話題株ピックアップ【昼刊】:セブン&アイ、マニー、乃村工芸社

注目
2019年7月5日 11時40分

■マニー <7730>  7,730円  +580 円 (+8.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

マニー <7730> が大幅反発し、上場来高値を更新した。4日大引け後に発表した19年8月期第3四半期累計(18年9月-19年5月)の連結経常利益が前年同期比15.3%増の44.6億円に伸びて着地したことが買い材料視された。国内外で利益率の高い眼科ナイフの販売が好調だったことが寄与。ベトナム新工場の増産体制構築による原価率の改善や独子会社の売却に伴う販管費の減少なども大幅増益に貢献した。併せて、8月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表しており、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いも向かった。

■乃村工藝社 <9716>  1,549円  +96 円 (+6.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

乃村工芸社<9716>は続急伸。4日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高314億8900万円(前年同期比42.3%増)、営業利益25億8800万円(同4.8倍)、純利益17億900万円(同6.3倍)と大幅増益となったことが好感されている。主力のディスプレイ事業で、専門店市場や複合商業施設市場、広報・販売促進市場、余暇施設市場、オフィスなどその他市場の各分野で売り上げが増加した。特に、前年に比べて大型案件が増加したことで余暇施設市場やその他市場が大きく伸長し、売上原価の増加などを吸収した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高1300億円(前期比3.3%増)、営業利益93億円(同1.6%増)、純利益63億円(同6.6%減)の従来見通しを据え置いている。

■ラウンドワン <4680>  1,578円  +78 円 (+5.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位

ラウンドワン<4680>は大幅高で5日続伸している。4日の取引終了後に発表した6月度の売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比8.8%増と、7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。1月以降に順次値上げを実施した効果に加えて、前年に比べて土日祝日数が1日多かったことが寄与した。なかでも、アミューズメントが全体的に好調に推移し、同11.4%増となったことが貢献した。

■セブン&アイ <3382>  3,867円  +149 円 (+4.0%)  11:30現在

セブン&アイ・ホールディングス<3382>は続伸。同社が4日取引終了後に発表した19年3~5月期決算は最終利益が前年同期比21.5%増の520億9600万円と2割強の増益を達成した。プライベートブランド(PB)商品の開発・販売が好調で収益に寄与したほか、海外でのコンビニ事業が全体収益の押し上げに貢献した。不採算店舗の閉鎖などの合理化も利益率向上をもたらしている。これを好感する形で買いが優勢となった。一方、スマートフォンの決済サービス「セブンペイ」で不正アクセスによる被害が発生し、3日にクレジットカードなどでチャージする機能を停止したのに続き、4日には現金でチャージする機能も一時停止すると発表したが、株価への影響は限定的となっている。

■イオンモール <8905>  1,766円  +53 円 (+3.1%)  11:30現在

イオンモール<8905>は大幅高で5日続伸している。4日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高806億9000万円(前年同期比5.1%増)、営業利益151億3700万円(同19.6%増)、純利益79億9100万円(同1.2%増)と2ケタ営業増益となったことが好感されている。中国・ASEANでドミナント出店の進展に伴うブランディングメリットの享受が進んだことが業績を牽引。また、国内で既存3モールの増床と8モールのリニューアルを実施したことも寄与した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高3260億円(前期比4.2%増)、営業利益620億円(同17.0%増)、純利益337億円同0.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■東京エレクトロン <8035>  16,600円  +290 円 (+1.8%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連株が総じて堅調。6月下旬を境に半導体関連株は米国株市場に追随する形で買い戻しが活発化、戻り足をみせる状況にある。目先は韓国サムスン電子が5日に発表した19年4~6月期決算で営業利益が前年同期56%減と低調だったが、これを受けても反応薄、株式需給的に足もとは売り物が枯れた状態にあることが確認され、空売り筋がショートカバーを急いでいる。

■さくらリート <3473>  95,500円  +200 円 (+0.2%)  11:30現在

J-REITは連日の人気化。東証REIT指数は一時1990.59まで上昇し、15年1月につけた1990.45の高値を更新。2007年12月以来、約11年7カ月ぶりの水準に値を上げた。米長期金利が1.94%前後に低下するなか、高利回りのJ-REITに見直し買いが流入している。さらに、さくら総合リート投資法人<3473>を巡りスターアジア不動産投資法人<3468>が合併提案を行い、初の敵対的M&Aが勃発したこともJ-REITの割安是正を促進させる要因となっている。さくら総合リートは4日、三井物産系の投資法人みらい<3476>との合併を目指すことを明らかにしている。

