前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

注目
2019年9月10日 5時20分

■ジーダット <3841>  1,376円 (+300円、+27.9%) ストップ高

ジーダット <3841> [JQ]がストップ高。同社は6日、群馬大学と共同研究契約を締結。AI技術によるカスタムLSI設計環境の構築を目指すと発表したことが買い材料視された。

■サンリン <7486>  824円 (+123円、+17.6%) 一時ストップ高

サンリン <7486> [JQ]が急反騰、一時ストップ高。同社が6日、発行済み株式数(自社株を除く)の0.41%にあたる5万株(金額で4000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。買い付け期間は9月9日から9月30日まで。

■gumi <3903>  724円 (+100円、+16.0%) ストップ高

東証1部の上昇率トップ。gumi <3903> がストップ高。6日取引終了後に発表した20年4月期第1四半期(5-7月)の業績は、売上高が48億1500万円(前年同期比20.0%減)に落ち込んだものの、営業損益は1億2900万円の黒字(前年同期は2億5100万円の赤字)に浮上しており、これを好感する買いが先行した。同社は海外展開に強みを持つスマホ向けゲームの開発・配信を手掛けている。5G時代に向けてAR(拡張現実)やVR(仮想現実)の総称である「XR事業」に注力しており、その先行投資が重く減益が続いていたが足もとでは改善の兆しが見えている。第1四半期は一部のタイトルが予想に対して未達で減収となったものの、合理化を図ったことに伴い外注費を圧縮させたほか、費用対効果を重視したプロモーション施策を実施し広告宣伝費が減少したことで、業績が改善した。併せて、未開示だった上期(5-10月)営業損益は2億2900万円の黒字(前年同期は6億1000万円の赤字)を見込んでいることも発表した。

■アイル <3854>  2,035円 (+277円、+15.8%)

東証1部の上昇率2位。アイル <3854> が続急騰し一時、前週末比299円(17.0%)高の2057円に買われた。6日の取引終了後に発表した20年7月期の連結業績予想で、売上高115億3000万円(前期比9.6%増)、営業利益12億円(同26.2%増)、純利益7億9600万円(同28.2%増)を見込み、年間配当は前期比4円増の20円を予定していることが好感された。主力パッケージソフトウェア「アラジンオフィス」が、消費税率の引き上げや20年1月のWindows7のサポート終了などもあって受注金額を伸ばしているほか、複数ネットショップ一元管理ソフト「CROSS MALL」やネットショップと実店舗のポイント・顧客一元管理ソフト「CROSS POINT」など利益率の高いストック型商材の売り上げが増加することで利益の向上が見込まれるという。研究開発の促進や技術者採用に伴う人員の増加などのコストも増えるものの、それらを吸収して増益を見込んでいる。なお、19年7月期決算は、売上高105億2200万円(前の期比11.8%増)、営業利益9億5100万円(同80.8%増)、純利益6億2100万円(同84.4%増)だった。

■イトクロ <6049>  2,054円 (+225円、+12.3%)

イトクロ <6049> [東証M]が続急伸。前週末6日の取引終了後に発表した第3四半期累計(18年11月-19年7月)連結決算は、売上高36億3700万円(前年同期比0.8%増)、営業利益14億9200万円(同16.7%減)、純利益9億6900万円(同16.2減)と営業減益となったものの、19年10月期通期予想の営業利益を上回ったことから、これを好感した買いが入った。教育メディアサービスの成長が一時的に鈍化していることに加えて、第2四半期時点で金融メディアサービスを終了させたことから売上高の伸びが小幅にとどまった。また、広告宣伝を強化したことに伴いコスト増も利益を圧迫した。なお、19年10月期通期業績予想は、売上高43億5000万円(前期比3.2%減)、営業利益14億円(同30.0%減)、純利益9億円(同17.1%減)の従来見通しを据え置いている。同時に、子供向け習いごとの情報ポータルサイトを運営するセンジュ(東京都渋谷区)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これも好材料視されたようだ。

■ジーエヌアイ <2160>  2,036円 (+191円、+10.4%)

ジーエヌアイグループ <2160> [東証M]が急反騰し年初来高値を更新。前週末6日の取引終了後、19年12月期の連結業績予想について、売上高を71億1900万円から73億4800万円(前期比46.4%増)へ、営業利益を7億5700万円から11億6800万円(同2.1倍)、最終利益を1億円から2億5100万円(前期2億円の赤字)へ上方修正したことが好感された。中国における特発性肺線維症治療薬アイスーリュイの売り上げが引き続き堅調が見込まれることに加えて、米グループ会社のバークレイ・アドバンスド・バイオマテリアルズ社で下期も安定した利益率が見込まれることが牽引するとしている。

