イグニス---2Q増収、コミュニティのジャンルが売上高に大きく貢献

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2019年5月16日 14時08分

イグニス<3689>は15日、2019年9月期第2四半期(18年10月-19年3月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比9.9%増の27.15億円、営業損失が5.14億円(前年同期は6.66億円の損失)、経常損失が5.59億円(同6.74億円の損失)、また、投資有価証券売却益3.2億円を特別利益として計上したことから、親会社株主に帰属する四半期純損失が4.54億円(同8.55億円の損失)となった。

コミュニティの売上高は前年同期比86.6%増の13.55億円となった。恋愛・婚活マッチングサービス『with』において、他社類似サービスとの差別化を図るべく、心理学を活用して最適な男女のマッチングを目指し、人気漫画や映画とのコラボレーションキャンペーンの実施、2019年4月25日に実装した新機能「For You」機能の開発等、各種施策を講じた。2019年3月末時点におけるユーザー数は170万人を突破し、サービスが順調に伸びている。

ゲームの売上高は同17.2%減の12.78億円となった。主力タイトル「ぼくとドラゴン」が配信開始から4周年を迎えたが、前期に引き続きプロモーションを中心とした的確なコストコントロールによりプロジェクト利益は高水準を維持した。また、2018年12月12日に提供を開始した、女性向け新作スマホRPG「でみめん」においては、キャラクターの人気投票やプレゼントキャンペーンに参加できるバレンタインイベントや、投票結果と連動したホワイトデーイベントを実施するなど、各種施策を講じた。また、同社グループ初のブラウザゲームである「猫とドラゴン」を2019年4月3日よりサービス提供を開始するなど、新たな領域への挑戦も行っている。

『with』の売上貢献度が高まっており、VR事業等で事業投資が加速するものの、収益改善傾向にあることが伺える。

2019年9月期通期については、売上高が前期比23.1%増の60.00億円、営業利益が0.30億円、経常利益が0.10億円、親会社株主に帰属する当期純利益が0.05億円とする期初計画を据え置いている。

なお、同社は16日、VR事業を展開する同社子会社のパルスの子会社としてVOYZ ENTERTAINMENT(以下、VOYZ)を設立し、本格的に芸能活動を始動することを発表。既に二次元と三次元のタレントが80名所属、多くのファンを抱えている模様。

所属タレントによる活躍の場はオフラインだけでなく、オンラインそしてVRとされていることから、同社VR事業に今後大きな期待が持てるものと推測できる。今後の展開に注視したい。

《SF》

提供:フィスコ

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