話題株ピックアップ【昼刊】:サイボウズ、トリケミカル、東エレク

注目
2019年9月26日 11時40分

■サイボウズ <4776>  1,087円  +47 円 (+4.5%)  11:30現在

サイボウズ<4776>は続急伸。同社はグループウェアソフトの開発を手掛け、企業の旺盛なIT投資需要を取り込み、クラウドサービスを軸に収益を伸ばしている。25日取引終了後に発表した8月の月次売上高は前年同月比19%増の10億9000万円、営業利益は同46%増の2億6700万円と、いずれも大幅な伸びを示した。これを手掛かり材料とする投資資金の流入を促している。

■トリケミカル研究所 <4369>  6,730円  +160 円 (+2.4%)  11:30現在

トリケミカル研究所<4369>が上値追い態勢を継続し上場来高値を更新した。同社は半導体及び太陽電池向け化学薬品メーカーで、低誘電率の絶縁膜材料では世界屈指のシェアを有する。半導体の微細化ニーズが高まるなか、EUV(極端紫外線)露光装置の需要が旺盛だが、そうしたなか半導体素材も常に変化を求められる状況にあり、多品種小ロット生産を強みとする同社に有利に働いている。20年1月期は経常利益段階で前期比11%増の32億6000万円と2ケタ成長を見込むが、増額含みとみられている。

■東京エレクトロン <8035>  21,130円  +180 円 (+0.9%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>が反発、今月12日につけた年初来高値2万1150円を上回り、2週間ぶりに新値街道に復帰した。米中摩擦に伴う世界景気減速懸念がくすぶる一方、半導体市況は在庫調整進展による底入れが期待される状況にある。前日の米国株市場ではインテルやアプライドマテリアルズ、エヌビディアなど半導体関連株が買いを集め、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反発した。これを背景に東エレクも機関投資家とみられる買いが株価を押し上げる格好となっている。

■ソフトバンクグループ <9984>  4,464円  +28 円 (+0.6%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>は強弱感対立、きょうは商いを膨らませ反発も上値の重さが目立つ。同社が出資するシェアオフィス大手「ウィーワーク」を手掛けるウィーカンパニーズのIPOに暗雲が漂っているほか、配車サービス大手ウーバーテクノロジーズの株価低迷にマーケットの視線が向いている。前日は分割後安値を更新したが、引き続き下値リスクが意識されている。同社のCDS市場での保証率が上昇していることを警戒する声もあるようだ。

■三菱UFJ <8306>  566.9円  +1.4 円 (+0.3%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが買い優勢の展開。前日の米国株市場ではゴールドマン・サックスやシティグループなど大手金融機関が買われた。米10年債利回りが1.73%台に急反発、これによる運用利ザヤ拡大に向けた思惑が材料視された。東京市場でも米国事業を展開するメガバンクには追い風材料となっている。また、きょうは9月中間期権利付き最終売買日で、高配当利回りのメガバンクはインカムゲイン狙いの買いも引き寄せている。

■ハイデイ日高 <7611>  2,154円  -34 円 (-1.6%)  11:30現在

ハイデイ日高<7611>が続落している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2019年3~8月期の単独営業利益は前年同期比1割減の23億円程度だったようだ」と報じられており、会社予想の26億円を下回り一転減益になるとの観測が嫌気されているようだ。記事によると、人件費などのコスト増が響いたほか、働き方改革を機に店に寄らず、早い時間に帰宅する会社員が増えたことで客数が減ったことも打撃となったという。なお、決算発表は27日を予定している。

■セキチュー <9976>  1,398円  +236 円 (+20.3%) 一時ストップ高   11:30現在

関東を中心にホームセンターを展開するセキチュー <9976> [JQ]が急騰。25日大引け後、20年2月期上期(3-8月)の経常利益(非連結)を従来予想の3億円→3.6億円に20.3%上方修正。従来の8.8%減益予想から一転して9.7%増益見通しとなったことが買い材料視された。天候不順の影響があったものの、売上高がほぼ計画通りに推移する中、広告宣伝費や水道光熱費などの経費削減が進んだことが利益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の3.6億円(前期は4.1億円)を据え置いた。

