前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2019年6月18日 5時20分

■Jディスプレイ <6740>  53円 (-4円、-7.0%)

東証1部の下落率7位。ジャパンディスプレイ <6740> が3日続落。17日の寄り前、出資を予定していた台湾・中国の3社企業連合のうち、台湾のTPKホールディングス(出資予定額2億3000万ドル)から出資見送りの通知を受けたと発表しており、これを嫌気した売りが出た。また、残り2社のうち台湾CGLグループ(同1億3000万ドル)からは現時点で内部の機関決定の内容の通知を受けていないほか、中国ハーベスト・テック・インベストメント・マネジメントは出資予定額を1億9000万ドルから2億ドルに変更したうえで、27日までに出資の実行に必要とされる内部の機関決定に諮るとの報告を受けたとした。更に、新たな出資予定候補として、香港オアシス・マネジメントから、1億5000万ドルの出資について、27日までに出資の実行に必要とされる内部の機関決定に諮るとの報告を受けたとしている。

■ペッパー <3053>  1,891円 (-66円、-3.4%)

ペッパーフードサービス <3053> が3日続落。前週末14日の取引終了後、米ナスダック取引所における米国預託証券(ADR)の上場廃止を申請したと発表しており、これが売り材料視された。同社は18年9月にナスダック市場にADR上場したが、米国事業の苦戦とADR取引高の伸び悩みを受けて、上場継続の経済合理性が低下したと判断したという。また、同社は同日、5月度の売上高を発表したが、主力の「いきなり!ステーキ」の既存店売上高は前年同月比26.6%減と14ヵ月連続で前年実績を下回っており、これも嫌気されているようだ。

■東エレク <8035>  14,265円 (-365円、-2.5%)

東京エレクトロン <8035> 、アドバンテスト <6857> 、SCREENホールディングス <7735> などが大幅下落となるなど半導体製造装置の下げが際立っている。前週末の米国株市場では中国の低調な経済指標が半導体市況の回復を遅らせるとの思惑を呼び、半導体セクターが大きく売られ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.6%の下げとなった。東京市場でもこれに追随する動きとなっている。

■キーエンス <6861>  61,970円 (-970円、-1.5%)

キーエンス <6861> 、安川電機 <6506> 、ダイフク <6383> 、SMC <6273> など設備投資関連株に総じて売りがかさんでいる。前週14日に中国国家統計局から発表された5月の鉱工業生産や都市部固定資産投資など重要経済指標が軒並み事前の市場コンセンサスを下回ったことで、米国株市場ではハイテクなど世界景気に敏感なセクターに売りがかさんだ。東京市場でも中国向け売上依存比率の高いFA関連セクターは業績先行きに対する警戒感からポジションを軽くする動きが顕在化している。

■東芝 <6502>  3,270円 (-45円、-1.4%)

東芝 <6502> [東証2]が3日続落。17日前引け後に、6月24日付で2300万株(消却前発行済み株数の4.23%)の自社株を消却すると発表したものの、市場の反応は限定的のようだ。なお、消却後の発行済み株数は5億2100万株となる。

※17日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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