ファナックが高い、今期業績下方修正も目先悪材料出尽くし感
ファナック<6954>は売り物をこなし切り返しに転じている。同社が29日取引終了後に発表した19年4~6月期決算は売上高が前年同期比26.4%減の1346億3400万円、営業利益は同47.5%減の285億9500万円と大幅減収減益を余儀なくされた。これを受けて、20年3月期通期業績予想も下方修正、営業利益は従来予想の757億円から713億円に減額している。米中貿易摩擦の影響で中国向けなどを中心に企業の設備投資意欲が減退、これが全体収益を押し下げた。ただ、株価は4~6月期の業績低迷については織り込みが進んでいた。また、前週末から決算発表を警戒した売りが前倒しで出ていたこともあり、目先は材料出尽くし感から買いが優勢となった。なお、同社は同日に4月に発表した300万株を上限とする自社株買いについて7月末としていた期限を10月末まで延長することを発表している。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)