話題株ピックアップ【昼刊】:森永乳、エニグモ、オハラ

注目
2019年6月17日 11時40分

■森永乳業 <2264>  4,295円  +435 円 (+11.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

森永乳業<2264>が急反騰し、前週末に比べ10%超高に買われている。SMBC日興証券は14日付で、同社に対する投資評価の「2」から「1」に引き上げたほか、目標株価は3200円から5300円へと大幅に引き上げた。食品各社がトップライン成長に苦戦する中、同社の収益性向上に対する強いコミットメントに加え、傘下のドイツ・ミライ社を中心に海外成長ポテンシャルが見えてきたことを評価のポイントとしている。同社が5月下旬に公表した中期経営計画では、最終年度とする22年3月期営業利益率を4.8%(19年3月期3.8%)、10年後となる2029年3月期の営業利益率7.0%以上を目標としている。これに対して、同証券は工場再編に伴う生産効率化、牛乳事業の赤字改善、主に海外事業の立ち上がりと主力集中による粗利率・ミックス改善により22年3月期利益率目標は射程圏内にあるとみている。

■プロレド・パートナーズ <7034>  6,440円  +640 円 (+11.0%)  11:30現在

プロレド・パートナーズ <7034> [東証M]が高い。14日大引け後に発表した19年10月期上期(18年11月-19年4月)の経常利益(非連結)が前年同期比53.0%増の5.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。コスト削減ニーズが高水準で推移する中、コンサルティング業務の大型案件が完了したことが寄与。通期計画の7.4億円に対する進捗率は80.2%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■エニグモ <3665>  3,140円  +309 円 (+10.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

エニグモ <3665> が急伸。14日大引け後に発表した20年1月期第1四半期(2-4月)の経常利益(非連結)が前年同期比21.9%増の5.8億円に伸びて着地したことが買い材料視された。個人輸入代行ソーシャル通販サイト「バイマ」でスマートフォン経由の新規会員獲得が好調だったことに加え、購入頻度の高いアクティブ会員数も増加し、19.9%の大幅増収を達成したことが寄与。併せて、7月末現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表しており、株式流動性の向上や投資家層の拡大を期待する買いも向かった。

■オハラ <5218>  1,427円  +127 円 (+9.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

オハラ<5218>が続伸している。同社は14日取引終了後に、19年10月期第2四半期累計(18年11月~19年4月)の連結決算を発表。営業利益は9億4700万円(前年同期比28.8%減)となり、従来予想の7億8000万円から上振れ着地した。売上高は126億4200万円(同3.3%減)と、従来予想の127億円をやや下回った。光学プレス品の販売が苦戦したことが減収につながった半面、エレクトロニクス事業の製品販売が好調だったことが利益面に寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■ゼリア新薬工業 <4559>  2,172円  +45 円 (+2.1%)  11:30現在

ゼリア新薬工業<4559>が続伸し年初来高値を更新している。前週末14日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されている。今回発表の自社株買いでは、上限を100万株(発行済み株数の2.12%)、または23億円としており、取得期間は6月17日から11月1日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行のためとしている。

■光通信 <9435>  23,240円  +360 円 (+1.6%)  11:30現在

ここ、東京株式市場では光通信<9435>が大株主に入っている銘柄に物色の矛先が向いており、市場関係者の間でも話題になっている。きょうは光通信が第3位株主の日本テレホン<9425>がストップ高、第4位株主に入っているフリービット<3843>が大幅高となった。両銘柄については資本提携や好決算発表などの好材料が買いを誘導している形だが、それ以前から既に株価は動意含みだった。また、きょうはイーレックス<9517>やエムティーアイ<9438>、オリコン<4800>など同様に光通信を上位株主に擁する銘柄に物色の矛先が向いている。このほか商いは薄いもののアクトコール<6064>や幼児活動研究会<2152>、巴工業<6309>なども同関連株に位置付けられる。

■日本郵船 <9101>  1,604円  +16 円 (+1.0%)  11:30現在

日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運株が買い優勢の展開、業種別値上がり率で上位となっている。前週はホルムズ海峡付近でのタンカー攻撃の報道が嫌気材料となって海運セクターは値を下げる銘柄が目立ったが、やや思惑先行の売りで、きょうは空売り筋のショートカバーが先行している。中国景気の先行き不透明感は重荷ながら、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数も前週末14日は5営業日ぶりに反発しており、これもプラスに働いている。

