決算【詳報】フィスコ、第1四半期は最終赤字幅が縮小

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2019年5月15日 20時51分

フィスコ <3807> [JQG] が5月14日に決算を発表した。19年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終損益は3.5億円の赤字(前年同期は3.9億円の赤字)に赤字幅が縮小した。

同社はグループ全体でビットコインを中心とした仮想通貨の情報、交換所、同システム、金融仲介機能を網羅し、IoTと産業分野への融合なども含めて仮想通貨による一気通貫のサービス提供を可能とすることを成長戦略に据えている。

第1四半期(1-3月)は10%減収となったが、不採算店舗閉店など構造改革を進めているブランドリテールプラットフォーム事業の売上減などが響いた。

企業IR支援サービスにおいてフィスコIRの企業調査レポートサービスの受注が堅調に推移する一方、IoT関連事業ではネクスが小売業界向け大型案件を受注。営業外費用に持分法による投資損失1.62億円を計上したことで最終赤字となったものの、赤字幅は縮小した。

なお、同社グループでは、持分法適用関連会社であるフィスコ仮想通貨取引所(FCCE)がテックビューロと結んだ「Zaif」事業の譲渡契約は、2019年4月22日をもって承認手続きが終了。出金を停止していたビットコイン、ビットコインキャッシュ、MONA(モナコイン)の入出金も再開しており、今後もFCCE「Zaif取引所」では停止しているサービスの早期再開を目指しシステム的な安全性の確保に力を注いでいる。

また、同社では企業IR支援サービス分野で2021年12月末時点での取引先数1000社(現在約500社)を目標に、企業調査レポートや統合レポート、アニュアルレポート等に加えて、フィードバックレポート、IR情報英訳サービス等のサービスメニュー拡大を進める。IoT関連事業では農業ICTに注力するネクスが6次産業化事業とフランチャイズ事業を積極的に推し進めるなど、主要事業の強化に努める。

2019年12月期通期業績については2月14日に開示した従来予想を据え置いたものの、黒字転換を見込む営業損益は上振れする可能性もあるようだ。また、配当可能限度額の確保を実施して、第2四半期以降の進捗を見極めながら復配も検討するとしている。

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