今週のマーケット展望「期末にかけて堅調推移を予想」」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(高井ひろえ)

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2019年9月24日 9時37分

こんにちは、フィスコマーケットレポーター高井ひろえの「マネックス証券の気になるレポート」です。2週連続の3連休、皆さんはいかがお過ごしでしたか?10月の消費増税を前に、お買い物された人も多いかもしれません。さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、9月24日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

まず広木さんは、先週末の米国株式市場について、『米中貿易交渉が進展するとの期待が後退し主要株価指数は下落した』と伝えており、昨日の中国株市場についても『上海総合指数が大幅反落。先週末には中国人民銀行が実質的な利下げに踏みきり、政府による景気下支えへの期待から3000ポイントの大台を回復していただけに、利益確定売りも出やすい状況だった』と解説しています。

続けて、こうした状況を踏まえると、3連休明けの東京市場は『反落スタートとなりそうだ』と示唆する一方で、『しかし、下げ渋るだろう。このところの「下げない相場」で買い遅れている向きの押し目買いが相場を支えるだろう』と考察しています。加えて、『もっと大きな構図は、やり需給だろう。売るだけ売ってもう売り物が出てこない。そんなところに9月の中間期間を控えて、売り方の買い戻しニーズは強い。先週より減少したとは言え、裁定取引の現物売り残は1兆9000億円と記録的な水準に高止まりしている』との見解を伝えています。

今週最大のポイントについては、『26日の9月末配当の権利付き最終売買日』であるとして、『配当取りの動きに加えて、インデックス投資の機関投資家による「配当の再投資」が入る。指数との連動性を保つために配当落ちする分を先物で買いヘッジするのだ。日経平均先物で1200億円弱、TOPIX先物で5400億円程度の先物買いが、権利付き売買最終日と落ち日の両日に分けて入る見込みだ』と分析しています。これらの需給要因により、『裁定残のポジションも動かされる可能性がある』とのことです。

こうしたことを背景に、9月月末にかけて『相場は堅調となるだろう。昨年は権利落ち日まで8連騰、落ち日には2万4000円の大台に乗せた』と考察しています。目先のターゲットとしては、『GW前の4月下旬につけた年初来高値。その水準は昨年秋の2万4000円台の高値からクリスマス暴落でつけた1万9000円台の安値までの下げ幅に対するフィボナッチの61.8%戻しに当たる』と述べており、『その水準を奪回できれば、昨年来高値も視野に捉えることができるだろう』と示唆しています。

最後に、今週の予想レンジについて『2万1800円~2万2500円』とまとめています。

参考にしてみてくださいね。

高井ひろえの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを高井ひろえの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ

《HH》

提供:フィスコ

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