前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

注目
2019年7月9日 5時30分

■サムライJP <4764>  166円 (+50円、+43.1%) ストップ高

SAMURAI&J PARTNERS <4764> [JQG]がストップ高。同社は情報システム構築を主力展開するが、企業向け投融資などで業容拡大を図っている。5日取引終了後に日本国内の大手アミューズメント企業と資金調達支援を目的としたアドバイザリー契約を締結したことを発表。これにより、7月から9月に約1億5000万円を売上計上する見込みとなった。これを材料視する形で短期資金が流入した。

■フェニックスバイオ <6190>  1,059円 (+150円、+16.5%) ストップ高

フェニックスバイオ <6190> [東証M]がストップ高。株価は900円近辺で煮詰まりをみせていたが一気に人気化、4ケタ大台復帰を果たした。同社は広島大発のバイオベンチャーで、マウスの肝臓の70%以上がヒトの肝細胞に置き換えられたヒト肝細胞キメラマウスを使った受託試験サービスを展開し、その技術力を材料視する動きがある。最近では固相化トランスフェクション関連商品を手掛けるバイオベンチャーのサイトパスファインダー(東京都千代田区)との業務提携でマーケットの視線を集めた経緯がある。4月8日には1260円の年初来高値をつけているが、株価は足が軽く、早くもその水準も意識される局面に入った。

■大泉製作所 <6618>  724円 (+100円、+16.0%) ストップ高

大泉製作所 <6618> [東証M]がストップ高。車載用などを主力に温度センサーを製造販売しており、高い技術力に定評がある。今後、国内で次世代通信規格「5G」のインフラ整備が進んでいくことになるが、同社は5Gネットワークで使われる光通信半導体レーザーモジュール向けエレメントで中期的に高水準の需要を取り込んでいく可能性が高い。株価は2014年8月から9月にかけてごく短期間で株価を9倍化させた実績があり、ここ底値離脱の動きに乗る形で投資資金の流入が加速している。

■ユニネク <3566>  2,040円 (+229円、+12.6%)

ユニフォームネクスト <3566> [東証M]が続急騰、年初来高値を更新した。飲食店や医療、作業現場などの業務用ユニホームのネット販売事業を手掛ける。前週末5日取引終了後に発表された6月度月次業績速報では売上高が前年同月比27.2%増の4億9100万円となっており、これが好感された形で買いを呼び込んだ。

■エクスモーション <4394>  2,624円 (+293円、+12.6%)

エクスモーション <4394> [東証M] が急反騰。同社は5日大引け後に決算を発表。19年11月期第2四半期累計(18年12月-19年5月)の経常利益(非連結)は前年同期比10.1%増の9800万円に伸び、従来の32.6%減益予想から一転して増益で着地したことが好感された。

■FUJIKO <2405>  544円 (+49円、+9.9%)

FUJIKOH <2405> [東証2]が続急伸、年初来高値更新となった。昨年12月初旬につけた535円の高値も抜いており、時価は2016年8月以来、約3年ぶりの高値圏にある。環境保全への意識が世界的に高まるなか、同社は建設廃棄物の中間処理や食品系廃棄物処理を手掛け、新電力分野ではバイオマス発電で実績が高く、テーマ買いの流れに乗っている。業績も19年6月期は営業利益段階で前期比57%増と急回復見通しにある。株主還元に前向きで自社株買いを推進、5月初旬には発行済み株数の4.84%相当の自社株取得枠の設定でマーケットの注目を集めた経緯がある。

■CEHD <4320>  1,114円 (+95円、+9.3%)

東証1部の上昇率3位。CEホールディングス <4320> が続急伸、900円台後半から1000円台前半にかけてのもみ合いを上放れてきた。同社は中小病院向けを中心に電子カルテシステムを開発しており、子会社を通じて積極展開する「ミライズ・エーズィー」は次世代の医療ビジネスに適合し、医療分野からの情報を健康情報基盤へ連携させることも可能とする有力商品として需要開拓が進んでいる。18年9月期営業利益は前の期比3.2倍の5億2600万円と急増したが、19年9月期も10%増の5億8000万円予想と成長トレンドに変化はない。市場では光通信 <9435> が上位株主に入っていることを材料視する声も聞かれる。

