前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

注目
2019年6月4日 5時30分

■ガーラ <4777>  339円 (+80円、+30.9%) ストップ高

ガーラ <4777> [JQ]が全体地合い悪に逆行しストップ高。前週末取引終了後、韓国最大規模のデジタルIT企業であるMegazoneのクラウドサービス子会社と業務提携したことを発表、Megazone社が行うアマゾン ウェブ サービスの日本展開について全面的にサポートする計画。なお、Megazone Cloudを引受先とする76万3400株の第三者割当増資を実施する。更にVRプラットフォーム事業とVRテーマパーク事業を展開する韓国・GPM社と業務提携を締結したことも発表しており、これらによる今後の業容拡大期待が投資資金流入を誘った。

■ココカラF <3098>  4,910円 (+700円、+16.6%) ストップ高

東証1部の上昇率トップ。ココカラファイン <3098> がストップ高。同社は1日、スギホールディングス <7649> と経営統合に向けて検討を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが集中した。両社で経営統合準備委員会を設け、7月31日をメドに基本合意の締結を目指すという。統合すれば、ウエルシアホールディングス <3141> を抜いてドラッグストア業界トップのグループが誕生することになる。また、ココカラファインは、4月に発表したマツモトキヨシホールディングス <3088> との資本・業務提携に向けた検討も継続すると発表している。

■トレファク <3093>  779円 (+100円、+14.7%) ストップ高

東証1部の上昇率2位。トレジャー・ファクトリー <3093> がストップ高。同社は3日、アマゾンの「買取りサービス」サイト上で、ファッション専門宅配買取サービスの提供を開始すると発表。これが材料視されたようだ。これは、アマゾンのサイト上でブランド品や腕時計、レディース及びメンズファッション、バッグ、靴、財布、服飾小物など幅広いファッションアイテムの買い取りを行うサービス。同社はこのサービス提供を通じて、新規顧客の獲得や知名度向上を図るとしている。

■日本ラッド <4736>  966円 (+96円、+11.0%)

日本ラッド <4736> [JQ]が続急騰、全体地合い悪をものともせず11.0%高の966円まで買われる人気となった。次世代通信規格5Gの基地局ベンダー向けに現場で書き換え可能な電子回路FPGAの需要が高まるなか、同社は国立大学法人の電気通信大学とFPGAを活用した高速処理装置の実用化に向けて技術面で連携するなど、同分野での展開力に期待が大きい。また、同社は人工知能(AI)ベンチャーの米ディメンショナル社と業務提携しているが、ディメンショナル社が持つ独自のAIサービスを活用した企業向けソリューションで商機を広げる計画にあり、これも材料視されたようだ。

■バルテス <4442>  2,079円 (+189円、+10.0%)

バルテス <4442> [東証M]が急騰し一時前週初日327円(17.3%)高の2217円に買われた。同社は5月30日に東証マザーズ市場に新規上場し、初日はカイ気配のまま終了。2日目の31日に公開価格660円の2.8倍にあたる1820円で初値を付けると、その後2093円まで買われ、結局1890円で2日目の取引を終えた。米中貿易摩擦の長期化懸念から、東証1部市場だけではなく新興株市場も冴えない展開となっているが、IPO銘柄ならではの値動きの軽さから、目先筋の短期資金を集めたようだ。

■ウインテスト <6721>  112円 (+10円、+9.8%)

ウインテスト <6721> [東証2]が急反発。3日午後0時30分ごろ、国内大手電気機器メーカーからLCDアレイ検査装置「WTS-311」シリーズを受注したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。受注金額は約1億円で、20年7月期に売り上げ計上を見込んでいるとしている。

■スマートバリュー <9417>  756円 (+48円、+6.8%)

東証1部の上昇率6位。スマートバリュー <9417> が4日ぶりに急反発し、一時前日比11.9%高と東証1部値上がり率3位に買われる人気となった。同社は独立系IT企業として自治体向けクラウドサービスやドコモショップを運営している。5月31日引け後に日本発のブロックチェーンを用いた住民ID基盤の「Gaas(Government as a Service)」を公開し、行政サービスをデジタル化するプラットフォームとして全国展開すると発表した。会社側は業績に与える影響は現段階において軽微としながらも、中長期的には収益向上に寄与するものとしており、マーケットからの注目を集めている。

■スクエニHD <9684>  4,045円 (+220円、+5.8%)

東証1部の上昇率10位。スクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> が大幅5日続伸し年初来高値を更新した。3日に行われた「スマートフォン向け『ドラゴンクエスト』新作発表会」で、シリーズ最新作「ドラゴンクエスト ウォーク」を正式発表しており、これを好材料視した買いが入った。同作は19年に配信開始予定の位置情報ゲームで、プレイヤーは町に繰り出し、各地に出現するモンスターとの戦いを楽しむ内容。また、「ドラゴンクエスト12」についても準備を進めているともしている。

■北の達人 <2930>  601円 (+31円、+5.4%)

