<動意株・10日>(大引け)=東レ、理研グリーン、INESTなど

材料
2019年6月10日 15時09分

東レ<3402>=急反発。9日付の日本経済新聞は、「東レは血液1滴からさまざまながんを発見する検査キットについて、2019年中に厚生労働省に製造販売の承認を申請する」と報じた。これを材料視する形で買いを呼び込む格好となっている。現在、遺伝子検査でがんを発見する方法は米国で実用化されているが、血液は数十ミリリットル以上必要で発見できる割合も低い。東レの場合は血液が1滴と利用者の負担が少なく、がんの有無の判定精度も95%以上となり、承認されれば、数万円で複数のがんを一度に調べられる見通しとも報じられている。

理研グリーン<9992>=ストップ高。クミアイ化学工業<4996>は7日の取引終了後、連結子会社の理研グリーンを株式交換方式で完全子会社化すると発表した。8月31日に理研グリン株式1株に対して、クミアイ化の株式0.820株を割り当てる。理研グリンは8月29日に上場廃止となる。クミアイ化の7日終値(728円)に対する理研グリンの理論株価は約597円となる。

INEST<3390>=大幅高。同社は7日取引終了後に、情報処理サービス業などを手掛ける子会社のEPARKマネーライフの全株式を譲渡したと発表。これが評価材料となっているようだ。今回の譲渡は、事業の選択と集中によって経営の効率化を高めることなどが主な目的。譲渡先はシステム開発事業などを行っているトリプルヘッド(東京都港区)で、譲渡価額は非公表となっている。

電気興業<6706>=一時ストップ高。同社は7日取引終了後、不適切な会計処理の疑いに伴い延期していた19年3月期の決算を発表、売上高は前の期比4%増の447億5700万円と増収を確保し、営業利益は同77%増の26億9000万円と大幅な伸びを示した。営業利益は会社側の従来予想である16億円を大幅に上回る水準で着地した。更に同日、発行済み株式総数2.28%相当の28万株、6億5000万円を上限とする自社株買いを発表しており、これも株高を後押しした。なお、20年3月期業績については売上高が前期比0.5%増の450億円、営業利益が同0.4%増の27億円を計画している。

ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス<3657>=大幅続伸。同社はソフトの不具合を検査するデバッグ事業を主力に、ネット投稿の監視などネットサポート事業にも展開している。デバッグ事業はソーシャルゲーム市場の拡大やニンテンドースイッチの販売好調などを背景に好調な収益環境を享受、ネットサポート事業もチャトボットサービスなどが牽引している。7日取引終了後に発表した20年1月期第1四半期(19年2~4月)の営業利益は前年同期比39%増の7億5800万円と大幅な伸びを示しており、これを評価する買いを呼び込んでいる。

ユークス<4334>=大幅反発。同社はゲームソフト受託開発を手掛けるほか、自社開発も展開する。7日取引終了後に発表した20年1月期第1四半期(19年2~4月)の営業損益は2億4500万円(前年同期実績は1億4300万円の赤字)と黒字転換を果たした。株価は4月下旬以降大幅な調整を余儀なくされたが、前週4日の安値461円で底入れを確認、きょうは収益急改善を材料に一気に戻り足を加速させている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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