前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2019年6月26日 5時30分

■モルフォ <3653>  2,937円 (+156円、+5.6%)

モルフォ <3653> [東証M]が急反発。25日付の日本経済新聞「NEXT1000 自動運転『巨人』に挑む」の記事で、同社が紹介されていることが好材料視されたようだ。記事によると、同社が担当するのは自動運転のなかでも「人が目で見て、それを判断する部分」で、高度な画像処理を少ない電力でこなせる点が秀でているとしている。

■壱番屋 <7630>  4,700円 (+245円、+5.5%)

東証1部の上昇率10位。カレー専門店「CoCo壱番屋」を全国展開する壱番屋 <7630> が急反発。24日大引け後に発表した20年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比38.7%増の15.8億円に拡大して着地したことが買い材料視された。3月に実施した値上げ効果で客単価が上昇し、国内既存店売上高が前年実績を1.5%上回ったことが寄与。海外子会社の収益が伸びたことも大幅増益に貢献した。上期計画の28.3億円に対する進捗率は56.0%となり、好調なスタートを切ったことを評価する買いが向かった。

■パルコ <8251>  1,086円 (+41円、+3.9%)

パルコ <8251> が大幅続伸。24日の取引終了後に発表した第1四半期(3-5月)連結決算で、売上高221億300万円(前年同期比0.3%増)、営業利益34億800万円(同23.9%増)、純利益18億9500万円(同6.2%増)と2割を超える営業増益となったことが好感された。ショッピングセンター事業で、3月に錦糸町パルコを新たに開業した一方、5月に宇都宮パルコを閉店するなどスクラップ&ビルドを推進したことや、食・ビューティー関連テナント導入を推進し客数の増加につなげたことが業績を牽引した。また、エンターテインメント事業における、前期に開業した「シネクイント」や「アップリンク吉祥寺パルコ」の拠点増や演劇事業の公演回数増なども寄与した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高1162億円(前期比29.2%増)、営業利益127億円(同2.3%増)、純利益71億円(同2.1倍)の従来見通しを据え置いている。

■池上通信機 <6771>  1,126円 (+42円、+3.9%)

池上通信機 <6771> が大幅反発。同社は25日、業界初のARIB(電波産業会)規格に準拠した4Kコーデック内蔵のデュアルモード(OFDM/QAM変調方式)デジタルFPU(放送事業用無線局)装置「PF-900シリーズ」を、国内放送局に100式以上納入したことを明らかにした。PF-900は、4K大容量データの伝送が可能であるほか、従来のHD標準FPUに比べ大幅な小型、軽量、低消費電力を実現したFPU。従来のFPUの周辺機器と互換性を確保しているため、運用形態を大きく変えることなく使用することができるという。

■ニトリHD <9843>  13,720円 (+330円、+2.5%)

ニトリホールディングス <9843> が続伸、マドを開けて買われ中期波動の分水嶺である75日移動平均線を上回ってきた。時価は4月上旬以来2ヵ月半ぶりの高値圏に浮上している。同社が24日取引終了後に発表した6月度の既存店売上高が前年同月比5.9%増、全店売上高は8.7%増といずれも好調で、足もとの売上高拡大が続いていることを評価する形で買いを呼び込んだ。

■Hamee <3134>  722円 (+15円、+2.1%)

Hamee <3134> が続伸。24日の取引終了後、19年4月期の期末配当を従来予想通り6円50銭実施すると発表。同時に配当性向の水準として、当面は10%を確保する方針だが、将来的には20~30%の安定配当を目指すとしており、これを好材料視した買いが入った。

■阪急阪神 <9042>  3,810円 (+50円、+1.3%)

阪急阪神ホールディングス <9042> が3日ぶりに反発。岩井コスモ証券は24日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は4500円とした。鉄道事業において、阪急・阪神沿線の駅が住みたい街ランキングに数多く選ばれるなど沿線人口の増加が期待でき、インバウンド需要も追い風となる。また、宝塚歌劇や阪神タイガースといった有力コンテンツが収益、ブランド力を下支えしている。さらに、大阪のオフィス需要が逼迫していることも追い風とみており、不動産事業に期待ができるとみている。

■五洋建設 <1893>  530円 (+6円、+1.2%)

五洋建設 <1893> が5日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が24日付で、投資判断を新規に「オーバーウエイト」とし、目標株価を800円としたことが好材料視されたようだ。同証券では、参入障壁が高い海外土木分野での国内外でのプレゼンスや、市場成長が見込める海外での成長ポテンシャルなど、ゼネコンセクター内で相対的に高い同社の評価が今後復活し、バリュエーションが切り上がると予想しているという。

■ラウンドワン <4680>  1,375円 (+14円、+1.0%)

ラウンドワン <4680> が10日ぶりに反発。SMBC日興証券が24日付で、投資評価「1」を継続しつつ、目標株価を2200円から2300円に引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券によると、株価は国内の月次動向に一喜一憂する動きがみられるが、国内の基調としては「ROUND1 LIVE」導入店での価格改定効果で良好な状況が続くと評価。一方、米国は前期の第4四半期は天候要因によって伸び悩んだが、今期の第1四半期には回復基調が確認されるとみており、出店ペースの加速や価格改定実施によって米国の高い成長期待がより評価される局面に入ってきたと指摘。これに対して株価にはまだ十分に織り込まれておらず、アップサイドポテンシャルは大きいとしている。

※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.