■ホロン <7748>  2,530円 (+172円、+7.3%)

ホロン <7748> [JQ]が7連騰。株価は一時、2538円まで上昇し、今年2月6日につけた2476円の高値を7ヵ月ぶりに更新した。電子ビームを使ったマスク回路検査・測定装置を手掛けている。特に、半導体の製造工程での微細化が急速に進展するなか、次世代露光技術である「極端紫外光(EUV)」の導入が本格化。同社はEUVに対応したフォトマスク検査装置などを手掛けており、EUV関連銘柄として物色人気に乗っている。

■IBJ <6071>  1,156円 (+56円、+5.1%)

IBJ <6071> が3日ぶりに急反発。同社は6日取引終了後に、8月度の月次概況(速報)を公表。成婚者数は1382人(前月比1.2%増)と順調に増加していることが好感されたようだ。また、婚活イベントの好調などから直営店会員数は6459人(同0.6%増)となったほか、コミュニティ有料会員数は4万5511人(同6.7%増)に拡大。婚活イベント動員数は6万9183人(同11.4%増)となった。

■長大 <9624>  948円 (+44円、+4.9%)

長大 <9624> が5日続伸。前週末6日の取引終了後、従来期末一括で39円を予定していた19年9月期の配当予想について、1円増額して40円にすると発表しており、これを好感した買いが入った。

■インスペック <6656>  1,744円 (+69円、+4.1%)

インスペック <6656> [東証2]が大幅高。6日取引終了後に発表した20年4月期第1四半期(5-7月)の連結経常利益が前年同期比167倍の1.6億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。フレキシブルプリント基板向けロールtoロール型検査装置の受注が大きく伸び、48.7%の大幅増収を達成したことが寄与。第1四半期実績だけで、通期計画の2.9億円に対する進捗率は57.6%に達しており、業績上振れを期待する買いなどが向かった。

■スクエニHD <9684>  4,260円 (+125円、+3.0%)

スクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> が大幅反発。傘下のスクウェア・エニックスは9日、アクションロールプレイングゲーム(RPG)「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター」の発売日が20年1月23日に決まったと発表。期待感が高まるかたちとなったようだ。このゲームは、2003年に発売した「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル」に、新たな要素を追加、一部改変したリマスター作品。ニンテンドースイッチ及びプレイステーション4向けに発売するほか、iOSやAndroid向けに配信する。

■日本駐車場 <2353>  175円 (+5円、+2.9%)

日本駐車場開発 <2353> が堅調。前週末6日の取引終了後に発表した20年7月期の連結業績予想で、売上高260億円(前期比6.6%増)、営業利益45億円(同8.2%増)、純利益28億4000万円(同0.6%増)と4期連続営業最高益更新を見込み、年間配当を前期比25銭増の4円50銭と10期連続の増配を予定していることが好感された。前期までに全国における既存不採算物件の収益改善を概ね完了し、既存物件における月極の契約率が大幅に改善したことで、今後はより新規物件の獲得に注力し駐車場事業が伸長する見通し。また、スキー場事業もアライアンス継続でインバウンドを誘致することで伸長を見込む。なお、19年7月期決算は、売上高243億8100万円(前の期比7.1%増)、営業利益41億5700万円(同17.7%増)、純利益28億2300万円(同27.7%増)だった。同時に、300万株(発行済み株数の0.90%)、または5億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されたようだ。取得期間は9月9日から9月30日までで、株主還元及び資本効率の向上と経営環境の変化に応じた機動的な資本政策の遂行を図るためとしている。

■ベルーナ <9997>  717円 (+17円、+2.4%)

ベルーナ <9997> が8日続伸。6日の取引終了後、インポートブランド品の輸入販売サイト「Import Collection YR(インポートコレクションワイアール)」を運営するアイシーネット(東京都八王子市)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これが好感された。今回の子会社化は、アイシーネットの事業拡大を期待するとともに、グループとしてノウハウの共有やグループ内への商品供給を通じて企業価値を高めるに寄与すると判断したという。取得価額は非開示。なお、20年3月期業績予想への影響は軽微としている。

※9日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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