ジェイ・エス・ビー---3Qは営業利益が11.3%増、高水準の入居率維持で順調に推移
ジェイ・エス・ビー<3480>は12日、2019年10月期第3四半期(18年11月-19年7月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比9.1%増の326.56億円、営業利益は同11.3%増の34.47億円、経常利益は同11.7%増の34.03億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同6.4%増の22.92億円となった。
不動産賃貸管理事業の売上高は前年同期比8.6%増の306.18億円、セグメント利益は同6.1%増の41.89億円となった。物件管理戸数の増加(前年同期比3,881戸増 66,064戸※2019年4月末現在)や借上・自社所有物件に係る高水準の入居率(前期99.9% 当期99.9%※2019年4月末現在)維持に伴い、学生マンションの家賃収入をはじめ、各種不動産賃貸関連サービス収入は概ね計画通り順調に推移した。
高齢者住宅事業の売上高は前年同期比22.2%増の16.65億円、セグメント利益は同36.3%減の0.98億円となった。事業規模の拡大を目的とした積極的なM&Aの展開による先行費用等の負担増加はあったものの、既存拠点の収益力強化やM&Aのシナジー効果顕在化の兆しも見えはじめている。
その他の売上高は前年同期比2.9%増の3.72億円、セグメント損失は0.01億円(前年同期は0.04億円の利益)となった。学生向けの企業説明会や就職セミナー情報の提供を通じた各種支援サービスの提供と、外国人留学生向けの日本語学校の運営による教育事業等を進めるとともに、学生マンションの共用部をシェアリングスペースとして活用する等、引き続き独自性のある価値提供へ向けた取り組みを行った。
2019年10月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比8.1%増の420.85億円、営業利益が同5.5%増の31.21億円、経常利益が同4.8%増の30.30億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.8%減の20.41億円とする期初計画を据え置いている。
なお、同社は同日開催の取締役会において、自己株式取得について決議している。取得する株式の総数 は50,000 株を上限とし、株式取得価額の総額は2億円、取得する期間は2019 年9月13日から2019年10月31日までとしている。
《SF》
提供:フィスコ