話題株ピックアップ【昼刊】:日本通信、ニトリHD、マネフォ

注目
2019年6月25日 11時40分

■日本通信 <9424>  190円  +12 円 (+6.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

日本通信<9424>が急伸。現地時間24日、米国でCBRS(市民ブロードバンド無線サービス)向けSIMの発売することを発表、これによる収益押し上げ効果に期待した買いを呼び込んでいる。同社株は5月下旬以降に急速人気化し、6月10日には253円の高値に買われた。その後調整を入れ、前日に168円をつけたが、25日移動平均線との上方カイ離を解消したタイミングで新たな材料が浮上、改めて投機資金の攻勢につながった。

■壱番屋 <7630>  4,720円  +265 円 (+6.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

カレー専門店「CoCo壱番屋」を全国展開する壱番屋 <7630> が高い。24日大引け後に発表した20年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比38.7%増の15.8億円に拡大して着地したことが買い材料視された。3月に実施した値上げ効果で客単価が上昇し、国内既存店売上高が前年実績を1.5%上回ったことが寄与。海外子会社の収益が伸びたことも大幅増益に貢献した。上期計画の28.3億円に対する進捗率は56.0%となり、好調なスタートを切ったことを評価する買いが向かった。

■都築電気 <8157>  1,270円  +51 円 (+4.2%)  11:30現在

都築電気<8157>が大幅高で4日続伸している。この日、コミュニケーションロボット「unibo」を活用した介護施設向けソリューションの提供を、8月1日に開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同ソリューションは、同社の介護事業者向けソリューション「KitFit SilverLand」のオプション製品である介護記録システムと、自然な対人コミュニケーションを実現する富士通<6702>の「ロボットAIプラットフォーム」及びユニロボット(東京都渋谷区)のコミュニケーションロボット「unibo」を組み合わせることで実現。利用者の属性・感情・会話などから、個人の趣味嗜好を学習し一人ひとりに最適な応対を行うことが可能で、対話のインターフェースとして高齢者の見守りや、施設のコンシェルジュとしての活用が期待できるほか、将来的には蓄積したビッグデータを分析・利活用し「科学的根拠に基づく介護サービス」を支援することを目指している。なお、都築電気では「KitFit Silverland 介護記録システム」について、同ソリューションをはじめとしたオプション製品の充実により3年間で2億2000万円の売り上げを目指すとしている。

■パルコ <8251>  1,080円  +35 円 (+3.4%)  11:30現在

パルコ<8251>は大幅続伸している。24日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算で、売上高221億300万円(前年同期比0.3%増)、営業利益34億800万円(同23.9%増)、純利益18億9500万円(同6.2%増)と2割を超える営業増益となったことが好感されている。ショッピングセンター事業で、3月に錦糸町パルコを新たに開業した一方、5月に宇都宮パルコを閉店するなどスクラップ&ビルドを推進したことや、食・ビューティー関連テナント導入を推進し客数の増加につなげたことが業績を牽引した。また、エンターテインメント事業における、前期に開業した「シネクイント」や「アップリンク吉祥寺パルコ」の拠点増や演劇事業の公演回数増なども寄与した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高1162億円(前期比29.2%増)、営業利益127億円(同2.3%増)、純利益71億円(同2.1倍)の従来見通しを据え置いている。

■ニトリホールディングス <9843>  13,710円  +320 円 (+2.4%)  11:30現在

ニトリホールディングス<9843>が続伸、マドを開けて買われ中期波動の分水嶺である75日移動平均線を上回ってきた。時価は4月上旬以来2カ月半ぶりの高値圏に浮上している。同社が24日取引終了後に発表した6月度の既存店売上高が前年同月比5.9%増、全店売上高は8.7%増といずれも好調で、足もとの売上高拡大が続いていることを評価する形で買いを呼び込んでいる。

■マネーフォワード <3994>  3,435円  +60 円 (+1.8%)  11:30現在

マネーフォワード<3994>が大幅高で5日続伸している。この日朝方、子会社マネーフォワードファインが、外部アドバイザーとして一橋大学経済研究所の渡部敏明所長・教授を迎えたと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。渡部敏明教授は、金融リスク管理や計量ファイナンス領域の第一人者。今後は、渡部教授の知見にもとづき、「Money Forward BizAccel」の融資実績の解析などで、融資審査モデルの精度向上を図るとしている。

■阪急阪神 <9042>  3,810円  +50 円 (+1.3%)  11:30現在

阪急阪神ホールディングス<9042>が3日ぶりに反発。岩井コスモ証券は24日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は4500円とした。鉄道事業において、阪急・阪神沿線の駅が住みたい街ランキングに数多く選ばれるなど沿線人口の増加が期待でき、インバウンド需要も追い風となる。また、宝塚歌劇や阪神タイガースといった有力コンテンツが収益、ブランド力を下支えしている。さらに、大阪のオフィス需要が逼迫していることも追い風とみており、不動産事業に期待ができるとみている。

