話題株ピックアップ【昼刊】:任天堂、アダストリア、良品計画

注目
2019年9月4日 11時41分

■アダストリア <2685>  2,219円  +119 円 (+5.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

アダストリア<2685>が続伸している。3日の取引終了後に発表した8月度の国内月次売上高で、既存店売上高が前年同月比5.5%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。8月は夏らしい気温となり、夏物商品の売れ行きが加速した。アイテム別では、ワンピース、Tシャツ類、パンツ類、バッグなどが売り上げの中心となった。なお、全店売上高は同4.9%増だった。

■良品計画 <7453>  1,873円  +58 円 (+3.2%)  11:30現在

良品計画<7453>が続伸している。3日の取引終了後に発表した8月度の月次概況で、直営既存店売上高が前年同月比12.0%増となり、2ケタ増で4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。衣服・雑貨では、月前半は梅雨明け以降の気温上昇により、Tシャツ、ポロシャツ、ショートパンツ、帽子など盛夏商品の売り上げが大幅に上昇し、月後半も晩夏商品のシャツやワンピースが人気となった。また、生活雑貨では堅調に推移するキッチン用品、掃除用品、ステーショナリーのファイルボックスに加えて、タオル、ケットが大きく伸長。更に食品も月を通して好調に推移したという。

■ユナイテッドアローズ <7606>  3,280円  +95 円 (+3.0%)  11:30現在

ユナイテッドアローズ<7606>が続伸している。3日の取引終了後に発表した8月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比12.2%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。8月はセール需要が高まったことに加えて、高額ダウンジャケットの売り上げなどが好調に推移。また、月末からの気温低下により、秋物商品の動きも徐々に拡大した。更に、前年同月に比べて休日が2日多かったことも2.6%程度影響したという。なお、全社売上高は同11.3%増だった。

■任天堂 <7974>  41,710円  +1,180 円 (+2.9%)  11:30現在

任天堂<7974>が売買代金断トツで大幅高。全体相場とは軌道を異に4日続伸と気を吐いている。「ニンテンドースイッチ」が同社のドル箱商品として収益を押し上げているが、サイズを8割程度におさえた携帯用ゲーム機「ニンテンドースイッチライト」が今月20日から発売される。既に8月30日から予約受付を開始しているが、クリスマス商戦に向けて市場の期待が大きい。9月中旬に「東京ゲームショウ2019」を控え、ゲーム関連株全般に物色の流れが向きやすくなっていることも、同社株へ短期資金が誘導される背景にある。

■ディップ <2379>  2,454円  +60 円 (+2.5%)  11:30現在

ディップ<2379>は続伸し年初来高値を更新。3日の取引終了後、同社が提供するFAST RPAパッケージ「コボット」が、2200社以上の派遣会社が導入しているユニテックシステム(東京都台東区)の派遣会社向け基幹システム「スタッフナビゲーター」と連携したと発表しており、これが好感されている。今回の連携により、「スタッフナビゲーター」を利用する派遣会社は、「コボット」を現場に導入するだけで、「応募対応」「時間外対応」「派遣管理」にかかる繁雑な業務を自動化することができるようになるという。また今後は、ユニテック社が提供する基幹業務システム「キャスティングナビ」にも対応する予定としている。

■中外製薬 <4519>  7,660円  +160 円 (+2.1%)  11:30現在

中外製薬<4519>は3日ぶり反発。7300円台で収れんする13週・26週移動平均線をサポートラインに次第に下値を切り上げている。スイスのロシュ傘下の製薬大手でがん領域に強い。がん免疫薬「テセントリク」と血友病治療薬「ヘムライブラ」が大きく収益に寄与している。特に自社開発新薬のヘムライブラについては市場開拓が進み、ロイヤルティー収入も増勢となっている。業績は17年12月期以降営業大幅増益が続いているが、19年12月期も最高益の大幅更新が有力視されている。

■ファーストリテイリング <9983>  63,050円  +860 円 (+1.4%)  11:30現在

ファーストリテイリング<9983>が続伸している。3日の取引終了後に発表した8月の国内ユニクロ売上高速報で、既存店及びEコマース売上高が前年同月比9.9%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。気温が低かった7月の反動で、夏物コア商品を中心に販売が好調だった。なお、8月は客数が同13.5%増となった一方、客単価は同3.2%減だった。

