アウトソーシング---2Q営業利益が大きく伸長、過去最高を達成

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2019年8月5日 13時25分

アウトソーシング<2427>は1日、2019年12月期第2四半期(19年1-6月)連結決算(IFRS)を発表した。売上収益が前年同期比27.7%増の1,775.85億円、営業利益が同18.6%増の57.03億円、税引前利益が同6.7%減の35.32億円、四半期利益が同17.1%減の19.82億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同25.5%減の15.11億円となった。

国内技術系アウトソーシング事業の売上収益は前年同期比31.6%増の428.34億円、営業利益は同4.9%増の23.97億円となった。KENスクールを活用した未経験者を教育して配属するスキームが順調に進捗し、採用コストを抑制しながら採用人数を伸ばすことにより、IT分野や建設分野も順調に業容拡大した。利益面では、新卒が入社して配属までの教育研修コストが上昇したがほぼ配属を完了し、下期には大きく利益貢献していくとしている。

国内製造系アウトソーシング事業の売上収益は前年同期比23.3%増の355.03億円、営業利益は同10.3%増の30.19億円となった。PEOスキーム戦略の進捗により、製造派遣・請負は順調に業容を拡大した。管理業務受託は実習生の送出し国で大きく事業展開している強みを活かした外国人の適切な管理が高く評価され、国内で突出した首位の事業者として6月末の管理人数は13,000名を超えた。製造派遣と比べて利益率が高い管理業務受託の拡大に伴い、500名を超える新卒者のイニシャルコストや2020年・2021年の新卒採用関連費用を吸収して増益となった。

国内サービス系アウトソーシング事業の売上収益は前年同期比9.8%増の101.57億円、営業利益は同58.6%増の10.43億円となった。福利厚生施設向け人材派遣のみならず、米軍施設の建設物や設備の改修・保全業務が順調に伸長した。米軍工事の入札には、同額のボンド(履行保険)が義務付けられることが通例であり、同社の信用力を活かしてボンド枠を拡張して利益率の高い大口受注へと繋げ、大幅増益となった。

海外技術系事業の売上収益は前年同期比35.6%増の219.25億円、営業利益は同80.7%増の12.01億円となった。先進国での安定的な公共向けを中心としたIT等の技術系アウトソーシング事業が順調に進捗し、大幅な増収増益となった。

海外製造系及びサービス系事業の売上収益は前年同期比28.3%増の668.48億円、営業利益は同4.7%増の13.57億円となった。アジアの日系メーカーとその他地域で取引する欧米系メーカーへの顧客紹介等のクロス営業も強化しており、さらには人材流動化スキームがグローバル規模で進捗した。また、公共関連も豪州及び欧州にて拡大しており、売上規模では最大の事業セグメントになった。

2019年12月期通期の連結業績予想については、売上収益が前期比23.7%増の3,850.00億円、営業利益が同29.5%増の190.00億円、税引前利益が同38.5%増の175.00億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同32.8%増の100.00億円とする期初計画を据え置いている。

《SF》

提供:フィスコ

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