前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

注目
2019年4月24日 5時30分

■ナガオカ <6239>  878円 (+150円、+20.6%) ストップ高

ナガオカ <6239> [JQ]がストップ高。同社は石油プラントの部材や内部装置を手掛けるが、22日取引終了後、北米でスクリーン・インターナル(石油などプラント内部装置)の大口受注を獲得したことを発表、受注金額は日本円にして11億400万円。2020年6月期に製造する予定としている。これを受けて来期業績への寄与を期待した買いを呼び込む形となった。

■CEHD <4320>  957円 (+127円、+15.3%)

東証1部の上昇率トップ。CEホールディングス <4320> が続急騰。22日大引け後、19年9月期上期(18年10月-19年3月)の連結経常利益を従来予想の2.2億円→4.6億円に2.1倍上方修正。従来の38.2%減益予想から一転して29.5%増益見通しとなったことが買い材料視された。電子カルテシステムなど主力の医療情報システムの販売が想定より伸びたことが寄与。外注費を中心としたコストの計上が下期以降に後ずれしたことも上振れに大きく貢献した。

■ネクスウェア <4814>  280円 (+26円、+10.2%)

ネクストウェア <4814> [JQ]が3連騰。一時、前日比60円(23.6%高)の314円に買われた。23日午前10時ごろ、米リアルネットワークス社(ワシントン州)と代理店契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが入っている。今回の代理店契約締結は、リアルネットワークスの顔認識システム「SAFR」を使って、ネクストウェア子会社のOSK日本歌劇団のイベント会場にチケットを用いない顔パス入場やOSKグッズの購入をキャッシュレスで購入できるようにするのが狙い。また今後は、IR(統合型リゾート)やライブエンターテインメントへの展開など、グループ外のさまざまなサービスにも拡張するとしている。

■理経 <8226>  251円 (+22円、+9.6%)

理経 <8226> [東証2]が急反発。22日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の9000万円→1億5100万円に67.8%上方修正したことが買い材料視された。システムソリューション部門で大学官公庁向けシステムが好調だったうえ、子会社エアロパートナーズの防衛省向け修理契約が増加したことも収益を押し上げた。業績上振れに伴い、従来未定としていた期末一括配当を3円実施し、2期ぶりに復配する方針としたことも支援材料となった。

■岡本硝子 <7746>  289円 (+25円、+9.5%)

岡本硝子 <7746> [JQ]が大幅高で5連騰、10%を超える上昇で2017年12月以来の300円台乗せを視界に入れた。売買代金も高水準でジャスダック市場全銘柄のなかで第2位に入るなど、時価総額60億円台の小型株としては異色の活況商いが続いている。「個人投資家の短期資金が日計りで何度も売り買いを繰り返しているような状況」(国内中堅証券)で材料株素地を開花させている。特殊加工硝子メーカーで、プロジェクター用反射鏡では国内トップシェアを有する。太陽電池パネル向けに金属粉を混ぜたガラス基板を開発し出荷しており、同ガラス基板は次世代通信規格の5G対応スマートフォンの内部に使う基板・配線向けに応用が利く。5G普及局面では同社収益への貢献が期待される。

■ブリッジ <7039>  2,857円 (+156円、+5.8%)

ブリッジインターナショナル <7039> [東証M]が急反発。22日の取引終了後、マレーシアでITサービスを展開するTKインターナショナル社とインサイドセールス(非対面の営業活動)事業で業務提携すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回の提携は、アジア市場でインサイドセールス活動を支援してほしいというニーズが強まっていることを受けて、英語、現地語を話せる人材を確保することなどが狙い。提携により、クアラルンプールに拠点を構え、アジアをターゲットとする企業向けにインサイドセールス活動を行うサービスを展開するとしている。

■グランディ <8999>  448円 (+23円、+5.4%)

東証1部の上昇率7位。グランディハウス <8999> が6日ぶりに急反発。22日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の30億円→32.8億円に9.3%上方修正。増益率が7.3%増→17.3%増に拡大し、13期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。子会社の販売棟数が伸び悩み売上高は計画未達だったものの、原価低減を進めたほか、販管費が想定を下回ったことなどが利益を押し上げた。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の16円→18円(前の期は16円)に増額修正したことも支援材料となった。

■よみランド <9671>  4,380円 (+200円、+4.8%)

よみうりランド <9671> が大幅反発。22日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の24.7億円→35.3億円に43.2%上方修正。従来の3.8%減益予想から一転して37.7%増益見通しとなったことが買い材料視された。遊園地部門で冬季イルミネーションイベントや猛暑だった夏場のプールの入場者数が想定より伸びたことが寄与。公営競技部門で川崎競馬場、船橋競馬場ともに勝馬投票券の購入額に連動する賃貸料が増加したことも上振れに貢献した。

■かんぽ生命 <7181>  2,279円 (+75円、+3.4%)

