前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

注目
2019年6月14日 5時30分

■HEROZ <4382>  19,480円 (+3,790円、+24.2%)

HEROZ <4382> [東証M]が急反騰。12日大引け後に発表した19年4月期の経常利益(非連結)は前の期比22.8%増の4億1500万円で着地。続く20年4月期も前期比22.9%増の5億1000万円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は建設・金融・エンターテインメントを重点領域とする機械学習サービス「HEROZ Kishin」の売上拡大が継続し、法人向けサービスがスマートフォンアプリ「将棋ウォーズ」を中心とする個人向けを上回る成長を見込む。

■アズ企画設計 <3490>  1,541円 (+300円、+24.2%) ストップ高

アズ企画設計 <3490> [JQ]がストップ高。同社は13日、宿泊施設の提供・運営などを手掛けるOYO Hotels Japan(東京都港区)と業務提携することで合意したと発表。この提携に伴い、同社が三陸地域を中心に展開している復興支援事業者向け宿泊施設「ホテル アイルーム」に、OYO Hotels Japanが持つ人工知能(AI)・IT技術を活用したホテルマネジメントシステムの導入が可能となる。同社ではホテル経営の効率化や稼働率向上が期待できるとしている。

■フェニックスB <6190>  964円 (+150円、+18.4%) ストップ高

フェニックスバイオ <6190> [東証M]がストップ高。12日の取引終了後、高尿酸血症モデルとその製造方法及び高尿酸血症治療剤のスクリーニング方法に関する発明が、米国で特許登録されたと発表しており、これを好感した買いが集中した。今回取得した特許は、ヒト肝細胞キメラマウスにイノシン酸配合餌を給餌することで、高い効率で血中尿酸濃度が高い実験動物の作製を可能にするというもの。既に特許を取得している日本に続くもので、同社では同モデル動物により、痛風関節炎などの原因と考えられている高尿酸血症の治療薬を開発している製薬企業や研究機関での研究開発に寄与するとしている。なお、同件による業績などへの影響はないという。

■バッファロー <3352>  1,619円 (+219円、+15.6%) 一時ストップ高

カー用品店を展開するバッファロー <3352> [JQ]が新値追い。一時1700円と値幅制限いっぱいまで買われ、3日連続のストップ高となる場面があった。東京都の小池百合子知事が11日に、アクセルとブレーキの踏み間違いを防止する装置の取り付け費用を9割程度補助する方針を表明したことから、急発進防止装置などの後付け需要への期待が続いているもよう。なお、13日付の日本経済新聞は「栃木県日光市は70歳以上の高齢運転者が自動ブレーキなど安全装置を搭載した車を購入する際に5万円を補助する事業を始めた」と報じている。

■JSB <3480>  4,085円 (+550円、+15.6%)

東証1部の上昇率トップ。ジェイ・エス・ビー <3480> が急騰。12日大引け後に発表した19年10月期上期(18年11月-19年4月)の連結経常利益が前年同期比11.6%増の30.8億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力の不動産賃貸管理事業で物件管理戸数の増加や高水準の入居率を背景に、学生マンションの家賃収入などが伸びたことが寄与。通期計画の30.3億円をすでに上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■日ギア <6356>  486円 (+62円、+14.6%) 一時ストップ高

12日、東証が日本ギア工業 <6356> [東証2]を19日付で市場1部に指定すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■旅工房 <6548>  1,427円 (+153円、+12.0%)

旅工房 <6548> [東証M]が急反騰。12日の取引終了後に発表した4月分の旅行取扱額が、前年同月比84.1%増の33億1202万円と大幅に増加したことが好感された。海外旅行取扱額が同88.0%増、国内旅行取扱額が同67.5%増となったほか、外国人旅行取扱額も同4.4%増と伸長した。

■小倉クラッチ <6408>  3,140円 (+328円、+11.7%)

小倉クラッチ <6408> [JQ]が急反騰。12日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の8.8億円→9.7億円に10.2%上方修正。減益率が19.3%減→11.1%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。米国子会社の中国からの輸入品目が米国による対中追加関税の適用対象から除外されたことなどが上振れの背景となる。

■ダントーHD <5337>  119円 (+12円、+11.2%)

東証1部の上昇率4位。ダントーホールディングス <5337> が急反騰。12日大引け後、19年12月期の連結最終損益を従来予想の1億1000万円の赤字→2000万円の黒字(前期は1億5000万円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料視された。第3四半期に固定資産売却益1億7900万円を計上することが最終利益を押し上げる。

