今週のマーケット展望「景気敏感株物色の展開に」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(高井ひろえ)

材料
2019年8月19日 9時30分

こんにちは、フィスコマーケットレポーター高井ひろえの「マネックス証券の気になるレポート」です。先週は、Chatwork<4448>やギフティ<4449>など、4社の新規上場が発表されました。9月は注目度が比較的高いベンチャー企業の上場が相次ぎますが、公開規模も大きいため、相応の需要を集められるか注視したいところです。

さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、8月19日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

まず広木さんは、先週ダウ平均について『荒っぽい値動きとなったが、ざっくり言えば800ドル下げて半値の400ドルを戻した。週間の下げ幅は約400ドルだ。チャートの形状は200日移動平均を下値に、75日移動平均を上値とする「フラッグ」のようになっている。厳密なチャート分析では下値を切り上げるとか細かい「フラッグ」の定義があるのだろうがよく知らない』と分析しています。

続けて、『ただ、こういう保ち合いのパターンで怖いのは、下値のレンジを抜けると一気に下げが加速することだ』と指摘し、『近頃は「逆イールド」で「800ドル安」など思考停止型の、アルゴリズム主導の相場展開になっているだけに、「ダウ平均200日移動平均を明確に下抜け」でプログラム売りが加速するシナリオには注意したい』と示唆しています。

今週注目されるイベントについては、『22~24日、米ワイオミング州で開かれる毎年恒例の国際経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)だ。なかでも23日に行われるパウエルFRB議長の講演に注目が集まる』と伝えています。『パウエル議長は前回FOMC後の記者会見で、「長期的な利下げ局面の始まりではない」と述べて市場の失望を買った。その辺りをどのような表現で修正するのか(しないのか)がポイントだろう』との見解です。

加えて、『市場が織り込む9月の利下げ確率は100%、一気に50BPS下げるという予想も3割を超える。今回のジャクソンホールのテーマは 「金融政策における課題」。利下げ以外の緩和策にも言及するかという点も注目だ』と考察しています。

また、もうひとつの注目点として、『19日に期限を迎える華為技術(ファーウェイ)に対する米一部製品の輸出禁止措置の猶予期間』を挙げており、『ロイター通信は米商務省が猶予期間を90日間延長する見通しだと報じた。本当に11月まで延長されれば先日の追加関税第4弾の一部を12月に先送りしたときのような 反応が市場に見られるだろう』との見解を述べています。

株式市場の動きについては、『先週金曜日の米国市場ではエヌビディアが大幅高となった。米国市場の流れを引き継ぎ、週明けの東京市場も半導体関連を中心に景気敏感株や金融株などが物色されそうだ』と示唆しています。

最後に、今週の予想レンジについて『2万400円~900円とする』とまとめています。

参考にしてみてくださいね。

高井ひろえの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを高井ひろえの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ

《HH》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.