かんぽ生命保険 <7181> が9日ぶりに反発。23日、日本郵政 <6178> による株式売り出しの受渡日を迎えた。売り出し価格は15日に2375円で決定したが、価格決定後も株価は下落を続け、結局、同価格を6%前後下回って受渡日を迎えた。23日は株価下落に伴う値頃感からの買いも入ったが、22日には一時、2202円まで下落しており、15年11月にIPO(株式公開)した際の公開価格2200円も意識する展開となっている。

■オロ <3983>  6,830円 (+210円、+3.2%)

オロ <3983> が大幅反発、一時3.8%高に買われた。日経平均は前日終値近辺で小浮動を繰り返しており、投資資金は主力株を避け内需の中小型株の短期売買に向かっている。25日移動平均線近辺までの上方カイ離修正を経て目先値ごろ感からの買いが優勢となった。同社はクラウドソフトの開発を手掛け、旺盛な企業のIT投資需要を取り込んでいる。大手企業グループからのERPソフト開発の受注が増勢で18年12月期営業利益は前の期比37%営業増益を達成、19年12月期も前期比11%増益と2ケタ成長を継続する見通し。直近アセットマネジメントOneが同社株の保有株比率を低下させているが、依然として全体に占める9.5%を保有する大株主で存在感を示している。

■国際石開帝石 <1605>  1,091.5円 (+29.5円、+2.8%)

国際石油開発帝石 <1605> 、石油資源開発 <1662> など資源開発関連やJXTGホールディングス <5020> など石油関連株が寄り付きから買われる展開となった。今年に入り原油市況は上昇基調を継続していたが、足もと上げ足を一段と強めている。前日のWTI原油先物価格は1ドル70セント高の1バレル=65ドル70セントと急騰、これを背景に米国株市場ではエクソンモービルが2%以上の上昇を示すなどエネルギー関連株に買いが集まった。トランプ政権がイラン原油の禁輸措置について、5月1日付で日本を含む8ヵ国・地域に対する適用除外措置を撤廃することを決め、これが原油需給の逼迫につながるとの思惑が高まった。東京市場でも原油市況と株価連動性の高いセクターに物色の矛先が向いている。

■三共生興 <8018>  507円 (+11円、+2.2%)

三共生興 <8018> が続伸し、年初来高値を更新した。同社は22日取引終了後に、19年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の13億円から18億9000万円(前の期比12.9%減)に引き上げた。売上高予想も従来の270億円から273億円(同4.0%減)に増額した。会社側では、経費の削減が進んだことや海外での収益力の強化、保有資産の更なる活用が主な要因だとしている。また、あわせて期末一括配当を従来計画比5円増額の20円とすることも発表。自社ブランド「DAKS」が創業125周年を迎えることを記念し、普通配15円と記念配5円を実施するとしている。

■アスカネット <2438>  1,728円 (+35円、+2.1%)

アスカネット <2438> [東証M]が反発。23日付の化学工業日報で、「空中投影用の特殊偏光プレート・空中ディスプレイシステムを強化する」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、低コストかつ視認性が高い光学樹脂品の量産技術を確立し、高精細なガラス品と合わせて市場開拓を図るとしており、既にレストラン用注文システムなどの実証を進めているほか、スマートスピーカーなど小型電子機器への組み込みも目指すという。アスカネットでは、エアリアルイメージング事業を第3の柱と位置付けており、今後樹脂製製品の量産体制の確立などに力を入れる方針だ。

■ファイバーG <9450>  3,350円 (+45円、+1.4%)

ファイバーゲート <9450> [東証M]が反発。岩井コスモ証券は22日付で、同社に対する投資判断を新規「A」、目標株価4200円でカバレッジを開始した。同証券では、Wi-Fiの販売・構築などに携わる同社はニッチな市場を開拓しており、高い成長率が期待できるとみている。特に、次世代高速通信「5G」によるデータ通信量の増大などから、Wi-Fiは5Gを補完する関係となると期待されている。今後、多岐にわたる場所でWi-Fi環境の構築需要が発生し、観光立国を目指す政府の環境整備も同社にとって追い風となる。また、フリーキャッシュフローの黒字化から財務状況が改善すれば配当の開始も期待できるとしている。19年6月期営業利益は、会社側計画の7億5600万円に対して8億円(前期比43%増)、20年6月期の同利益は今期推定比25%増の10億円になると予想している。

■デンカ <4061>  3,350円 (+45円、+1.4%)

デンカ <4061> が3日続伸。22日の取引終了後、集計中の19年3月期の連結業績について、売上高は4100億円から4130億円(前の期比4.4%増)へやや上振れた一方、営業利益は360億円から340億円(同1.0%増)へ下振れて着地したようだと発表したが、織り込み済みとの見方が強い。米中間の貿易摩擦の影響などで18年末頃からの需要減少や顧客の在庫調整が長期化し、石油化学製品や電子・先端プロダクツ製品などの収益が想定を下回る見込みであることが要因としている。なお、純利益は250億円(同8.5%増)の従来見通しを据え置いている。

※23日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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