■ジャパンディスプレイ <6740>  53円  -4 円 (-7.0%)  11:30現在  東証1部 下落率4位

ジャパンディスプレイ<6740>が3日続落している。この日の寄り前、出資を予定していた台湾・中国の3社企業連合のうち、台湾のTPKホールディングス(出資予定額2億3000万ドル)から出資見送りの通知を受けたと発表しており、これを嫌気した売りが出ている。また、残り2社のうち台湾CGLグループ(同1億3000万ドル)からは現時点で内部の機関決定の内容の通知を受けていないほか、中国ハーベスト・テック・インベストメント・マネジメントは出資予定額を1億9000万ドルから2億ドルに変更したうえで、27日までに出資の実行に必要とされる内部の機関決定に諮るとの報告を受けたとした。更に、新たな出資予定候補として、香港オアシス・マネジメントから、1億5000万ドルの出資について、27日までに出資の実行に必要とされる内部の機関決定に諮るとの報告を受けたとしている。

■ペッパーフードサービス <3053>  1,877円  -80 円 (-4.1%)  11:30現在

ペッパーフードサービス<3053>は3日続落している。前週末14日の取引終了後、米ナスダック取引所における米国預託証券(ADR)の上場廃止を申請したと発表しており、これが売り材料視されている。同社は18年9月にナスダック市場にADR上場したが、米国事業の苦戦とADR取引高の伸び悩みを受けて、上場継続の経済合理性が低下したと判断したという。また、同社は同日、5月度の売上高を発表したが、主力の「いきなり!ステーキ」の既存店売上高は前年同月比26.6%減と14カ月連続で前年実績を下回っており、これも嫌気されているようだ。

■東京エレクトロン <8035>  14,160円  -470 円 (-3.2%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>なども大幅下落となるなど半導体製造装置の下げが際立っている。前週末の米国株市場では中国の低調な経済指標が半導体市況の回復を遅らせるとの思惑を呼び、半導体セクターが大きく売られ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.6%の下げとなった。東京市場でもこれに追随する動きとなっている。

■キーエンス <6861>  62,150円  -790 円 (-1.3%)  11:30現在

キーエンス<6861>、安川電機<6506>、ダイフク<6383>、SMC<6273>など設備投資関連株に総じて売りがかさんでいる。前週14日に中国国家統計局から発表された5月の鉱工業生産や都市部固定資産投資など重要経済指標が軒並み事前の市場コンセンサスを下回ったことで、米国株市場ではハイテクなど世界景気に敏感なセクターに売りがかさんだ。東京市場でも中国向け売上依存比率高いFA関連セクターは業績先行きに対する警戒感からポジションを軽くする動きが顕在化している。

■TBグループ <6775>  355円  +80 円 (+29.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

14日に発表した「USENと業務提携」が買い材料。

USENと店舗向けトータルソリューション領域で業務提携。タブレットPOSレジのUレジシリーズと同社の周辺機器が連携することで、低コストかつ多機能なPOSレジパッケージを構築する。

■日本テレホン <9425>  600円  +100 円 (+20.0%) ストップ高   11:30現在

日本テレホン<9425>がストップ高。前週10日にストップ高に買われ、週後半も商い急増のなか上値追いに拍車がかかっていた。前週末取引終了後、野村証券が同社株式を取得することを発表(議決権総数比率5.87%)、これがサプライズとなった。株価は5月14日に400円を割り込み391円の年初来安値をつけたが、時価はそこから1.5倍近くの上昇パフォーマンスをみせている。

■デイトナ <7228>  1,018円  +150 円 (+17.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

デイトナ <7228> [JQ]がストップ高買い気配。14日大引け後、19年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の1.8億円→3.2億円に80.6%上方修正。従来の27.4%減益予想から一転して31.0%増益を見込み、3期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。ゴールデンウィーク特需でバイク用品などの販売が伸びたことが寄与。販管費の削減に加え、為替動向が安定的に推移したことも上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の5.7億円(前期は6.2億円)を据え置いた。

■オンキヨー <6628>  49円  +8 円 (+19.5%)  11:30現在

オンキヨー<6628>が急反発している。前週末14日の取引終了後、5月に発表したホームAV事業の譲渡の詳細と今後の戦略について発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同社は5月15日、ホームAV事業を米サウンド・ユナイテッド社に譲渡すると発表したが、これによる運転資金の確保でOEM事業及びデジタルライフ事業へ集中投資を行うという。OEM事業ではVibtone(加振器)ラインアップの強化・拡大を図り車載分野ビジネスへの参入を図るほか、デジタルライフ事業では「SHIDO」のブランドでゲーミングヘッドセットやUSBコントロールアンプなどeスポーツ事業領域へ進出するとしている。

●ストップ高銘柄

デイトナ <7228>  1,018円  +150 円 (+17.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.