■ライトアップ <6580>  1,479円  +210 円 (+16.6%)  11:30現在

ライトアップ<6580>は急反騰。中小企業向け中心に生産性向上のための経営支援ソフトを販売しており、クラウドソリューションが売り上げの8割近くを占める。企業のIT投資需要が増勢となるなか、20年3月期は下期に案件が寄与する見通しで、営業利益段階で前期比27%増の3億5300万円と急回復を見込んでいる。株価は底値圏にあったが、前週末から大口の買いが観測、今週24日には商い急増でストップ高を演じるなど人気化した。前日は目先筋の利食いでひと押し入れたものの、きょう改めて投資資金が流入している。

■アストマックス <7162>  362円  +40 円 (+12.4%)  11:30現在

アストマックス<7162>が4日ぶり急反発。今月初旬に急騰したが、11日に441円の年初来高値に買われた後は急な調整を余儀なくされていた。しかし、足もと25日移動平均線との上方カイ離解消から一気に切り返す動きをみせている。25日取引終了後、販売用に取得した太陽光発電設備3施設を売却し、20年3月期第2四半期に譲渡益5500万円を計上する見込みであることを発表。また、20年3月期第3四半期に投資有価証券売却益6800万円を特別利益として計上することも合わせて発表しており、これが株価を強く刺激する格好となった。

■ホクシン <7897>  183円  +19 円 (+11.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

ホクシン<7897>が売買代金を伴い上値指向を強め連日の年初来高値更新、物色人気化の様相を呈している。同社は兼松系の中質繊維版の専業メーカーで建材向けを主力としている。関東地方を襲った台風15号の被害もあって、都心部での電線地中化や地盤強化など国土強靱化に向けた政策期待が高まるなか、耐水性を生かした床材や構造用途向けで同社の商機が拡大するとの思惑が株価を刺激している。また、同社の第2位株主である大建工業<7905>との業務提携に伴う業容拡大に期待する動きもあるようだ。20年3月期営業利益は前期比3割減の2億2000万円予想だが、19年4~6月期営業利益は前年同期比11%増の7600万円と2ケタ増益を確保、通期計画の上振れも意識されている。

■メディネット <2370>  65円  +5 円 (+8.3%)  11:30現在

メディネット<2370>が急伸している。25日の取引終了後、19年9月期の連結業績予想について、売上高を10億2600万円から10億5500万円(前期比10.2%増)へ、営業損益を16億3500万円の赤字から9億8400万円の赤字(前期27億1400万円の赤字)へ、最終損益を16億4100万円の赤字から7億9700万円の赤字(同31億2700万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。特定細胞加工物の売り上げが堅調だったことが要因。また、事業構造改革の実施による成果が見込みを上回ったことに加えて、再生医療等製品事業の研究開発投資が想定を下回ったことなども寄与した。更に、米アルゴス・セラピューティクスの清算計画の承認が得られたことで、アルゴス社から130万ドルの弁済を受けることになり、貸倒引当金の戻入処理を行い特別利益をして計上することも最終損益を押し上げるとしている。

■福島印刷 <7870>  394円  +28 円 (+7.7%)  11:30現在

福島印刷 <7870> [名証2]が大幅高。25日大引け後、19年8月期の経常利益(非連結)を従来予想の2.2億円→4億円に81.0%上方修正。従来の31.8%減益予想から一転して23.5%増益見通しとなったことが買い材料視された。事務通信用商材を中心に販売が想定より伸びたことが寄与。経費抑制に加え、相場下落による年金資産などへの影響が少なかったことも上振れの要因となった。業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の12円→13円(前の期は12円)に増額修正したことも好感された。

■岡藤ホールディングス <8705>  162円  +7 円 (+4.5%)  11:30現在

岡藤ホールディングス<8705>が反発している。25日の取引終了後、20年3月期第2四半期に投資有価証券売却益1億1900万円を特別利益として計上すると発表しており、これが好材料視されている。子会社岡藤商事が保有する東京商品取引所の株式について、日本取引所グループ<8697>が実施したTOBに応募し、同TOBが成立したことから今回の計上に至ったという。なお、業績への影響は他の要因も含めて精査中としている。

■エスライン <9078>  900円  +23 円 (+2.6%)  11:30現在

25日、エスライン <9078> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.80%にあたる20万株(金額で1億7540万円)を上限に、9月26日朝の名証の自己株式立会外買付取引「N-NET3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

●ストップ高銘柄

アサヒ衛陶 <5341>  693円  +100 円 (+16.9%) ストップ高   11:30現在

ニックス <4243>  1,082円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在

以上、2銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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