話題株ピックアップ【昼刊】:イーレックス、スクエニHD、ゴルドウイン

注目
2019年9月24日 11時38分

■イーレックス <9517>  1,244円  +81 円 (+7.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

イーレックス<9517>が続急伸で今月4日以来となる1200円台に歩を進めている。余剰電力を買い取り顧客に再販する事業を展開、バイオマスの自社電源も保有し再生可能エネルギー関連の一角に位置付けられている。業績も好調で20年3月期は売上高が前期比44%増、営業利益は同64%増と急拡大を見込む。小泉進次郎氏の環境相就任で脱炭素社会の実現に向けた取り組みが改めて意識されるなか、同社株の活躍余地にマーケットの視線が向いている。既に同社は今年6月に安藤・間<1719>と業務提携し、再生可能エネルギー分野で協業を図っている。

■スクエニHD <9684>  4,960円  +270 円 (+5.8%)  11:30現在

20日に発表した「Apple Arcade向けRPGを配信開始」が買い材料。

米アップルの定額ゲームサービスApple Arcade向けロールプレイングゲーム「VARIOUS DAYLIFE」を配信開始。

■NISSHA <7915>  1,116円  +60 円 (+5.7%)  11:30現在

NISSHA<7915>が3連騰している。前週末20日の取引終了後、旧八千代工場の土地売却に伴い19年12月期第3四半期(1~9月)決算で譲渡益約49億7000万円を特別利益として計上すると発表しており、これが好材料視されている。なお、19年12月期業績予想については、他の要因も含めて現在精査中としている。

■トリケミカル研究所 <4369>  6,630円  +320 円 (+5.1%)  11:30現在

トリケミカル研究所<4369>が一時400円を超える上昇で6700円台まで上値を伸ばし、上場来高値を更新した。半導体市況の底入れ観測が強まるなか、半導体用化学薬品メーカーである同社の業績にも追い風が意識されている。半導体向けでは絶縁膜材料などが牽引、20年1月期上期の営業利益は前年同期比11%増の11億5300万円、通期では前期比6.4%増の22億9000万円を計画するが、25億円前後への上振れが有力視されている。現在の半導体微細化は新材料の需要発現を促しており、少量多品種生産が特徴の同社が優位性を発揮するとの見方も出ている。

■エフティグループ <2763>  1,438円  +69 円 (+5.0%)  11:30現在

20日、エフティグループ <2763> [JQ]が発行済み株式数の8.36%にあたる303万5884株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は10月1日。

■豆蔵ホールディングス <3756>  1,749円  +75 円 (+4.5%)  11:30現在

豆蔵ホールディングス<3756>は上値追い加速、5%近い上昇で1750円台に歩を進め8月14日につけた年初来高値1853円を意識する局面に入った。同社が強みとする情報化コンサルティングはIT人材を派遣してシステムの設計開発などを手掛け、企業のIT投資需要を取り込むことに成功、ソフトウェアの開発手法として注目されている「アジャイル開発」で先駆している点も評価されている。産業機械事業ではアプライドマテリアルズの日本法人からの受注をはじめ半導体製造装置関連の案件獲得に注力した効果も出ている。株式需給面では機関投資家とみられる継続的な買いに加え、国内証券による強気の株価見通しなどで、先高期待が一段と強まっている。

■JCRファーマ <4552>  8,370円  +240 円 (+3.0%)  11:30現在

JCRファーマ<4552>が大幅反発している。前週末20日の取引終了後、キッセイ薬品工業<4547>と共同開発した腎性貧血治療薬「ダルベポエチン アルファBS注『JCR』」の国内製造販売承認を取得したと発表しており、これが好材料視されている。同薬に関してはJCRファが製造し、医療機関への医薬情報提供活動及び薬価基準収載後の販売はキッセイが行うという。なお、JCRファでは20年3月期業績予想には織り込み済みとしている。

■久光製薬 <4530>  4,930円  +135 円 (+2.8%)  11:30現在

久光製薬<4530>が3日続伸となっている。同社は20日取引終了後に、経皮吸収型のパーキンソン病治療薬「ハルロピテープ」の国内製造販売承認を取得したと発表。これが材料視されているようだ。この治療剤は、自社の経皮薬物送達システム(TDDS)技術を用いて開発した全身性の経皮吸収型製剤。安定した血中薬物濃度を維持し効果を持続させることで、パーキンソン病治療剤の新たな選択肢になることが期待される。なお、販売は協和キリン<4151>が行い、今回の承認により同社は承認取得時マイルストンを協和キリンから受け取ることになっている。