■コマツ <6301>  2,548円  +28 円 (+1.1%)  11:30現在

コマツ<6301>が輸出主力株全般に売り圧力が強いなか、頑強な展開をみせている。米中首脳会談が今週末のG20大阪サミットに合わせて行われる見通しとなったことで、米中摩擦に対する過剰な懸念が後退、前日の米国株市場でもキャタピラーやボーイングなど中国向け売上比率の高い大手企業の株価は堅調だった。キャタピラーについては前日までで8営業日続伸となっている。この流れを継いで、東京市場でも同社株の下値を拾う動きが顕在化している。

■西松屋チェーン <7545>  831円  +9 円 (+1.1%)  11:30現在

西松屋チェーン<7545>が3日ぶりに反発している。24日の取引終了後に発表した6月度(5月21日~6月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比0.6%増と小幅ながら2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。6月度は真夏日が多く、前月に続いて夏物衣料が好調だったほか、帽子、サンダル、水遊び用品など夏関連商品の売り上げも伸長した。なお、全店売上高は同3.9%増だった。

■キーエンス <6861>  65,380円  +430 円 (+0.7%)  11:30現在

キーエンス<6861>が3日続伸、5日・25日移動平均線のゴールデンクロス示現から底入れ足を鮮明としている。米中貿易摩擦に対する行き過ぎた警戒感が足もと後退していることに加え、ここにきて国内外の複数の証券会社が強気の目標株価を掲げていることなどが株高を後押ししている。FA用センサー大手で世界的な商品競争力を有しており、中国の省人化投資をはじめ、グローバルな設備投資需要を取り込むことが期待されている。

■パーソルHD <2181>  2,552円  +16 円 (+0.6%)  11:30現在

パーソルホールディングス<2181>が続伸し新高値。SMBC日興証券は24日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を3000円から3300円に引き上げた。人材サービスのトップピックを継続した。国内主力事業の好調や海外の懸念低下を評価している。特に、人材紹介は好調な転職需要を背景に高成長が続くと予想。オーストラリアの人材サービス・メンテナンス子会社、Programmed社も前期は期初の大口契約終了の影響を受けたが、今期からは業績は安定すると見込んでいる。株価は20年3月期ののれん償却調整後PERでは16倍前後で、上昇余地は大きいとみている。

■IIJ <3774>  2,068円  +12 円 (+0.6%)  11:30現在

インターネットイニシアティブ<3774>が5日続伸している。24日の取引終了後、個人向けにSIMロックフリー端末を販売する「IIJmio(アイアイジェイミオ)サプライサービス」で、中古「iPhone」の取り扱いを7月4日に開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回販売するのは、最新機種「iPhone XS」や「iPhone XR」を含む計5機種12種類で、リユースモバイルガイドライン評価基準「A」以上の中古端末。以前からiPhoneの取り扱いについて、利用者から多くの要望があったことに対応したもので、IIJmioのWebサイトで販売するとしている。

■清水建設 <1803>  902円  +4 円 (+0.5%)  11:30現在

24日、清水建設 <1803> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.82%にあたる3000万株(金額で200億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は7月1日から20年3月31日まで。

■グリー <3632>  504円  -5 円 (-1.0%)  11:30現在

グリー<3632>は小動き。24日の取引終了後、出資先のブシロード<7803>が、東京証券取引所から東証マザーズ市場への新規上場を承認された。グリーはブシロード株式の11.18%にあたる167万9000株を所有しており、上場に伴い90万株を売り出す予定という。これによる売却益や含み益の増加が期待されるものの、市場の反応は限定的のようだ。

■カルナバイオサイエンス <4572>  1,062円  +150 円 (+16.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

カルナバイオサイエンス<4572>がストップ高カイ気配。この日の寄り前、19年12月期連結業績予想について、売上高を12億4000万円から30億3800万円(前期比4.0倍)へ、営業損益を16億5800万円の赤字から3億1300万円の黒字(前の期11億4400万円の赤字)へ、最終損益を16億9300万円の赤字から2億1400万円の黒字(同12億1000万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。同時に米ギリアド・サイエンシズ社と、カルナバイオが研究開発中の新規がん免疫療法の創薬プログラムの開発・商業化にかかる全世界における独占的な権利を供与する契約を締結したと発表。その対価として契約一時金2000万ドル(約21億円)を受領することが要因としている。なお、ギリアド社とのライセンス契約では契約一時金のほか、開発状況や上市などの進捗に応じて追加的に最大で4億5000万ドル(約472億円)を受け取るとしており、さらに、開発された医薬品の上市後は売上高に応じたロイヤルティーを受け取るとしている。

●ストップ高銘柄

サンオータス <7623>  432円  +80 円 (+22.7%) ストップ高   11:30現在

ジェイホールディングス <2721>  488円  +80 円 (+19.6%) ストップ高   11:30現在

中村超硬 <6166>  655円  +100 円 (+18.0%) ストップ高   11:30現在

中央化学 <7895>  560円  +80 円 (+16.7%) ストップ高   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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