【中国の視点】米FRB、10月の追加利下げ確率は90%以上

特集
2019年10月23日 11時35分

米連邦準備制度理事会(FRB)が10月の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを実施する確率が90%以上まで上昇している。国内総生産(GDP)に大きく寄与する小売売上高の増加率(前月比)が予想に反して減少に転じたことが背景にある。

米商務省が16日に発表した9月の小売売上高は前月比0.3%減少した。減少に転じたのは7カ月ぶりとなった。市場予想は0.3%の増加だった。米国のGDPに占める個人消費の割合は3分の2以上だと言われており、小売業界の失速が景気の先行き不安を高めていることが否めない状況だ。

米商務省は、9月の小売売上高が前月比でマイナスに転落したことについて、世帯による建材やネットショッピング部門での支出が大幅に削減されたことが主因だと説明。中でも自動車部門での支出の減少が目立っていたという。

中国の専門家は、米製造業の伸び鈍化がすでに米国消費者の支出に悪影響を与え始めていると指摘。これが10月の米利下げの確率を高めていると強調した。また、個人消費の伸び鈍化が米製造業などにも悪影響を与える恐れがあるため、景気の減速を食い止めるため、FRBが10月に追加の利下げに踏み切る可能性が高いと強調した。

《AN》

提供:フィスコ

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