■SPDR <1326>  15,420円  +140 円 (+0.9%)  11:30現在

金ETFが高い。SPDRゴールド・シェア<1326>が続伸し新高値に買われているほか、金価格連動型上場投資信託<1328>も3日続伸し年初来高値を更新。純金上場信託(現物国内保管型)<1540>やETFS 金上場投資信託<1672>も上伸している。2日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は前日比26.5ドル高の1トロイオンス=1555.9ドルと4日ぶりに反発。米景気の先行きに警戒感が高まったほか、英国のEU離脱(ブレグジット)に対する不安感が膨らんだ。このなか、金価格に連動する金ETFに買い資金が向かっている。

■パンパシHD <7532>  1,618円  +8 円 (+0.5%)  11:30現在

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>が3日ぶりに反発している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2024年6月期に総合スーパー(GMS)事業の営業利益を今期見通しの3.5倍の420億円程度に伸ばす計画だ」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、完全子会社化したユニーのGMS店舗の「MEGAドン・キホーテ UNY」への業態転換を加速し、収益を上積みする。転換店舗は好採算の住居関連商品の売り上げ比率上昇や客数増で、粗利益が転換前に比べて1.5~2倍程度に増える傾向があるとしており、業績へのインパクトの大きさから期待が高まっている。

■チェンジ <3962>  2,089円  +1 円 (+0.1%)  11:30現在

チェンジ<3962>が高い。同社は企業や公共団体向けにITソリューションやデジタル人材育成などを展開、人工知能(AI)関連分野にも積極的に踏み込んでいる。3日取引終了後、同社が出資するAI関連サービス会社のAI CROSS(東京都港区)が東証マザーズへの新規上場を承認されたことを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。

■エービーシー・マート <2670>  6,740円  -110 円 (-1.6%)  11:30現在

エービーシー・マート<2670>は反落している。3日の取引終了後に発表した8月度概況で、既存店売上高は前年同月比1.3%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことで朝方は高く始まったものの、目先の材料出尽くし感から利益確定売りに押されている。お盆休みの間の台風の襲来により集客に影響が出たものの、販売は概ね好調に推移。特に、猛暑の到来によりサンダルが好調だった。なお、全店売上高は同2.4%増だった。

■第一生命HD <8750>  1,446円  -14 円 (-1.0%)  11:30現在

第一生命ホールディングス<8750>、T&Dホールディングス<8795>など生保株が売りに押されている。世界的な景気減速を背景とする金利低下の流れは、米債券市場も揺さぶっている。米10年債利回りの低下が目立っているが、超長期債である米30年債利回りも8月以降は急低下、前日終値時点では1.95%台まで水準を下げている。長期資産運用を行う生命保険会社にとって米国事業における運用環境の悪化が懸念され、足もとの株価にネガティブに作用している。

■三菱UFJ <8306>  507.7円  -3.5 円 (-0.7%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが売りに押される展開。米景気の減速に対する警戒感から米長期債が買われ、10年債利回りは一時1.4%台前半まで低下し3年2カ月ぶりの低水準に沈んだ。これを受けて、米株市場ではゴールドマン・サックスやJPモルガンなど大手金融株が軒並み安となり、全体下げ相場を助長した。東京市場でもメガバンクには米国事業における運用環境の悪化を嫌気する売りが出やすい。ただ、株価的には8月下旬に底入れ反転に動きだした矢先で、配当利回りの高さなどから押し目買いが入り下値抵抗力を発揮している。

■カイノス <4556>  865円  +141 円 (+19.5%) 一時ストップ高   11:30現在

臨床検査薬中堅のカイノス <4556> [JQ]が一時ストップ高。光通信 <9435> が3日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出。報告書によれば、光通信の同社株式保有比率は5.00%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて需給思惑などから買いが先行しているようだ。なお、保有目的は長期保有を目的とした純投資としている。報告義務発生日は8月27日。

■ベネフィットジャパン <3934>  1,747円  +167 円 (+10.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

ベネフィットジャパン<3934>が急騰、年初来高値を奪回。同時に昨年1月26日につけた上場来高値1675円も払拭し青空圏に突入した。対面営業で通信機器の販売を手掛けるが、回線を借りて通信サービスを行うMVNO事業が急成長し収益を押し上げている。今後は、次世代通信規格「5G」の普及やIoT関連デバイス提供で収益チャンスが一段と高まっていくとの見方が強い。このほか、コミュニケーションロボットや天然水の宅配など事業領域は幅広い。

●ストップ高銘柄

アストマックス <7162>  348円  +80 円 (+29.9%) ストップ高   11:30現在

サマンサJP <7829>  357円  +80 円 (+28.9%) ストップ高   11:30現在

アトラ <6029>  453円  +80 円 (+21.5%) ストップ高   11:30現在

ETSホールディングス <1789>  572円  +80 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在

インタートレード <3747>  757円  +100 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在

以上、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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