■ソフトMAX <3671>  1,321円 (+112円、+9.3%)

ソフトマックス <3671> [東証M]が続急伸。病院向けでウェブ型の電子カルテや会計システムなどを提供、高い競争力で会社側の想定以上の伸びを確保している。電子カルテ市場の拡大が続いているが、2017年時点で普及率はおよそ40%。今後は高齢化社会の進展に合わせ、ITによる業務効率化やデータの活用が必須となり、電子カルテを含めた医療情報システムの普及が加速する公算大で、同社の成長性に着目した買いが勢いを増している。19年12月期営業利益は前期比6割増益を見込む。20年12月期以降も高成長トレンドが続くとの見方が強まっている。

■ピーエイ <4766>  276円 (+19円、+7.4%)

ピーエイ <4766> [東証2]が4日続伸。全体相場は主力株中心に売りがかさみ軟調な地合いを印象づけるが、個人投資家を中心に値動きの軽い材料株への物色資金シフトが活発だ。そのなか、200円台で値ごろ感があり、4月から施行されている「改正出入国管理法」も絡み活躍余地が広がっている同社株に対する注目が高まっている。同社は求人サイトや無料求人誌の発行を手掛けるほか、人材派遣ビジネスも展開し業容拡大を図っている。特にベトナム人材のアプローチで業界を先駆しており、会社側ではこの強みを今後も生かしていく方針だ。また、人材サービス分野だけでなく、ベトナム越境EC支援事業を目的とするジョイントベンチャーも設立、既に業務をスタートさせており新たな買い材料として注目されている。

■ITbook <1447>  360円 (+22円、+6.5%)

ITbookホールディングス <1447> [東証M]が商い急増のなか大幅高で7日続伸。同社は経営統合に伴い地盤調査改良技術にシステム開発分野の実力が加わる形となった。土木とITの融合で業界他社にはない強みを持つ点がポイント。官公庁案件に強く、安倍政権が推し進める国土強靱化で商機を捉えるとの見方が強まっている。20年3月期営業利益は前期比6倍の3億8900万円を見込んでおり、300円台の株価は値ごろ感がある。

■ウエルシア <3141>  4,825円 (+285円、+6.3%)

東証1部の上昇率7位。ウエルシアホールディングス <3141> が大幅に4日続伸。5日大引け後に発表した20年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比30.6%増の88.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。ドラッグストアの出店拡大や化粧品専門店MASAYAの買収効果、調剤併設店舗の増加などで、10.7%の大幅増収を達成したことが寄与。

■キャリアリンク <6070>  579円 (+29円、+5.3%)

キャリアリンク <6070> が急伸し、年初来高値を更新した。5日大引け後に発表した20年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比3.9倍の1.7億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。テレマーケティング事業者や金融機関向け事務系派遣、食品加工業者向け製造派遣の受注が好調だったほか、前期から受注を開始したキャッシュレス決済関連受託業務が拡大したことが寄与。利益率の高い新規案件の受注獲得に加え、採用費や賃借料を削減したことも大幅増益の要因となった。2日に上方修正した上期計画2.3億円に対する進捗率は73.6%に達しており、さらなる上振れを期待する買いが向かった。

■ソフトフロン <2321>  143円 (+7円、+5.2%)