■ゴールドウイン <8111>  18,510円  +420 円 (+2.3%)  11:30現在

ゴールドウイン<8111>が3日続伸し、今年5月7日に付けた上場来高値1万8270円を更新している。20日に開幕した「ラグビーワールドカップ(ラグビーW杯)日本大会」の日本対ロシア戦で日本が快勝し、盛り上がりが一段と強まっていることから買われているようだ。同社は、日本代表にジャージを提供するカンタベリーオブニュージーランドジャパンを子会社に擁しており、レプリカジャージも販売。盛り上がりとともにレプリカジャージの販売増が期待されている。また、英国風パブを展開するハブ<3030>も需要増の思惑から買われ、連日の年初来高値更新となっている。

■アドバンテスト <6857>  4,780円  +70 円 (+1.5%)  11:30現在

アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連株が高い。米国株式市場では、NYダウやナスダック指数の上値が重くなっているが、週明け23日はアプライドマテリアルズ、エヌビディア、ザイリンクスなどの半導体関連株が買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日ぶりに反発。米中摩擦の余波による世界景気減速懸念は拭えないものの、半導体市況は底入れが近いとの見方が強い。東京市場でも、SOX指数上昇に追随する形で半導体関連に買いが優勢となっている。

■第一工業製薬 <4461>  2,903円  +41 円 (+1.4%)  11:30現在

第一工業製薬<4461>は3日続伸している。前週末20日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を310億円から306億円(前年同期比3.9%増)へ、営業利益を22億円から16億円(同22.4%減)へ、純利益を14億円から9億5000万円(同23.3%減)へ下方修正したが、下方修正は織り込み済みとの見方が強く、悪材料出尽くし感から買われているようだ。長引く米中貿易摩擦の影響が出始め、同社の商品需要も減退していることに加えて、IT・電子用途の光硬化樹脂用材料の暫定的増産体制や原料価格の高騰が利益を圧迫したとしている。

■マクセルHD <6810>  1,556円  +22 円 (+1.4%)  11:30現在

マクセルホールディングス<6810>が反発している。同社は20日、硫化物系固体電解質を使用したコイン形全固体電池を開発し、9月上旬からサンプル出荷を開始したと発表しており、これが好感されている。今回開発したコイン形全固体電池では、硫化物系固体電解質に三井金属<5706>との協業による材料を使用。三井金属やその他の国内材料メーカーとの材料開発やマクセル独自の配合・成形・封止といったプロセス技術により、これまで難しかった全固体電池の高容量化と高出力化の両立に加え、寿命と耐熱性の大幅な向上も図ったとしており、10年以上の貯蔵・充放電サイクルを可能とする長寿命特性と、100℃以上の高温耐性を実現したのが特徴としている。

■西松屋チェーン <7545>  974円  +12 円 (+1.3%)  11:30現在

西松屋チェーン<7545>が3日続伸している。前週末20日の取引終了後、20年2月期の単独業績予想について、営業利益を62億7000万円から46億7000万円(前期比29.7%増)へ、純利益を40億2800万円から29億3000万円(同34.3%増)へ下方修正したが、織り込み済みとの見方が強まっている。夏物衣料の値下げロス額増加で、売上高総利益率が予想に届かないことが要因としている。なお、売上高は1450億円(同4.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■KLab <3656>  1,216円  +12 円 (+1.0%)  11:30現在

KLab<3656>が高い。同社は前週末20日、トレーディングカードゲームを展開するブシロード<7803>、サンライズ(東京都杉並区)と共同開発したスマートフォン向けゲーム「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS」の正式サービス開始日が今週26日に決定したことを発表、これが株価上昇を後押しする格好となっている。なお、きょうはブシロード<7803>も3日続伸と上値指向を継続している。

■三菱商事 <8058>  2,748円  -12 円 (-0.4%)  11:30現在

三菱商事<8058>が4日続落となっている。同社は20日、シンガポールの石油関連子会社で約3億2000万ドル(約345億円)の損失が発生する見込みだと発表。これが影響しているようだ。子会社のペトロダイヤモンド・シンガポールが行っていた中国向け原油取引で、この取引を担当していた元現地プロパー社員が社内規定に違反し、中国向け原油取引に関連したヘッジ取引と偽って、今年1月からデリバティブ取引を繰り返し、7月以降の原油価格下落局面で損失が拡大。8月中旬になり、この社員が欠勤したことを受けて取引を精査したところ、損失が発生していることが判明した。なお、通期業績見通しに対する影響については精査中で、業績見通しが必要になった場合には速やかに公表するとしている。

●ストップ高銘柄

クラスターテクノロジー <4240>  642円  +100 円 (+18.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

コロプラ <3668>  1,132円  +150 円 (+15.3%) ストップ高   11:30現在

アミファ <7800>  1,139円  +150 円 (+15.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

以上、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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