前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

注目
2019年8月20日 5時20分

■IPS <4335>  996円 (+150円、+17.7%) ストップ高

アイ・ピー・エス <4335> [JQ]がストップ高。19日からホームページの導入事例で、吉野家ホールディングス <9861> に対する「EasyOneBI」導入事例を公開しており、これを好感した買いが入った。「EasyOneBI」は、クラウド開発基盤「SAP Cloud Platform」とデータ分析・探索をする「SAP Analytics Cloud for BI」をパッケージングした製品・サービス。導入により吉野家HDでは、リアルタイムに近い形のデータ取り込みを実現し、1日1回メールで受け取っていた速報及び1日の集計結果をいつでも参照することが可能になったほか、これまでエクセルを使用し、数日かけて作成していた月次分析資料を、日次の確定情報として販売数・客数・売り上げの動向や特異点などの発見を画面上で、いつでも確認できるようになったとしている。

■エプコ <2311>  1,340円 (+180円、+15.5%)

エプコ <2311> [東証2]が続急騰。16日、東証が同社を23日付で市場1部に指定すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■KLab <3656>  1,017円 (+123円、+13.8%)

東証1部の上昇率2位。KLab <3656> が急反騰。前週末16日に、「ラブライブ!」シリーズ最新作「スクスタ」の公式ツイッターがスタートしており、リリース日接近の思惑から買いが入ったようだ。「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS」は「最強で最高のアイドルゲーム」をコンセプトにμ’s(ミューズ)やAqours(アクア)、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメンバーが登場する次世代リズムアクションゲーム。公式ツイッターでは、キャンペーンやゲーム情報などを順次公開するとしている。なお、共同開発しているブシロード <7803> [東証M]も急反騰した。

■マーケットE <3135>  2,310円 (+180円、+8.5%)

マーケットエンタープライズ <3135> [東証M]が急反発、2300円台に乗せてきた。同社はインターネットを活用した中古品売買を展開、前週15日には好決算を背景に急騰し、週末は目先筋の利益確定売りに小反落したものの、19日は改めて買い直された。リユースサイト「高く売れるドットコム」などが消費者ニーズを取り込み好調、利益が急成長している。同社は多様な商品を扱うが、特に専門性の高い農機や医療機器などの取り扱いで需要を取り込むことに成功している。19年6月期決算は営業利益が前の期比4.7倍の4億5200万円となったが、これは会社側の従来計画を大幅に上回った。20年6月期についても6億円と3割を超える伸びを見込む。株価は25日・75日移動平均線が収れんする1800円台半ばを大きく上放れ上げ足を加速、6月21日につけた年初来高値2585円奪回を視野に入れつつある。

■東洋エンジ <6330>  553円 (+40円、+7.8%)

東証1部の上昇率7位。東洋エンジニアリング <6330> が急反発。18日付の日本経済新聞朝刊で、「エンジニアリング大手が製造コストを抑えたがん治療向け『抗体医薬』の生産設備の開発に動き出す」と紹介。なかで「東洋エンジニアリングは原料を無駄なく使える設備を用い、製造コストを3割程度抑えた」と報じており、これが好材料視されたようだ。記事によると、抗体医薬の製造コストの6~7割を占める精製工程で、同社は原材料となるたんぱく質を連続して投入するプラントを開発。同プラントにより生産全体のコストを3割下げられるとしている。また、同じ記事で培養工程の生産性を高める技術を開発したとしある日揮 <1963> も大幅反発している。

■YEデジタル <2354>  452円 (+32円、+7.6%)

YE DIGITAL <2354> [東証2]が続急伸。売買代金増勢のなか物色人気化の様相をみせてきた。株価は7ヵ月ぶりに年初来高値を更新。同社は安川電機 <6506> グループにおいて、システム構築及び組み込みソフトでIT技術開発の要を担う存在。FAシステム構築やメカトロ機器向けシステム開発が好調で収益貢献しているほか、ERPソリューションなどの需要取り込みも進んでいる。基盤型ソフトウェア製品の開発や運用支援を手掛けるデータ・アプリケーション(東京都中央区)と資本提携を視野に入れた業務提携を検討中で、これに伴う業務効率化や生産性向上に期待がかかっている。20年2月期営業利益は5億5000万円と前期比19.8%増益を予想。更に21年2月期は利益の伸びが加速する可能性がある。

