日経平均は3日ぶり大幅反落、海外株安や需給懸念で200円超安/相場概況

市況
2019年7月8日 15時49分

日経平均は3日ぶり大幅反落。5日の米国市場でNYダウは5日ぶりに反落し、43ドル安となった。6月雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を上回り、利下げ期待が後退した。これに伴い為替相場は一時1ドル=108円台後半まで円安方向に振れたが、週明けの日経平均は米株安を嫌気して80円安からスタート。上場投資信託(ETF)が分配金を捻出する目的で売りを出しているとの観測に加え、アジア株が総じて軟調だったことも重しとなり、日経平均は引けにかけて21499.57円(前週末比246.81円安)まで下落する場面があった。

大引けの日経平均は前週末比212.03円安の21534.35円となった。東証1部の売買高は10億7838万株、売買代金は1兆6953億円だった。業種別では、水産・農林業、医薬品、繊維製品が下落率上位で、その他も全般軟調。ゴム製品、鉱業、銀行業の3業種のみ小幅に上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の78%、対して値上がり銘柄は19%となった。

個別では、ソフトバンクG<9984>が軟調で日経平均を押し下げた。ファーストリテ<9983>、任天堂<7974>、ソニー<6758>、トヨタ自<7203>は小安い。インドでの政策期待が後退したスズキ<7269>、決算が嫌気されたイオン<8267>やオンワードHD<8016>は揃って4%超の下落。一部証券会社の目標株価引き下げが観測された大日住薬<4506>は5%超下落した。また、富士興産<5009>がストップ高を付けた後に大きく値を崩し、東証1部下落率トップとなった。一方、東エレク<8035>、三菱UFJ<8306>、7&iHD<3382>は小幅ながら上昇。ルネサス<6723>は株価指数に絡んだ思惑から4%超上昇した。ウエルシアHD<3141>は第1四半期の大幅増益決算が好感されて急伸。また日本通信<9424>が急反発し、東証1部上昇率上位に顔を出した。

《HK》

提供:フィスコ

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