話題株ピックアップ【夕刊】(2):JR東日本、三井物、トヨタ

注目
2019年4月23日 15時13分

■JR東日本 <9020>  10,220円  +85 円 (+0.8%)  本日終値

JR東日本<9020>、JR西日本<9021>、JR東海<9022>などいずれも高いほか、東京急行電鉄<9005>、小田急電鉄<9007>、東武鉄道<9001>、京王電鉄<9008>など軒並み上昇、電鉄株への買いが目立つ状況となった。きょうはこれまで相場を牽引してきた半導体関連など主力輸出株に利益確定の売りが出る一方、ここ調整色をみせていた内需のディフェンシブ関連にインデックス的な買い戻しの動きが散見される。そのなか電鉄株はその物色ターゲットとなっている。また、10連休を控え電鉄株はこれから行楽で収益恩恵を見込めるとの思惑も買いを後押ししている。

■三井物産 <8031>  1,798円  +9 円 (+0.5%)  本日終値

三井物産<8031>、三菱商事<8058>、丸紅<8002>など総合商社が軒並み堅調な値動きとなった。前日にWTI原油先物価格が急騰、1ドル70セント高で1バレル=65ドル70セントと約半年ぶりの高値をつけた。トランプ政権がイラン原油の禁輸措置について、5月1日付で日本を含む8カ国・地域に対する適用除外措置を撤廃することを発表、これに伴う原油需給の逼迫が市況高に反映された。きょうは資源開発関連や石油元売り企業の株価上昇が目立つが、エネルギー価格の上昇が収益にプラス寄与するという点では総合商社も同様で物色ターゲットとなっている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,993円  +30 円 (+0.4%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>がしっかり。きょうは外国為替市場で円高含みに振れていることもあって、同社株など為替感応度の高い銘柄にとって風向きは悪い。加えて10連休前で実需の買いは入りにくく、他の主力株同様に株価は軟調な推移が想定されるところだが、下値では根強い買いが入っている。市場関係者によると「全体相場はここまで日経平均偏重で買われてきたが、目先はその反動から大型連休を前にNT倍率修正に向けたリバランス的な動きが出ている」(国内ネット証券アナリスト)という。時価総額の大きいTOPIX構成比率で上位の銘柄には売り圧力の乏しい中で浮揚力が働いている。

■コクヨ <7984>  1,440円  -175 円 (-10.8%)  本日終値  東証1部 下落率トップ

コクヨ<7984>は急反落し年初来安値を更新した。22日の取引終了後、19年12月期の連結業績予想について、売上高を3260億円から3220億円(前期比2.2%増)へ、営業利益を188億円から168億円(同8.2%減)へ下方修正したことが嫌気されている。オフィス家具など空間価値ドメインで国内事業に先行き不透明感があることに加えて、グローバルステーショナリードメインで国内市場の需要低迷が続くと予想されることが要因としている。なお、純利益は144億円(同1.2%増)で据え置いた。同時に発表した第1四半期(1~3月)決算は、売上高892億6900万円(前年同期比1.3%増)、営業利益82億3900万円(同8.4%減)、純利益71億8700万円(同1.7%増)だった。オフィス家具販売が好調に推移したものの、原材料価格の高騰や物流費の増加などが利益を圧迫した。

■Genky <9267>  2,528円  -133 円 (-5.0%)  本日終値  東証1部 下落率8位

Genky DrugStores<9267>は続落。午前9時ごろに発表した4月度(3月21日~4月20日)の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比0.3%減となり、2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。なお、全店売上高は同8.1%増だった。

■オカムラ <7994>  1,126円  -50 円 (-4.3%)  本日終値

オカムラ<7994>が急反落し、年初来安値を更新した。同社は22日取引終了後に、19年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益は前の期比5.6%減の124億円(従来予想は140億円)になったようだと発表した。売上高は同2.6%増の2480億円(従来予想は2520億円)にとどまる見通し。小売業の新店・改装投資が手控えられたことや、年度末の需要が見込みを下回ったことが主な要因としている。

■任天堂 <7974>  37,170円  -1,390 円 (-3.6%)  本日終値

任天堂<7974>が続落。一時1400円近い下げをみせた。売買代金は全上場銘柄を通じてトップで、NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>を50%近く上回っている。前週末19日に中国における「ニンテンドースイッチ」の販売思惑から株価を急騰させたが、市場関係者の間では「期待先行で買われ過ぎたきらいもあり、その反動が出ている」(国内中堅証券)との声も聞かれた。今週末からの10連休を控え、ファンド筋などからは同社株の持ち高調整の売りが出やすいほか、今週25日に同社決算発表を控えていることで、これを見極めたいとのニーズも目先利益確定売りを助長する背景となっている。

■アンジェス <4563>  861円  -29 円 (-3.3%)  本日終値

アンジェス<4563>が大幅反落。22日の取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算が、売上高7500万円(前年同期比2.4%増)、営業損益9億1800万円の赤字(前年同期5億9000万円の赤字)、最終損益11億8300万円の赤字(同5億3700万円の赤字)となり、赤字幅が拡大したことが嫌気されている。提携企業からの契約一時金や開発協力金など研究開発事業収益が増加し売上高は増収となったが、試験を外注した費用など研究開発費の増加が赤字幅拡大につながった。また、投資有価証券評価損の計上なども最終損益を悪化させた、なお、19年12月期通期業績予想は、売上高3億3500万円(前期比45.1%減)、営業損益28億円の赤字(前期30億6500万円の赤字)、最終損益28億円の赤字(同29億9600万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■日清オイリオグループ <2602>  3,100円  -95 円 (-3.0%)  本日終値

日清オイリオグループ<2602>が朝高スタートのあと軟化した。22日の取引終了後、集計中の19年3月期連結業績について、営業利益が108億円から128億円(前の期比40.6%増)へ、純利益が80億円から90億円(同29.9%増)へ上振れて着地したようだと発表したが、目先の材料出尽くし感が強まっている。海外子会社の販売数量減少などで売上高は3570億円から3400億円(同0.6%増)へ下振れたものの、良好な搾油環境を背景に付加価値品の拡販や適正な販売価格の維持・形成に努めたことなどが利益を押し上げた。

■ペプチドリーム <4587>  5,880円  -90 円 (-1.5%)  本日終値

国際的な投資指標であるMSCIの5月見直しの発表は、日本時間5月14日早朝に予定されている。SMBC日興証券は22日、5月の定期見直しでは、MSCI日本スタンダード指数へ3銘柄ずつの採用と削除があると予想した。新規採用の候補銘柄はペプチドリーム<4587>、GMOペイメントゲートウェイ<3769>、アドバンテスト<6857>、削除候補には高島屋<8233>、山口フィナンシャルグループ<8418>、ディー・エヌ・エー<2432>を挙げている。

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