22日の米国市場ダイジェスト:NYダウ17ドル高、4-6月期決算発表を控えて様子見ムード
■NY株式:NYダウ17ドル高、4-6月期決算発表を控えて様子見ムード
米国株式相場は上昇。ダウ平均は17.70ドル高の27171.90、ナスダックは57.65ポイント高の8204.14で取引を終了した。朝方は買いが先行したものの、今週は多数の4-6月期決算が発表されることから、小動きとなった。来週、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン米財務長官が訪中することが伝わり、米中協議の行方を見極めたいとの思惑も強まった。セクター別では、半導体・半導体製造装置やテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で電気通信サービスや食品・生活必需品小売が下落した。
石油サービスのハリバートン(HAL)は、海外の需要見通しに楽観的な見通しを示し大幅上昇。半導体のアプライド・マテリアルズ(AMAT)とマイクロン・テクノロジー(MU)は、ゴールドマンサックスの投資判断引き上げを受けて上昇。一方で、航空機大手のボーイング(BA)は、格付会社のフィッチ・レーティングスが格付見通しを引き下げ下落。動画ストリーミングのネットフリックス(NFLX)は、先週の決算内容が嫌気され続落となった。
イランによる英タンカーの拿捕や、米国のスパイと疑われる17人の逮捕・処刑を受けて、緊張が高まっている。軍事行動にエスカレートする恐れもあり、今後の状況を注視したい。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ユーロ弱含み、ECBによる追加緩和観測広がる
22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円00銭から107円77銭まで下落し、107円88銭で引けた。米国の6月シカゴ連銀全米活動指数が予想外に7カ月連続のマイナスに落ち込んだため、米債利回りの低下に伴うドル売りが優勢となった。その後、対欧州通貨でのドル買いが活発となったことから、ドル・円は底堅い動きを見せた。
ユーロ・ドルは、1.1225ドルから1.1206ドルまで下落し、1.1210ドルで引けた。ドイツ連銀(中央銀行)が月報の中で、4-6月期のドイツ経済はマイナス成長に落ち込むと警告したため、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測が強まり、ユーロ売り圧力となった。ユーロ・円は、121円13銭から120円91銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2456ドルから1.2499ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9804フランから0.9824フランへ上昇した。
■NY原油:小幅続伸で56.22ドル、地政学的リスクの高まりを警戒した買いは一服
NY原油先物9月限は小幅続伸(NYMEX原油9月限終値:56.22 ↑0.46)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日比+0.46ドルの56.22ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは55.83ドル-57.04ドル。メイ英首相は22日緊急閣議を招集し、ホルムズ海峡で先週、英国のタンカーがイランの革命防衛隊に拿捕された事態に対応していることが買い材料となったようだ。ただ、緊張状態を緩和させようとする動きもみられており、地政学的リスクの高まりを警戒した買いは一服しつつあるようだ。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 29.57ドル +0.17ドル(+0.58%)
モルガン・スタンレー(MS) 44.50ドル +0.11ドル(+0.25%)
ゴールドマン・サックス(GS)214.00ドル +0.48ドル(+0.22%)
インテル(INTC) 51.35ドル +1.08ドル(+2.15%)
アップル(AAPL) 207.22ドル +4.63ドル(+2.29%)
アルファベット(GOOG) 1138.07ドル +7.97ドル(+0.71%)
フェイスブック(FB) 202.32ドル +3.96ドル(+2.00%)
キャタピラー(CAT) 135.24ドル -0.99ドル(-0.73%)
アルコア(AA) 22.98ドル -0.13ドル(-0.56%)
ウォルマート(WMT) 112.82ドル -1.08ドル(-0.95%)
スプリント(S) 7.00ドル +0.05ドル(+0.72%)
《SF》
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