■神島化 <4026>  880円 (+75円、+9.3%)

神島化学工業 <4026> [東証2]が急反発し年初来高値を更新。12日の取引終了後に発表した20年4月期単独業績予想で、売上高227億円(前期比2.2%増)、営業利益10億6000万円(同11.8%増)、純利益7億円(同5.9%増)と2ケタ営業増益を見込んでいることが好感された。建材事業で、非住宅分野の都市型高層ビル向け耐火パネルや、住宅分野の高級軒天ボードなど高付加価値商品の拡販を図るほか、化成品事業で海外事業の営業展開強化などを図る見通し。また、製造部門で引き続き原価低減や生産性向上などに取り組むことも寄与する見込みだ。なお、19年4月期決算は、売上高222億100万円(前の期比2.8%増)、営業利益9億4800万円(同22.2%増)、純利益6億6100万円(同41.2%増)だった。

■日本テレホン <9425>  490円 (+39円、+8.7%) 一時ストップ高

日本テレホン <9425> [JQ]が急伸、一時ストップ高まで買われた。同社は12日取引終了後に、20年4月期通期の単独業績予想を公表。営業損益見通しを3700万円の黒字(前期は4500万円の赤字)としていることが材料視されたようだ。売上高は37億2000万円(前期比30.3%減)を予想している。主力の移動体通信関連事業では閉店によるコスト削減などを踏まえた収益改善を実施するほか、リユース関連事業は法人需要の掘り起こしなどを行い着実な収益の積み上げに努めるとしている。

■JMC <5704>  1,901円 (+117円、+6.6%)

JMC <5704> [東証M]が急反発。同社は12日、心臓カテーテルシミュレーター「HEARTROID」の欧州での販売強化に向け、稲畑産業 <8098> のドイツ拠点と業務提携すると発表。同社は現在、日本を含む10ヵ国で「HEARTROID」を販売しており、今後は欧州と同様に各地で販売業務提携を進め、事業拡大を図るとしている。

■SLD <3223>  970円 (+25円、+2.7%)

エスエルディー <3223> [JQ]が3日続伸。渋谷に出店予定の若者向けフードブランド開発事業「IMADA KITCHEN」の開業支援業務に続き、店舗運営業務を受託したことが買い材料視された。

■パーク24 <4666>  2,463円 (+60円、+2.5%)

パーク24 <4666> が9日続伸。SMBC日興証券は12日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は2900円から3000円に見直した。カーシェアを中心としたモビリティ事業に関しては、会員数・台数増加・法人会員増加による平日稼働率向上、個人の休日利用の更なる増加などで、期待を上回る成長が続いていることを評価。国内駐車場事業では、消費増税対応で最低価格単位を100円から10円に引き下げ、消費増税の影響の多くを顧客に転嫁できる見通しが高まったとみている。

■クロスプラス <3320>  627円 (+12円、+2.0%)

クロスプラス <3320> [東証2]が4日続伸。12日大引け後に発表した20年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常損益が2億4800万円の黒字(前年同期は4600万円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。M&A効果やグループ再編により、専門店向けやEC向けの衣料品販売が増加したことが寄与。低価格帯商品の販売を減らすことで販売単価が上昇したことも黒字転換に大きく貢献した。上期計画の1億5000万円の赤字を大幅に上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■トレファク <3093>  856円 (+13円、+1.5%)

トレジャー・ファクトリー <3093> が3日続伸。同社は13日、自社運営する引っ越しサービス「トレファク引越」と、大東建託 <1878> 傘下の大東建託リーシングが業務提携したと発表。同社では年間14万件の仲介実績を持つ大東建託リーシングとの提携を通じて、トレファク引越サービスの認知度向上を図るとしている。

■伊藤園 <2593>  5,330円 (+50円、+1.0%)

伊藤園 <2593> が3日ぶりに小反発。大和証券は12日、同社株の投資判断を「4(アンダーパフォーム)」から「3(中立)」へ引き上げた。目標株価は3000円から5000円に見直した。同証券では20年4月期の連結営業利益予想を従来の240億円から249億円(20年4月期会社予想は230億円)、21年4月期の同利益は259億円を見込んでいる。収益を重視する戦略の成果が出ていることを評価。主力カテゴリーへ経営資源を注力させることで、利益率を改善させるという同社の戦略に変化はない、とみている。

※13日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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