前週末27日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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2019年9月30日 5時20分

■レイズネクスト <6379>  1,093円 (-130円、-10.6%)

東証1部の下落率2位。レイズネクスト <6379> は急反落。26日の取引終了後、経営統合直後で予測が困難であるとして、未定としていた20年3月期の連結業績予想について、売上高1400億円(前期比43.8%増)、営業利益63億円(同18.0%減)、純利益42億円(同19.6%減)を見込み、配当予想を前期比14円減の32円にすると発表しており、これを嫌気した売りが出た。

■ジャパンディスプレイ <6740>  60円 (-7円、-10.5%)

東証1部の下落率3位。ジャパンディスプレイ <6740> が反落。26日の取引終了後、同社への出資を予定していた中国ハーベスト・テック・インベストメント・マネジメントから出資を見送るとの通知を受けたと発表しており、これが嫌気された。ガバナンスに対する考え方で、重要な見解の不一致が生じたことを理由としている。

■Amazia <4424>  3,385円 (-375円、-10.0%)

Amazia <4424> が大幅続落。26日の取引終了後、19年9月期の単独業績予想について、売上高を30億2700万円から33億8000万円(前期比2.5倍)へ、営業利益を3億円から4億500万円(同5.2倍)へ、純利益を2億1000万円から2億8000万円(同3.0倍)へ上方修正したが、第3四半期決算が通期計画を上回っていたことから、直近の株価はこれを織り込む動きとなっており、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。継続的な人気作品の配信やゴールデンウィークの好影響などで、主力アプリ「マンガBANG!」のMAU(月間アクティブユーザー数)が増加したことや、ユーザーの決済率が高まったことなどが要因としている。

■NaITO <7624>  215円 (-22円、-9.3%)

NaITO <7624> が急落。26日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結業績は、売上高237億5900万円(前年同期比3.7%減)、営業利益5億4900万円(同24.7%増)、純利益4億4200万円(同12.0%増)と増収増益だったものの、6~8月期では33.2%営業減益となっており、これが嫌気された。大型連休による稼働日数減少の影響などで主力の切削工具が減少。営業利益は、たな卸資産の評価方法の変更による増加要因で第1四半期に膨らんだが、影響が薄らいだ。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高508億円(前期比1.6%増)、営業利益10億円(同7.7%増)、純利益8億5000万円(同4.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■クスリアオキ <3549>  7,640円 (-550円、-6.7%)

東証1部の下落率8位。クスリのアオキホールディングス <3549> は大幅続落。26日の取引終了後に発表した第1四半期(5月21日~8月20日)連結決算が、売上高722億900万円(前年同期比17.0%増)、営業利益33億8300万円(同4.0%減)、純利益25億3100万円(同1.3%増)と、営業減益だったことが嫌気された。ドラッグストア17店舗とドラッグストア併設調剤薬局22局を新規に出店・開業させたことで売上高は2ケタ増となったが、競争激化などで原価率が上昇したほか、販管費の増加も利益圧迫した。なお、20年5月期通期業績予想は、売上高3000億円(前期比19.6%増)、営業利益150億円(同6.0%増)、純利益110億円(同3.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■オウケイウェイヴ <3808>  1,931円 (-58円、-2.9%)

オウケイウェイヴ <3808> は反落。26日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したが、市場の反応は限定的のようだ。今回発表の自社株買いでは、上限を10万株(発行済み株数の1.10%)、または2億円としており、取得期間は10月1日から20年3月31日まで。取締役及び従業員に対するインセンティブプランとしての活用や機動的な資本政策を遂行するために取得するとしている。

■オークワ <8217>  1,231円 (-34円、-2.7%)

オークワ <8217> は反落。26日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(2月21日~8月20日)連結業績について、売上高が1328億円から1306億円(前年同期比0.1%減)へ、営業利益が8億円から7億3000万円(同29.6%減)へ、純利益が4億円から2億4000万円(同75.2%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。梅雨明けの遅れや低気温によるシーズン品の販売不振などで売上高が伸び悩んだことが要因としている。また、減損などの特別損失が想定以上となったことも響いた。

■ソフトバンクグループ <9984>  4,354円 (-87円、-2.0%)

ソフトバンクグループ <9984> が下値模索の展開。株式分割後の安値更新が続いている。同社率いる「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」が出資する米シェアオフィス大手ウィーカンパニーのIPO延期が、引き続き株価にネガティブ材料となっている。企業の信用力を取引対象とするCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)市場ではソフトバンクグループの保証料率が急上昇しており、株式市場でも同社株に対する警戒感が高まっている。売買代金は全上場企業のなかでトップとなっており、マーケットの関心の高さを映している。

■ヒマラヤ <7514>  821円 (-10円、-1.2%)

ヒマラヤ <7514> は反落。26日の取引終了後に発表した20年8月期連結業績予想で、売上高636億3000万円(前期比4.4%減)、営業利益7億円(同19.3%減)、純利益3億8000万円(同35.3%減)と2割近い営業減益を見込んでいることが嫌気された。プライベートブランド商品の更なる開発を行うとともに、グループ全体で業務プロセスの効率化などで生産性の向上を図る見通し。ただ、消費税増税による消費マインドの低下やEC市場の拡大で実店舗以外での購買行動が一般化し競争が激化していることなどから、減収減益を余儀なくされる見通しだ。19年8月期決算は、売上高665億6000万円(前の期比2.1%減)、営業利益8億6700万円(同27.9%減)、純利益5億8700万円(同19.4%減)だった。

※27日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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