ソフトフロントホールディングス <2321> [JQG]が急反発、年初来高値を更新。8日前引け後に、子会社ソフトフロントジャパンの法人向け映像コミュニケーションツール「LivyTalk Pro」がNTT西日本(大阪市中央区)の「ひかりシェアプレイス」の後継製品として採用されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の採用は、NTT西日本のひかり電話(IP電話サービス)対応の自社製品パッケージ「ひかりシェアプレイス」の販売終了に伴うもの。同時に、NTT西日本がパッケージ提供していた「ひかりシェアプレイス高画質テレビ会議パック」についても、ソフトフロントジャパンが提供する「LivyTalk Pro」および「HelloMeeting Next」の両製品を採用した、新たなパッケージ構成を販売することに決定したと発表している。

■コメ兵 <2780>  1,117円 (+49円、+4.6%)

コメ兵 <2780> [東証2]が6日続伸。8日午後1時ごろに発表した6月度の月次売上高が前年同月比19.6%増と2割近い伸びとなったことが好感された。なお、4-6月期では前年同期比11.8%増だった。

■トーセイ <8923>  1,065円 (+44円、+4.3%)

トーセイ <8923> が大幅4日続伸で年初来高値を更新。前週末5日の取引終了後に発表した第2四半期累計(18年12月-19年5月)連結決算が、売上高344億5200万円(前年同期比5.9%増)、営業利益79億6400万円(同15.6%増)、純利益52億3900万円(同17.7%増)と2ケタ営業増益となったことが好感された。不動産流動化事業で、大規模バリューアップを実施し、リーシングにより全空室から満室稼働にした大型収益ビル(区分所有)を第2四半期に高い利益率で販売したことが業績を牽引。また、不動産開発事業で、「THEパームス調布マノアーガーデン」137戸など新築分譲マンション138戸(前年同期85戸)を販売したことも貢献した。なお、19年11月期通期業績予想は、売上高715億1000万円(前期比16.2%増)、営業利益120億5200万円(同10.8%増)、純利益77億800万円(同12.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■レントラックス <6045>  630円 (+26円、+4.3%)

レントラックス <6045> [東証M]が大幅反発。前週末5日の取引終了後、ソーシャルメディア向けマーケティング自動化支援ツールを提供する、シンガポールのプライム・コマース・ホールディング社に出資したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。東南アジアにおいて、プライム・コマース社が展開する事業の潜在可能性は大きいと判断したという。出資金額は40万ドル(約4310万円)。なお、20年3月期業績への影響は軽微としている。

■フォーサイド <2330>  191円 (+7円、+3.8%)

フォーサイド <2330> [JQ]が大幅続伸。前週末5日の取引終了後、19年12月期連結業績予想について、売上高を41億7100万円から45億8800万円(前期比17.0%増)へ、営業利益を1000万円から5400万円(前期2億1000万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。プライズ事業における取り扱い商品の増加や、販路の拡大による新たな販売先が増加したことに加え、投資銀行事業における案件成約が順調に推移したことなどが要因という。なお最終損益は、第1四半期に繰延税金資産の取り崩しによる法人税等調整額2億4582万円を計上したことから、1000万円の黒字から5200万円の赤字(同5億9100万円の赤字)に下方修正した。

■MICS化学 <7899>  328円 (+12円、+3.8%) 一時ストップ高

MICS化学 <7899> [JQ]が大幅高。8日付の日刊工業新聞で「多機能の包装資材用多層チューブフィルムで食品以外の分野を深耕する」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、多層チューブフィルムはナイロンやポリエチレンなど複数の樹脂を組み合わせ、強度、透明性、熱・冷熱・酸化への耐久性などで必要な機能を複数盛り込むことができるのが特徴。これまでは海産物など食品向けが主力だったが、輸送途中での穴開けや破れを防げるため、機械や自動車、電子・電機の部品輸送や個別包装などで需要が増えており、海外拠点での使用も含めて売り込むとしている。

■千代建 <6366>  306円 (+10円、+3.4%)

