5億3700万円の赤字)となり、赤字幅が拡大したことが嫌気されている。提携企業からの契約一時金や開発協力金など研究開発事業収益が増加し売上高は増収となったが、試験を外注した費用など研究開発費の増加が赤字幅拡大につながった。また、投資有価証券評価損の計上なども最終損益を悪化させた、なお、19年12月期通期業績予想は、売上高3億3500万円(前期比45.1%減)、営業損益28億円の赤字(前期30億6500万円の赤字)、最終損益28億円の赤字(同29億9600万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■Genky <9267>  2,558円  -103 円 (-3.9%)  11:30現在

Genky DrugStores<9267>は続落している。午前9時ごろに発表した4月度(3月21日~4月20日)の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比0.3%減となり、2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。なお、全店売上高は同8.1%増だった。

■西松屋チェーン <7545>  871円  -10 円 (-1.1%)  11:30現在

西松屋チェーン<7545>が反落している。22日の取引終了後に発表した4月度(3月21日~4月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比8.2%減と12カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。育児・服飾雑貨の売り上げは堅調だったものの、前年と比較して気温が低かった影響で、夏物衣料の売れ行きが低調だった。なお、新店及びインターネット販売を合計した全社売上高は同4.3%減だった。

■ナガオカ <6239>  878円  +150 円 (+20.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

ナガオカ<6239>に買い人気集中。同社は石油プラントの部材や内部装置を手掛けるが、22日取引終了後、北米でスクリーン・インターナル(石油などプラント内部装置)の大口受注を獲得したことを発表、受注金額は日本円にして11億400万円。2020年6月期に製造する予定としている。これを受けて来期業績への寄与を期待した買いを呼び込む形となった。

●ストップ高銘柄

タツミ <7268>  379円  +80 円 (+26.8%) ストップ高   11:30現在

ソケッツ <3634>  1,137円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在

ETFSガソ <1691>  3,490円  0 円 (0.0%) ストップ高   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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