北の達人コーポレーション <2930> が急反発。31日、オリゴ糖食品「カイテキオリゴ」が日本初となる5種類の便通改善成分を含む機能性表示食品としての届出が受理されたと発表したことが買い材料視された。

■ハナツアーJ <6561>  1,408円 (+63円、+4.7%)

HANATOUR JAPAN <6561> [東証M]が大幅続伸。1日付の日本経済新聞朝刊の「好調中堅企業の素顔」で紹介されており、これを好材料視した買いが入ったようだ。記事によると、「韓国、中国、台湾などアジアからの観光客の増加を追い風に成長が続く」という。なお、5月14日に発表した第1四半期(1-3月)連結決算は、前期の自然災害の影響からの回復遅れなどが響き売上高22億1400万円(前年同期比1.2%減)、営業利益3億100万円(同33.3%減)だったが、19年12月期通期業績予想では売上高103億100万円(前期比30.5%増)、営業利益20億400万円(同2.2倍)の従来見通しを据え置いている。

■SGHD <9143>  3,040円 (+99円、+3.4%)

SGホールディングス <9143> が大幅続伸。5月31日の取引終了後に発表したデリバリー事業における4月の取扱個数実績が前年同月比7.1%増の1億1400万個となり、7ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。なお、うち飛脚宅配便は同7.4%増の1億900万個だった。

■大成建設 <1801>  4,065円 (+100円、+2.5%)

大成建設 <1801> 、大林組 <1802> 、清水建設 <1803> など大手ゼネコン株が強さを発揮。米中摩擦の問題や為替の円高進行を背景に中国関連株など輸出比率の高い主力銘柄は買いを入れづらい相場環境にあり、足もとは相対的優位性を持つ内需系の銘柄に資金が誘導されたようだ。特に建設セクターは首都圏での大規模再開発などの案件が豊富で、公共投資では安倍政権による国土強靱化の国策的なフォローも期待され、根強い買いを引き寄せている。

■東電HD <9501>  571円 (+13円、+2.3%)

東京電力ホールディングス <9501> 、中部電力 <9502> 、関西電力 <9503> がいずれも5日ぶりに反発するなど、電力株に買い戻す動き。全体相場のリスク回避ムードが強まるなか、世界景気減速の影響を受けやすい外需セクターは総じて買いが見送られた。そのなか、電力セクターは内需系で原油市況の急落や為替の円高が収益面にはポジティブに作用することで、買い戻しの対象となっている。

■いすゞ <7202>  1,221.5円 (+21.5円、+1.8%)

いすゞ自動車 <7202> が反発。同社は5月31日取引終了後に、米エンジンメーカー大手のカミンズ・インクとパワートレイン事業に関する包括契約を締結したと発表。これが下支えとなったようだ。両社は、効率的な開発並びにコスト競争力の強化などを目的に、最適な次世代パワートレインの各要素機能及び設計思想の共通化を目指していくことで合意。今後は、パワートレイン事業に関する開発、調達、生産など両社のエキスパートで構成される専任組織、及び両社の役員で構成されるアライアンスボードを設置し、協業を加速するとしている。

■ユーグレナ <2931>  856円 (+13円、+1.5%)

ユーグレナ <2931> が反発。1日付の日経電子版で「藻の一種『ミドリムシ』由来のバイオ燃料を使った乗用車の公道走行を世界で初めて実施した」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、ミドリムシから絞った油と廃食油からバイオディーゼル燃料を精製。1日に福岡市内で開かれた20ヵ国・地域(G20)関係閣僚会合の関連イベントで、片山さつき地方創生相の移動車として市内の約3キロメートルを走り抜けたという。

■三井不 <8801>  2,665円 (+33.5円、+1.3%)

三井不動産 <8801> が4日ぶり反発、三菱地所 <8802> も5日ぶり反発と、いずれも25日移動平均線近辺で自律反発狙いの買いが入った。全体相場は主力輸出株など広範囲に売りを浴びる展開を余儀なくされている。ただ、建設や不動産株など海外の景気動向に左右されにくい内需の一角は相対的に強さを発揮している。不動産セクターは日銀の緩和的金融政策が担保されるなか、有利子負債負担や大口の資金調達などで収益環境に追い風が意識されやすい。

■王将フード <9936>  6,720円 (+80円、+1.2%)

王将フードサービス <9936> が5日ぶりに反発。3日午後2時30分ごろに発表した5月度の月次売上高(速報)で、直営既存店売上高が前年同月比6.2%増と6ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。これまで取り組んできた人材育成戦略が奏功し、ゴールデンウィークにおける店舗の受け入れ体制を整えることができたことに加えて、販促活動として実施した「祝令和!生ビール乾杯キャンペーン」やプレミアム商品の「極王天津飯」のリニューアル、公式アプリ会員に向けた「冷やし冷麺パック」プレゼントなどが寄与したとしている。なお、全店売上高は同7.4%増だった。

※3日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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