新興市場銘柄ダイジェスト:ロードスターは急伸、カルナバイオがストップ高
<4445> リビン・テクノロジー 7500 -
公開価格(3900円)の2.3倍となる9000円で初値を付けた。設立年月日は04年1月15日。事業内容はWEBテクノロジーと不動産を融合した不動産会社比較バーティカルメディア「リビンマッチ」の企画・開発・運営など。19年9月期の営業利益予想は前期比34.6%増の3.29億円。マッチングサービスが広告効率の改善などで堅調に推移するほか、広告宣伝費を抑制し、利益を押し上げると見込む。
<4593> ヘリオス 1794 -44
3日続落。再生医療等製品の開発を手掛ける米Athersys,Inc.が創製した幹細胞製品MultiStemを用いた中国での開発・販売オプション権に関し、独占交渉期間を延長しないと発表。独占交渉期間は30日まで。追加で一定金額を支払うことで交渉期間をさらに6カ月間延長することが可能だったが、中国の再生・細胞医薬品の開発環境を調査し、Athersysと協議した結果、延長しないとの判断に至った。
<4572> カルナバイオ 2462 +800
ストップ高。カナダのシエラ・オンコロジー社に導出したCDC7キナーゼ阻害薬の特許出願(発明の名称:抗がん剤組成物、出願番号:2015-559925)に関し、日本の特許庁より特許査定を受けたと発表している。特許査定で新薬開発への期待が高まっていることに加え、バイオ関連銘柄を物色する流れに乗っていることも投資資金の流入につながったようだ。
<6027> 弁護士コム 5300 +350
急伸。LINE<3938>とオンライン法律事業を目的とした業務提携を締結し、両社の強みを活かした新たな相談サービスを19年秋にスタートすると発表している。法律分野での知見やノウハウを掛け合わせ、LINEのSNSサービスを活用した新たなオンライン相談事業を展開する予定。LINEとの提携で顧客増加が見込めるとの期待に加え、株価が25日移動平均線を上抜けたことも買いを後押しする材料になったようだ。
<5704> JMC 1890 +25
急伸。韓国のopenM inc.が製造する医療機器「OPENCAST」(ギプス包帯)に関し、日本国内での独占販売権を取得するとともに薬事を取得したと発表している。「OPENCAST」は骨折、疾患のある関節または疼痛のある捻挫等患部を固定するためのギプス包帯で、従来品に比べ皮膚の観察が十分に行えるほか、傷のある患部の処置が行いやすいなどの特徴があるという。
<3482> ロードスター 820 +71
急伸。米国で不動産クラウドファンディングを手掛けるFundrise,LLCと業務提携したと発表している。Fundrise社は、同時多発テロで崩壊したワールドトレードセンターの再建プロジェクト資金の一部調達や非上場型REIT(eREIT)の仕組みを開発している。今回の提携で不動産クラウドファンディングの可能性を広げ、投資家に対して世界の不動産へ少額投資する機会を提供することを目指す。
<7624> NaITO 229 +5
急伸。20年2月期第1四半期の営業利益を前年同期比86.4%増の3.96億円と発表している。切削工具や産業機器・工作機械等は低調だったが、たな卸資産の評価方法の変更を受け、利益が拡大した。通期予想は前期比7.7%増の10.00億円で据え置いた。進捗率は39.6%に達しており、上方修正への期待が広がっている。年初来高値(257円)に向け上昇基調を強めていることも買いを後押ししたようだ。
《FA》
提供:フィスコ