今週のマーケット展望「佳境を迎える決算発表とSBGに注目」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(高井ひろえ)

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2019年7月29日 10時13分

こんにちは、フィスコマーケットレポーター高井ひろえの「マネックス証券の気になるレポート」です。今週は決算発表が佳境を迎えます。注目してまいりましょう。さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、7月29日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

まず広木さんは、今週の日経平均の予想レンジについて、『2万1500~2万1900円とする』としており、『今週はここで挙げたレンジの通り2万1000円台後半での値動きとなりそうだ。ポイントはレンジ上限の2万1900円どころまで上昇し5月の連休明けに空けた「窓」を埋めにいけるかという点である』と分析しています。

続けて、日経平均について『25日、75日、200日の移動平均が一か所に収斂してきており膠着相場が相当煮詰まってきている。こうなると、そろそろ上下どちらかに放れるタイミングだが、問題はどちらに放れるか』と解説しており、『25日線が75日線と200日線とを下から上に抜けるゴールデンクロスが示現している。出来高が薄く夏枯れを心配する声もあるが、案外、上に放れるのではないか』との見解を述べています。

そのきっかけになりそうな材料については、『29~30日に日銀金融政策決定会合、30~31日に米連邦公開市場委員会(FOMC)がある。それらに続いて英イングランド銀行が8月1日に金融政策を発表する』ことを挙げており、『世界的に金融緩和の流れが加速しそうだ』と示唆しています。

また、その他の注目材料として、『30~31日には上海で米中の閣僚級貿易協議が5月の決裂後、初めて再開される。経済指標は31日の中国製造業PMI、1日にはISM製造業景況感指数、2日には米雇用統計と重要な指標の発表が連日続く』と伝えています。

今回のFOMCについては、『10年半ぶりの利下げが確実視されている。無論、大きなイベントで材料出尽くしといった市場の反応にはじゅうぶん警戒したい』と指摘しています。広木さんは、なかでも最も大きな材料は『国内外の企業決算』であるとしています。そして、先週の動きについて振り返り、『先週の序盤戦で目立ったのは、足元悪くても市場の予想や前四半期を上回るなど回復期待が持てる内容だった銘柄はポジティブな株価の反応がみられたこと。信越化学、日本電産、アドバンテスト、富士通などがその典型だ』と説明しています。

続けて、今週は『決算発表が佳境を迎える』として、『29日にコマツ、日立、ファナックなど73社、30日にソニー、任天堂など192社、31日に武田、パナソニックなど403社、1日に三菱商事など118社、2日にトヨタ、ホンダなど195社が決算発表を予定している』と伝えています。海外で注目されるのは、『30日のアップルやAMD、31日のクアルコムと韓国サムスン電子』であるとして、このところのハイテク株物色の流れを加速させるかどうか』が注目だとしています。

最後に、『米司法省は26日、ソフトバンクグループ傘下の米携帯通信4位スプリントと、同3位TモバイルUSの合併計画を条件付きで承認したと報道された』と伝えており、『合併承認が好感され、26日の米株式市場でスプリントの株価は前日比7%高、Tモバイルも5%高となった』として、『週明けの東京市場ではソフトバンクグループの株価が動意づくだろう。日経平均への寄与度が大きい銘柄だけに注視したい』と指摘しています。

参考にしてみてくださいね。

高井ひろえの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを高井ひろえの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ

《HH》

提供:フィスコ

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