東京株式(大引け)=13円高、地政学リスクこなし小幅ながら10日続伸

市況
2019年9月17日 15時44分

17日の東京株式市場は、中東で地政学リスクが意識され、原油市況急騰の余波も懸念されたが、フタを開けてみると下値は堅く、日経平均は小幅ながら10日続伸、2万2000円台回復となった。

大引けの日経平均株価は前営業日比13円03銭高の2万2001円32銭と10日続伸。東証1部の売買高概算は13億3628万株、売買代金概算は2兆4201億8000万円。値上がり銘柄数は1250、対して値下がり銘柄数は792、変わらずは109銘柄だった。

きょうの東京市場は、リスク回避の流れで前日の欧米株安に追随することが予想されたが、想定以上に買い意欲の強い地合いで、下値は堅くわずかながらプラス圏で着地。サウジアラビアの石油施設が14日に無人機の攻撃を受けたことで、WTI原油先物価格が1日としては記録的な急騰をみせ、地政学リスクへの懸念が浮上した。しかし、外国為替市場では1ドル=108円台で推移するなど、リスクオフの円買いとならなかったことで、主力輸出株中心に底堅さを発揮、空売り筋の買い戻しも続き、これが日経平均の下値を支えた。鉱業や石油セクターが値上がり上位に買われたほか、銀行や不動産、建設株も堅調で、日経平均は約5カ月ぶりの2万2000円台を回復。売買代金も2兆4000億円に達した。

個別では、トヨタ自動車<7203>が堅調、任天堂<7974>も買い優勢。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>もしっかり。三井不動産<8801>も上昇した。コロプラ<3668>がストップ高となり、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>も高い。国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>など原油関連株が値を飛ばした。ブレインパッド<3655>、日本コンクリート工業<5269>なども大幅高。楽天<4755>も物色人気に。

半面、ソフトバンクグループ<9984>は売買代金トップも株価は軟調、リクルートホールディングス<6098>も売りに押された。SMC<6273>が大きく値を下げ、エーザイ<4523>も軟調。enish<3667>が急落、フリービット<3843>も大幅安。ヤーマン<6630>、エイチーム<3662>、エニグモ<3665>などの下げが目立ち、日本ペイントホールディングス<4612>も安い。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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