【↑】日経平均 大引け| 急反発、米中首脳会談の結果を好感し買い優勢 (7月1日)

市況
2019年7月1日 16時17分

日経平均株価

始値  21566.27

高値  21758.34(14:58)

安値  21559.17(09:03)

大引け 21729.97(前日比 +454.05 、 +2.13% )

売買高  12億0244万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆2028億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は454円高、米中首脳会談の結果を好感し急反騰局面に

2.米中首脳会談で貿易協議再開と対中制裁関税見送りを評価しリスクオン

3.ファーウェイへの取引禁止措置も一部緩和、電子部品株など物色人気に

4.為替市場で1ドル108円台前半までドル高・円安が進んだことも追い風

5.値上がり銘柄数2000を超え、売買代金も2兆2000億円に膨らむ

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは73ドル高と4日ぶりに反発した。米中首脳会談における貿易協議の進展期待を背景に買いが優勢となった。

週明けの東京市場では大きく買い優勢に傾き、日経平均株価は大幅高となった。高く寄りついた後も次第高の展開を継続、大引けもほぼ高値圏で着地している。

1日の東京市場は、朝方から買い一辺倒の展開となり、日経平均は450円以上の上昇をみせ2万1700円台に買われ、約2ヵ月ぶりの高値圏に浮上した。6月29日に行われた米中首脳会談では両国の貿易協議再開と対中制裁関税第4弾の見送りで合意、これが相場をリスクオンに傾けた。またトランプ米大統領は、米企業が中国ファーウェイに対し禁止されていた部品販売も一部認めることを表明、電子部品や半導体関連などを中心に買い戻しが加速した。外国為替市場で1ドル=108円台前半にドル高・円安が進んだこともプラス材料となった。寄り前に発表された6月の日銀短観は大企業・製造業のDIが前回調査比で悪化したが影響は軽微だった。値上がり銘柄数は2000を超え、東証1部全体の約94%の銘柄が上昇。売買代金も2兆2000億円と増勢傾向を示している。

個別では、村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>がいずれも売買代金を大きく膨らませ値を飛ばしたほか、トヨタ自動車<7203>も買いを集めた。東京エレクトロン<8035>、信越化学工業<4063>などが高く、ソニー<6758>も堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも終始買い優勢だった。北陸電気工業<6989>、オプトラン<6235>が値を飛ばし、ルネサスエレクトロニクス<6723>も物色人気。システム情報<3677>、日本ケミコン<6997>も高い。

半面、楽天<4755>が冴えず、ニトリホールディングス<9843>、JSR<4185>も売りに押された。日本アジア投資<8518>が値下がり率トップとなり、トピー工業<7231>の下げも目立った。ペッパーフードサービス<3053>の下値模索も続いている。千代田化工建設<6366>も軟調な値動き。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、ファストリ <9983> 、TDK <6762> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約109円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄は楽天 <4755> 、千代建 <6366> 、リコー <7752> 、東レ <3402> 、味の素 <2802> 。押し下げ効果は約1円。

東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)金属製品、(3)電気機器、(4)機械、(5)医薬品。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)パルプ・紙、(2)食料品、(3)繊維製品、(4)倉庫運輸関連、(5)小売業。

■個別材料株

△オプトHD <2389>

韓国子会社の株式をDACに譲渡。

△ゲオHD <2681>

3.51%を上限に自社株買いを実施。

△日本調剤 <3341>

ヘルスケア通販サイトをオープン。

△ビープラッツ <4381> [東証M]

AIソリューションのクウジットに出資。

△ソレイジア <4597> [東証M]

「エピシル」中国向け製品の出荷を開始。

△アイサンテク <4667> [JQ]

3次元点群高速編集ツール「WingEarth」をクラウドサービス化。

△日本オラクル <4716>

前期経常は11%増で8期連続最高益、15円増配。

△日セラ <6929>

0.37%を上限に自社株買いを実施。

△ARM <8769>

睡眠問題解消アプリの提供を開始。

△ゼンリン <9474>

準天頂衛星「みちびき」を利用したドローンによる空域利用の実証実験を実施。

▼中村超硬 <6166> [東証M]

東証が上場廃止にかかる猶予期間入り銘柄に指定。

▼フロイント <6312> [JQ]

3-5月期(1Q)経常は赤字転落で着地。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)TATERU <1435> 、(2)太陽誘電 <6976> 、(3)ランド <8918> 、(4)鋳鉄管 <5612> 、(5)クワザワ <8104> 、(6)北電工 <6989> 、(7)オプトラン <6235> 、(8)CKD <6407> 、(9)シークス <7613> 、(10)山一電機 <6941>

値下がり率上位10傑は(1)アジア投資 <8518> 、(2)トピー <7231> 、(3)ソネック <1768> 、(4)フェイス <4295> 、(5)WNIウェザ <4825> 、(6)朝日工 <1975> 、(7)ブックオフG <9278> 、(8)ペッパー <3053> 、(9)JSB <3480> 、(10)鳥越粉 <2009>

【大引け】

日経平均は前日比454.05円(2.13%)高の2万1729.97円。TOPIXは前日比33.71(2.17%)高の1584.85。出来高は概算で12億0244万株。東証1部の値上がり銘柄数は2010、値下がり銘柄数は108となった。日経ジャスダック平均は3435.04円(29.43円高)。

[2019年7月1日]

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