「ヒアリ関連」が12位にランクイン、東京港に定着の可能性高まり注目度上昇<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、ここ最近「ヒアリ関連」が上昇しており、この日は12位にランクインしている。
17日の日本経済新聞夕刊で「南米原産で強い毒を持つ特定外来生物のヒアリが東京港青海ふ頭で定着した可能性が極めて高いとの分析を、国の防除に携わる国立環境研究所がまとめたことが17日までに、分かった」と報じられており、これをきっかけに関連銘柄への関心が高まっている。
ヒアリは南米大陸原産のアリで、刺された時に火傷をしたような激しい痛みからファイアーアント(火アリ)と呼ばれている。また刺されると、全身のアレルギー症状を引き起こす場合もあり、ヒアリが定着してしまった米国では、公園が立ち入り禁止になるほか、家畜が襲われるなどの事例が報告されている。
これを受けて政府は21日、首相官邸で関係閣僚会議を開き、環境省など関係省庁が情報共有するとともに、港での侵入を防ぐ水際対策も徹底する。菅義偉官房長官が同会議で「全国の港湾や空港の状況を緊急に再点検するなどヒアリの定着防止に向け、全力で対応するよう指示した」とも伝わっており、定着防止に向けた対策の強化が期待されている。
報道を受けて17日以降、関連銘柄のフマキラー<4998>やニックス<4243>、アース製薬<4985>などが上昇した。この日はこれらの銘柄は冴えない動きとなっているが、ヒアリとの戦いは今後も広範囲になり、また激しくなると予想されるだけに、今後も折に触れ注目されそうだ。