■オープンH <3288>  4,940円 (+320円、+6.9%)

オープンハウス <3288> がマドを開けて続伸。株価は一時、前週末比7.0%高の4945円に買われた。首都圏を中心に不動産事業を展開しているが、狭小地の戸建てに強みを持ち、富裕層・法人向けの不動産投資事業にも注力している。足もとの新築マンションの価格上昇を背景に、旺盛な戸建に対する実需を取り込んでおり、14日に19年9月期営業利益を期初予想の540億円から565億円(前期比19.4%増)に上方修正し、従来の7期連続営業最高益予想を更に上乗せしている。前週末16日付でSMBC日興証券は、同社株の投資評価「1」と目標株価5800円を継続した。19年9月期営業利益について会社側の計画を更に上回る570億円を予想。20年9月期については今期予想比約9%増の620億円としており、これが株価にインパクトを与えている。

■ジーエヌアイ <2160>  5,390円 (+340円、+6.7%)

ジーエヌアイグループ <2160> [東証M]が4連騰。16日、同社が9月3日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■あいHD <3076>  1,622円 (+95円、+6.2%)

あい ホールディングス <3076> が続急伸。前週末16日の取引終了後、集計中の19年6月期連結業績について、売上高が575億円から510億円(前の期比6.5%減)へ、営業利益が95億円から84億円(同6.5%減)、最終利益が66億円から53億円(同13.5%減)へ下振れて着地したようだと発表したが、株価は直近で下降していただけに、アク抜け感が強まり買いが入ったようだ。低採算の遊技施設向けリース販売事業を第2四半期から段階的に縮小したことや、コンシューマ向け小型カッティングマシンの販売が伸び悩んだことが売上高を下振れさせた。また、米国による追加関税と新製品の開発投資によるコストが重なったことや、設計事業で耐震診断の需要一巡により利益率が低下したことも響いた。

■明豊ファシリ <1717>  576円 (+30円、+5.5%)

明豊ファシリティワークス <1717> [東証2]が続急伸。19日午前11時ごろ、神奈川県葉山町の「みんなの公共施設未来プロジェクト(劣化診断調査等)支援業務委託」の公募型プロポーザルで、最優秀者に選定されたと発表しており、これが好材料視された。同業務は、「みんなの公共施設未来プロジェクト」の初年度に、公共施設の修繕や更新などの検討に資する基本的な情報の収集整理、中長期的視点に立った計画策定に向けての検討の支援を求めることを目的としているという。

■ビーグリー <3981>  858円 (+41円、+5.0%)

ビーグリー <3981> が続急伸。海賊版サイトの対策が進む一方、マンガアプリへのニーズが再び高まりをみせており電子書籍業界に追い風が吹いている。そのなか、電子コミック「まんが王国」を展開する同社は、クオリティー向上や無料ページコンテンツ数の拡大などの利用促進策が奏功、ユーザー層開拓が進んでいる。19年12月期営業利益は前期比54%増の7億9700万円予想と急拡大を見込むが、時価予想PERは10倍台に過ぎず、成長性を考慮すれば割安感が顕著となっている。

■アンファク <7035>  2,206円 (+93円、+4.4%)

and factory <7035> [東証M]が大幅反発、一時4.9%高の2216円に買われた。出版社と協業する形でスマートフォン向けマンガアプリなどを手掛け、業績は高成長路線を走る。特にトップラインの伸びが際立つ。19年8月期は伸びが鈍化する見通しながら、それでも売上高は前期比倍増の38億7000万円と急拡大が続く。スクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> と資本業務提携し、スマホ向けアプリを共同開発しており、今後の収益貢献に期待がかかる。

■花月園観光 <9674>  583円 (+23円、+4.1%) 一時ストップ高

花月園観光 <9674> [東証2]が一時ストップ高の660円に買われた。19日付の読売新聞で「横浜市が、カジノを含む統合型リゾート(IR)を誘致する方針を固めたことが、市関係者らへの取材で分かった」と報じれており、横浜に拠点を置き、公営競技の場外売り場の施設賃貸や運営業務を行う同社に思惑的な買いが入ったようだ。記事によると、市では候補地として、山下公園に隣接する山下ふ頭(横浜市中区)を検討しているという。この報道を受けて、京浜急行電鉄 <9006> や工藤建設 <1764> [東証2]なども堅調な動きとなっている。

※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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