飯野海運---2Qは売上高が7.1%増、LPGキャリアやドライバルクキャリアが順調に推移

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2019年11月1日 12時21分

飯野海運<9119>は10月31日、2020年3月期第2四半期(19年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比7.1%増の449.49億円、営業利益が同66.4%減の11.11億円、経常利益が同76.0%減の7.83億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同91.4%減の3.99億円となった。

外航海運業の売上高は前年同期比7.2%増の344.65億円、営業損失は0.18億円(前年同期は11.07億円の利益)となった。オイルタンカーは、支配船腹を長期契約に継続投入しているが、入渠船があり損益が悪化した。ケミカルタンカーは、稼働の維持に努めたが、世界経済の減速等による市況低迷の影響を避けられなかった。大型ガスキャリアは、中長期契約による安定収益に加え、LPGキャリアの一部が好市況の影響を享受した。ドライバルクキャリアは、石炭専用船とチップ専用船が順調に稼働した。

内航・近海海運業の売上高は前年同期比0.8%増の45.86億円、営業利益は同51.4%減の2.28億円となった。内航ガス輸送は、中長期契約に基づく安定的な売上確保と効率配船の実施により、採算を維持したが、入渠工事が重なり損益が悪化した。近海ガス輸送は、東南アジアの荷動きは軟調且つ市況下落の影響を受けたが、これまでの安全運航への評価もあり、安定した賃船料収入を維持できた。

不動産業の売上高は前年同期比11.3%増の59.67億円、営業利益は同47.8%減の9.01億円となった。賃貸ビルは、所有する飯野ビルディングが一部事務所テナントの移転に伴い、空室期間が生じて減益となったが、新規テナントの入居も既に開始され、収益は改善に向かっており、順次満室稼働となる見込みである。その他の各所有ビルにおいては順調な稼働を維持した。

2020年3月期通期については、同日、連結業績予想の修正を発表した。売上高が前期比4.9%増(前回予想比0.1%減)の890.00億円、営業利益が同22.6%減(同34.6%減)の37.00億円、経常利益が同31.9%減(同34.8%減)の32.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同40.2%減(同50.1%減)の28.00億円としている。

《SF》

提供:フィスコ

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