NYの視点:米9月小売売上高は10月FOMCでの追加利下げを正当化

経済
2019年10月17日 8時18分

米商務省が発表した9月小売売上高は前月比‐0.3%と、予想外に2月来のマイナスに落ち込んだ。変動の激しい自動車を除いた小売売上高も前月比‐0.1%と、予想外の2月来のマイナス。国内総生産(GDP)の算出に用いられるコントロールグループ、自動車、建材、給油、食品を除いた小売売上高は前月比横ばいと、予想外に8月の+0.3%から伸びが鈍化。マイナスとなった2月来で最低の伸びにとどまった。特に、無店舗小売が?0.3%と、昨年の12月と同様、8月の+1.2%から急激に悪化していることが警戒されている。

結果は消費が4-6月期に加速したのち、7-9月期には減速する可能性を示唆している。

同時に、全般的に必需品ではないものへの出費が依然堅調で、消費は依然健全との見方。

前回9月FOMCでは利下げに関してのメンバーの意見が大きく食い違った。しかし、9月会合以降に発表された9月ISM製造業景況指数が予想外に2カ月連続で活動の縮小を示し景気後退から脱した2009円6月以降10年ぶり最低水準となったほか、ISM非製造業景況指数も3年ぶり低水準に落ち込んだことに続き、9月小売売上高も予想外のマイナスと弱い結果に終わった。年末までの成長が減速する可能性を示唆。アトランタ連銀は7-9月期GDP見通しを従来の+1.8%から1.7%へ引き下げた。

9月会合で追加利下げを躊躇していたFOMCメンバーも追加利下げを支持する可能性も強まった。米金利先物市場での10月FOMCでの利下げ確率は86.3%まで上昇した。

《CS》

提供:フィスコ

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