13日の米国市場ダイジェスト:NYダウ101ドル高、エネルギー銘柄に買いが広がる

市況
2019年6月14日 7時42分

■NY株式:NYダウ101ドル高、エネルギー銘柄に買いが広がる

米国株式相場は上昇。ダウ平均は101.94ドル高の26106.77、ナスダックは44.41ポイント高の7837.13で取引を終了した。ホルムズ海峡近くで石油タンカー2隻が攻撃され、原油供給の先行き不透明感から原油相場が上昇し買いが先行。一方で、米中貿易摩擦を見極めたいとの思惑が根強いほか、ポンぺオ国務長官がタンカー攻撃をイランの責任と断定したことで地政学リスクが意識され、上値は限られた。セクター別では医薬品・バイオテクノロジーを除いて全面高となり、特に耐久消費財・アパレルや自動車・自動車部品の上昇が目立った。

エンターテイメントのウォルト・ディズニー(DIS)は、モルガンスタンレーによる目標株価引き上げを受け上昇。原油相場の上昇で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が堅調推移。ヨガウェアのルルレモン・アスレティカ(LULU)は、決算内容が予想を上振れ買われた。一方で、短文投稿サイトのツイッター(TWTR)は、一部アナリストによる目標株価引き下げを受け下落した。

半導体のブロードコム(AVGO)は、マーケット終了後に2-4月期決算を発表し、1株利益は予想を上振れたものの、売上高は下振れた。時間外取引で下落して推移している。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:中東地域における地政学的リスク高まる

13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円54銭へ上昇後、108円25銭まで下落し、108円39銭で引けた。米国の新規失業保険申請件数が予想外に増加したほか、5月輸入物価指数が予想を下回ったためドル売りが優勢となった。また、石油タンカー2隻がホルムズ海峡近くで攻撃されたことなど、米国とイランの緊張激化で地政学的リスクが高まり、円買いが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.1297ドルから1.1269ドルまで下落し、1.1277ドルで引けた。低調な域内の経済指標を受けて、欧州中央銀行(ECB)による緩和拡大観測を受けたユーロ売りが継続した。ユーロ・円は、122円48銭から122円14銭まで下落。ポンド・ドルは、1.2708ドルまで上昇後、1.2673ドルまで下落。ハードブレグジットへの懸念が根強く、戻りが鈍い展開となった。ドル・スイスは、0.9918フランから0.9951フランまで上昇した。

■NY原油:反発で52.28ドル、石油タンカーへの攻撃で供給不安高まる

NY原油先物7月限は反発(NYMEX原油7月限終値:52.28 ↑1.14)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は前日比+1.14ドルの52.28ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは50.92ドル-53.45ドル。原油輸送の要衝であるホルムズ海峡に近いオマーン沖で13日、石油タンカー2隻が攻撃を受けたことが要因。原油先物はアジア市場で50.92ドルまで下げた後、一時53.45ドルまで急騰した。ただ、買戻し一巡後は米中対立が続いていることや、原油需要拡大に直結する材料は多くないとの見方で原油先物の上げ幅は縮小し、一時52ドルを下回った。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 27.94ドル -0.01ドル(-0.04%)

モルガン・スタンレー(MS) 42.95ドル +0.33ドル(+0.77%)

ゴールドマン・サックス(GS)191.45ドル +1.23ドル(+0.65%)

インテル(INTC) 46.70ドル +0.38ドル(+0.82%)

アップル(AAPL) 194.15ドル -0.04ドル(-0.02%)

アルファベット(GOOG) 1088.77ドル +11.74ドル(+1.09%)

フェイスブック(FB) 177.47ドル +2.43ドル(+1.39%)

キャタピラー(CAT) 127.17ドル +0.07ドル(+0.06%)

アルコア(AA) 21.80ドル +0.63ドル(+2.98%)

ウォルマート(WMT) 108.65ドル -0.17ドル(-0.16%)

スプリント(S) 6.81ドル +0.18ドル(+2.71%)

《SF》

提供:フィスコ

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