前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

注目
2019年7月23日 5時20分

■メディア工房 <3815>  439円 (+80円、+22.3%) ストップ高

メディア工房 <3815> [東証M]がストップ高。前週末19日の取引終了後、中国グループ会社の日本和心醫薬が、中国消費者向けに日本の人間ドック・総合病院・専門医療機関・美容整形外科への受診をはじめとするインバウンド越境eコマースを提供するWebサービス「和心医薬」をリリースしたと発表しており、これを好感した買いが入った。新サービスは、中国国内における健康や美容に対する需要の高まりに着目し、日本の医療機関との提携強化により高水準の医療サービスを提供。あわせて中国消費者に人気の高いヘルスケア製品を豊富に取り揃えた越境eコマースを運営することで、グローバルな発展を推進するのが狙いとしている。

■エンプラス <6961>  3,505円 (+370円、+11.8%)

東証1部の上昇率トップ。エンプラス <6961> が続急騰、年初来高値を更新した。前週末19日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高82億8600万円(前年同期比3.3%増)、営業利益8億5200万円(同19.7%増)、純利益6億3000万(同24.6%増)と営業利益が2割増となったことが好感された。半導体機器事業で、各種ICテスト用ソケットやバーンインソケットが米国、中華圏で販売が好調だったほか、欧州における車載用途の受注が増加したことが牽引した。また、オプト事業で構造改革の効果により固定費が減少したことも寄与した。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高320億円(前期比2.3%増)、営業利益20億円(同15.2%増)、純利益14億円(同4.2倍)の従来見通しを据え置いている。

■マルマエ <6264>  883円 (+88円、+11.1%)

東証1部の上昇率2位。マルマエ <6264> が大幅続伸。20日に発表した6月度の月次受注残高は前年同月比35.8%減となったものの、前月比では0.1%増と4ヵ月連続で増加しており、これを好材料視した買いが入った。半導体分野は受注が回復傾向にある一方、出荷件数が増加。また、FPD分野は中小型パネル向けの受注と出荷検収がともに回復し始めたとしている。

■エスユーエス <6554>  815円 (+78円、+10.6%)

エスユーエス <6554> [東証M]が続急騰、株価水準を一気に切り上げている。大手メーカーやシステムインテグレーター向けに開発系IT技術者を派遣し需要を捉えている。好採算のシステムコンサルティングサービスでは、SAPをはじめ大規模基幹システムで重視されるIT基盤の統合・再構築が好調だ。また、大手企業の新卒採用試験向けに開発したAIマッチング採用管理ツール「SUZAKU」は戦略商品として昨年7月から本格的に拡販を進め、同社の成長ドライバーとして期待を担う。19年9月期営業利益は前期比10%増の6億600万円予想と2ケタ伸長を見込むが、上方修正余地がある。20年8月期は増益率が更に高まる可能性がある。

■ソーバル <2186>  1,400円 (+132円、+10.4%)

ソーバル <2186> [JQ]が3連騰。 AIIoT分野に経営の軸足を置き、組み込みソフトの受託開発と技術者派遣を収益の2本柱としている。主力のキヤノン <7751> 向けのほか、富士通 <6702> など大手IT企業を顧客基盤として拡充しており、収益成長に向けた展望は明るい。AI人材育成では富士通などとの連携を強め、会社側ではM&Aを含めた業容拡大に前向きな姿勢を示している。今20年2月期第1四半期(3-5月)の営業利益は前年同期比17.3%増の1億9300万円と高い伸びを示した。通期計画の6億3000万円は増額修正の公算が大きい。昨年6月には2280円の高値まで駆け上がった実績がある。

■エプコ <2311>  1,335円 (+125円、+10.3%)

エプコ <2311> [東証2]が急反騰。19日大引け後、19年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の1.4億円→2.2億円に57.0%上方修正。従来の5.3%減益予想から一転して48.7%増益見通しとなったことが買い材料視された。設計サービスの受託戸数が伸びたことが寄与。管理部門の費用が想定を下回ったことに加え、持分法適用会社TEPCOホームテックの業績回復も上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の5.3億円(前期は4.6億円)を据え置いた。

■GameWith <6552>  632円 (+56円、+9.7%)

GameWith <6552> [東証M]が急反発。岩井コスモ証券が19日付で、投資判断を新規「A」、目標株価750円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券では、ゲームの市場規模は長年成長を続けており、今後も成長が期待できるセクターであることや、成長が期待されるeスポーツにも積極的に関与していること、更にブロックチェーンゲームや海外事業にも期待が持てることなどを評価しているという。

■クックビズ <6558>  2,620円 (+185円、+7.6%)

クックビズ <6558> [東証M]が急反発。22日午前10時ごろ、19年4月に開始したサブスクリプションサービス「クックビズダイレクトプラス」の利用企業が300社を突破したと発表しており、これを好感した買いが入った。同サービスは、業界特化型のサービスのため、「飲食で働きたい」または「飲食で経験がある」人だけが登録しており、人材データベースの登録数は13万人以上、9割以上が業界経験者という特徴がある。月額10万円で何人でも採用が可能なサブスクリプションサービスで、初期費用や成功報酬費用が発生しないため、採用すればするほど採用単価を下げることができるとしている。

■セラク <6199>  771円 (+46円、+6.3%)

東証1部の上昇率7位。セラク <6199> が続急伸。ITインフラ構築やWebマーケティングなど幅広く展開、ITインフラでは企業が積極投資を進めるクラウド分野で強みを発揮している。IT技術者不足が顕著となるなか、人材育成事業にも踏み込んでおり、継続的に年間1000人のIT技術者養成を目指すプログラム「テクトレ」も開講するなどで注目を集めている。19年8月期営業利益は前期比33%増の7億2000万円と大幅な伸びを見込んでいる。

■ソラスト <6197>  1,172円 (+68円、+6.2%)

東証1部の上昇率10位。ソラスト <6197> が続急伸。前週末19日の取引終了後に発表した6月度の介護サービス利用状況で、訪問介護サービス利用者数が7281人(前年同月比2.5%増)、デイサービス利用者数が1万1355人(同43.8%増)となり、増加基調が継続していることが好感された。19年4月になごやかケアリンクを子会社化した効果が継続している。なお、施設系サービスの入居者数は2615人(同69.0%増)となり、入居率は95.6%と引き続き高水準で推移している。

■クレステック <7812>  1,298円 (+62円、+5.0%)

クレステック <7812> [JQ]が大幅3日続伸。19日、東証が同社を26日付で東証2部に市場変更すると発表したことが買い材料視された。知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

※22日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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