千代田化工建設 <6366> が大幅続伸。8日の午前中、グループ会社の千代田インターナショナル社が米マクダーモット・インターナショナル社とジョイントベンチャーで建設中の米国ルイジアナ州キャメロンLNGプロジェクトに関し、顧客のキャメロンLNGと新たな契約条件で合意に至ったと発表しており、これを好感した買いが入った。今回の合意は、「第2系列、第3系列建設工事に関するインセンティブボーナス条項の設定」と「今回合意したプロジェクトスケジュールに基づく遅延賠償金起算日の見直し」及び「今回合意した契約納期の遵守確認」に関するもの。キャメロンLNGプロジェクトは追加工事の発生などで千代化の業績悪化の要因ともなっていただけに、新たな契約条件での合意が評価されているようだ。

■社宅サービス <8945>  1,085円 (+35円、+3.3%)

日本社宅サービス <8945> が大幅高で連日の年初来高値。約14年ぶりの高値圏を走っている。社宅契約事務の代行で業界トップの実力を生かして社宅管理の件数が増勢一途にある。また、売り上げのもう一つの柱である施設総合管理部門はM&Aによる業容拡大効果が反映されている。働き方改革外国人の就労拡大で社宅のアウトソーシング需要は今後一段と拡大することが見込まれ、同社の収益環境には構造的な追い風が吹く。6月27日付で東証2部から1部に市場変更となり、株式需給面でTOPIX連動型ファンドの買いが見込まれることもポイント。光通信 <9435> が実質筆頭株主であることで株式需給面からの思惑も株高を後押ししている。

■丸八倉庫 <9313>  702円 (+14円、+2.0%)

丸八倉庫 <9313> [東証2]が続伸。同社は5日取引終了後に、19年11月期第2四半期累計(18年12月-19年5月)の連結決算を発表。営業利益は3億6600万円(前年同期比55.6%増)となり、通期計画6億6000万円に対する進捗率は55.5%となった。売上高は25億4000万円(同6.0%増)で着地。主力の物流事業で保管料や荷役料などが増加したほか、不動産事業で賃貸料収入が伸びたことが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■アイピーエス <4390>  1,209円 (+24円、+2.0%)

アイ・ピー・エス <4390> [東証M]が反発。同社は8日午後0時15分ごろ、マニラ首都圏地域の高架鉄道LRT2号線に、5G携帯電話の基地局など通信設備を設置することで鉄道公団と合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の合意は、子会社InfiniVAN社が、マニラ郊外と都心部を結ぶ高架鉄道LRT2号線の鉄道設備に、5G携帯電話用のマイクロセル(携帯電話基地局)などの設備を設置する契約。今年6月19日に発表した、MRT3号線を対象とした契約で含まれていたマイクロセルを設置する権利などと同様の権利としている。

■ぷらっとホーム <6836>  2,089円 (+39円、+1.9%)

ぷらっとホーム <6836> [東証2]が4日続伸。同社は8日、 IoTの安全で信頼できるデータ流通を実現するクロスドメインIoT流通基盤「DEXPF」のサービスを開始したと発表。「DEXPF」は、IoTにおける各サービスやサービスプラットフォームに対して、任意のIoTデバイスやデバイス群からのアクセスサービスを提供するデータ伝送基盤。各IoTデバイスは、さまざまなサービスやサービスプラットフォームとフレキシブルに通信が可能になる。

■サンフロ不 <8934>  1,112円 (+20円、+1.8%)

サンフロンティア不動産 <8934> が3日続伸。8日前引け後に、世界最大級のホテルチェーンであるマリオットグループとの共同運営ホテル「コートヤード・バイ・マリオット大阪本町」の宿泊予約を15日に開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。「コートヤード・バイ・マリオット大阪本町」は、ビジネスの中心地である本町エリアに位置し、大阪有数の観光地である梅田と難波の中間地点に建築中で、10月に開業の予定。コートヤード・バイ・マリオットの世界水準の快適性に加え、大都市にありながらも日本らしさを楽しめる大浴場や露天風呂を備えるなど、ゆったりとした癒しの時間を提供するとしている。

※8日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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