米中通商交渉の結果を受けたリスクオンの流れが継続するか注目 住信SBIネット銀行(三井智映子)

経済
2019年10月17日 10時16分

皆さん、こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子です。まずは、先週のマーケットを振り返ってみましょう。

先週は週末に米中閣僚級協議を控え、週前半は様子見の展開となりました。米中通商交渉をめぐる報道にふらされながらも、注目された米中協議では両国が部分的合意に至り、10月15日に予定していた対中制裁関税発動が再延期されました。これを好感し、NYダウは11日、前日比319ドル高となっています。

また、欧州でも注目の動きがありました。10日に行われた英国とアイルランドの首脳会談では「合意に向けた道筋が見いだせる」との見解で一致したほか、11日にはEU首席交渉官と英国EU離脱担当相が会談し、英国の離脱協定案を巡る合意に向けてEUと英国が今後数日踏み込んだ協議を行うことで合意したと報じられました。

さて、今週のマーケットはどうなるのか?チェックすべきポイントについて住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」を見てまいりましょう。

まずレポートでは、米中通商交渉の部分的合意などにより先週末からのリスク選好姿勢が継続するかについて、『ドル/円は先週末のNY市場で8月1日以来となる109円63銭まで上昇、9月18日の108円48銭を上抜けたこともあり、こうした堅調地合いを継続できるか注目されます』と伝えています。

また、『英国のEU離脱問題を巡り、秩序ある離脱の可能性が高まるか』についても注目しています。先週の為替市場では、週後半の英国とアイルランドの首脳会談を経て対円、対ドルでポンドが上昇しました。

『17-18日のEU首脳会議や19日の英議会再開およびジョンソン首相の離脱期限延長要請のEU側への書簡提出期限』と、今週もEU離脱の方向性に関係しそうなイベントが週末に控えているため、『今週末に向けてリスク選好の動きに一段と弾みが付き、円安が加速するか、ユーロ/円やポンド/円をはじめとするクロス円の動向と合わせて注目されます』と伝えています。

また、今週は多くの中国経済指標が発表されますが、『14日発表の中国・9月貿易収支や翌15日の中国消費者物価指数に続き、18日の中国7-9月期GDPや9月鉱工業生産が下振れた場合でも、過度なリスク回避の動きは加速することなく』、先週末に発表された米中通商交渉の部分的合意をふまえての『先行き改善期待』が市場の動きを下支えするのではないかと考察しています。

今週の米国経済指標発表については、FRB金融政策への影響もふくめ、『米9月小売売上高や住宅着工件数、さらにはISM製造業景況指数への影響が大きいとされる10月フィラデルフィア連銀製造業景況指数や鉱工業生産などの指標を受けた米債券市場の動向もドル/円の方向性に大きく影響を及ぼす可能性があり注目されます』と見解を示しています。

そのほか、豪ドルについては、『豪中銀政策委員会議事要旨や豪9月雇用統計も豪中銀の年末に向けた金融政策の行方を占う上で注目されます』と伝えています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子

《CN》

提供:フィスコ

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