■クスリアオキ <3549>  7,670円  -100 円 (-1.3%)  11:30現在

クスリのアオキホールディングス<3549>は反落。4日の取引終了後に発表した20年5月期の連結業績予想で、売上高3000億円(前期比19.6%増)、営業利益150億円(同6.0%増)、純利益110億円(同3.3%増)と増収増益を見込んでいるものの、前日まで6日続伸していただけに、目先の材料出尽くし感から利益確定売りが出ているようだ。今期は新規エリアへの進出も含め、更なるドミナント化に向けて88店舗(前期85店舗)のドラッグストアを新規に出店するほか、50薬局(同40薬局)のドラッグストア併設調剤薬局を開設する予定。また、品揃えの見直しや改装などで既存店の活性化を図り、販管費などの増加を吸収する見通しだ。なお、19年5月期決算は、売上高2508億8500万円(前の期比13.4%増)、営業利益141億4700万円(同19.3%増)、純利益106億4800万円(同20.7%増)だった。

■エービーシー・マート <2670>  6,890円  -90 円 (-1.3%)  11:30現在

エービーシー・マート<2670>が続落している。4日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算は、売上高746億4800万円(前年同期比6.6%増)、営業利益143億1500万円(同3.9%増)、純利益98億1100万円(同2.4%増)と営業増益となったものの、材料出尽くし感から売りが優勢となっている。国内外で37店舗の新規出店を行ったことに加えて、国内の既存店売上高が1.7%増と好調だったことが業績を牽引した。また、都心部の大型店を中心にスポーツアパレルや小物などの取り扱いを拡大し、シューズと共にトータルコーディネイトが可能なMD展開を進めたことが寄与したほか、カジュアルラインのスポーツシューズやファッションスニーカーの販売に注力したことや、キッズシューズの取り扱いを拡大したことも奏功した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高2783億円(前期比4.3%増)、営業利益452億円(同2.9%増)、純利益308億6000万円(同1.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■USMH <3222>  959円  -9 円 (-0.9%)  11:30現在

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス<3222>に売りが先行している。同社は4日取引終了後に、20年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。営業利益は15億500万円(前年同期比50.8%減)となり、通期計画127億円に対する進捗率は11.9%にとどまった。営業収益は1713億6800万円(同0.5%減)で着地。足もとで傘下のマルエツやカスミの既存店売上高が前年実績を下回って推移していることや、人手不足や原料高を背景に仕入れ原価などさまざまなコストが上昇していることが影響した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■マクドナルド <2702>  4,895円  -15 円 (-0.3%)  11:30現在

日本マクドナルドホールディングス<2702>は底堅い。5日・25日移動平均線のゴールデンクロス目前で戻り足を強めている。同社が5日取引終了後に発表した6月の既存店売上高は前年同月比6.3%増と好調で43カ月連続で前年実績を上回った。株価は前日まで4日続伸しており、目先筋の利益確定売りも出ているが、好調な月次売上高を評価する形で新たな買いが入りこれを吸収している。

■ヤマシタHD <9265>  1,514円  +269 円 (+21.6%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位

ヤマシタヘルスケアホールディングス <9265> が急騰。4日大引け後、19年5月期の連結経常利益を従来予想の3.6億円→6.2億円に70.9%上方修正。従来の18.9%減益予想から一転して38.5%増益見通しとなったことが買い材料視された。主力とする医療機器販売事業の全分野で売上高が計画を上回ったことが寄与。放射線関連機器や手術関連機器、サージカル備品、内視鏡処置用医療材料、消耗品などが伸びた。物流の効率化やコスト削減を進めたことも上振れに貢献した。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の24円→40円(前の期は26円)に大幅増額修正したことも評価材料となった。

■ソネットMN <6185>  943円  +150 円 (+18.9%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率3位

ソネット・メディア・ネットワークス<6185>はストップ高となっている。同社は4日、ジェイアール東日本企画(東京都渋谷区)と連携し、デジタルチケットプラットフォーム「wallabee」の提供を開始すると発表。これが材料視されているようだ。「wallabee」は、従来の紙製チケットの販売・利用の流れをデジタル化してスマートフォンに集約することで、チケットサービスを提供する交通機関や商業施設・イベント主催者などの事業者と、チケットを購入する顧客の利便性を高めたデジタルチケットプラットフォーム。第1弾として19日から金沢市で実証実験を開始する。

■日華化学 <4463>  933円  +98 円 (+11.7%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率4位

日華化学<4463>が急反発し一時、ストップ高の985円に買われている。きょう付けの化学工業日報で、「産業技術総合研究所は、次世代スマート化学プロセスと期待されるフェムトリアクター化学プロセスの実用化にめどをつけた」と報じられている。日華化学は、産総研と共同でフェムトリアクターを活用して銀や金などの金属を生成し、分散させる技術を研究していることから、思惑的な買いが入っているようだ。

■メドレックス <4586>  586円  +50 円 (+9.3%)  11:30現在

メドレックス<4586>が急伸。同社は創薬ベンチャーで経皮吸収型の薬品技術に強みを持っている。4日取引終了後、帯状疱疹後の神経疼痛治療薬「MRX-5LBT」の貼付力評価試験を実施。先行指標品である「Lidoderm」と比べて優れた貼付力を持つことを確認したと発表、これを材料視する形で投資資金が流入した。

●ストップ高銘柄

ASIAN STAR <8946>  205円  +50 円 (+32.3%) ストップ高   11:30現在

ダイジェット工業 <6138>  1,962円  +400 円 (+25.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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