東京株式(大引け)=212円高、買い戻しで主力株など中心に切り返す

市況
2019年10月8日 15時47分

8日の東京株式市場は終始買い優勢の展開で日経平均は一時2万1600円台に乗せる場面があった。売り方の買い戻しが主導する形で商いは低調だった。

大引けの日経平均株価は前営業日比212円53銭高の2万1587円78銭と反発。東証1部の売買高概算は11億1328万株、売買代金概算は1兆9104億円。値上がり銘柄数は1711、対して値下がり銘柄数は372、変わらずは70銘柄だった。

きょうの東京市場は前日の米国株市場で主要指数が反落したことで、上値の重い展開が予想されていたが、日経平均はその見方を覆す強い動きをみせた。今週後半に米中貿易協議を控え、中国側が構造改革の提案に否定的な姿勢が伝わったこともあって、寄り前は協議の結果を見極めたいとのムードが漂っていた。しかし、外国為替市場で円安方向に振れたことや、国慶節に伴う休場明けの中国株市場をはじめアジア株市場が堅調だったことで、海外ヘッジファンドなどによる先物を絡めた買い戻しが相場を押し上げる格好となった。業種別には電力株や保険株などを除きほぼ全面的に高く、精密機器や金属製品などの上げが目立つ。個別では東証1部全体の8割近い銘柄が上昇したが、売買代金は1兆9000億円にとどまり、前週末から3営業日連続で2兆円を下回った。

個別では、任天堂<7974>が堅調、トヨタ自動車<7203>が上昇した。村田製作所<6981>、キーエンス<6861>も堅調。ファーストリテイリング<9983>が高く、武田薬品工業<4502>も上値を追った。アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>など半導体関連も強い動き。NTT<9432>、リクルートホールディングス<6098>なども買い優勢。神東塗料<4615>、すてきナイスグループ<8089>がストップ高、三櫻工業<6584>も活況高に買われた。Hamee<3134>も大幅高。

半面、セブン&アイ・ホールディングス<3382>が軟調、大東建託<1878>も売りに押された。東京海上ホールディングス<8766>、SOMPOホールディングス<8630>など損保株が安く、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>、コロプラ<3668>も安い。IBJ<6071>が大幅安、曙ブレーキ工業<7238>も下落。オルトプラス<3672>も利食われた。

出所:MINKABU PRESS

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